いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

金融庁と個人投資家の意見交換会に行ってきました(第二弾・ついに幹部登場・2017年5月29日)

先月の類似イベントに続き、金融庁と個人投資家の対面行事の第2弾に参加してきました(注:合コンではありません)。

個人投資家の「MOF担(モフたん)」などと呼ばれ、周囲にからかわれていますが、今回もまた私が金融庁と個人投資家をつなぐ案内係だったので、行かないわけにいきませぬ。

金融機関を検査・監視・監督する立場のいわゆる「お上(かみ)」たる金融庁と、庶民(主にサラリーマン個人投資家)がフェイス・トゥ・フェイス(注:マウス・トゥ・マウスではありません)で言いたいことをぶつけ合うイベントってのは、なかなか面白いと思っています。

たとえ、金融庁サイドの主目的が新設制度の宣伝だとしても、です。

今回も開催場所は金融庁の会議室で、金融庁職員と個人投資家サイドの参加者合わせて60名ほどが集まりました。



◎イベント概要


「意見交換会」といっても、まずはつみたてNISAに関する説明(宣伝)から始まりました。ただ、つみたてNISAの内容そのものについて、特に大きく情報がアップデートされたわけではありません。

つみたてNISAについて、私が気になったのは、現行(一般)NISAとつみたてNISAは併存を続けそうなことです(昨年末くらいの報道では、一本化する方向とのことでしたが……)。

まあ色々と制約はあるのでしょうが、やはり理想としては、シンプルに一本化して、投資可能期間と非課税期間の恒久化が望ましいですよね。んで、投資可能額はなるべく大きく、と。

※つみたてNISAの概要をご存じない方は、以下の記事をご参照ください。

「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみました


つみたてNISAに関する説明後、現在金融庁が企画している投資信託解説webサイトの計画などが公表され、これからの金融教育普及方法などについても、意見交換が行われました。

既に決まっている制度は簡単には変わらないでしょうが、庶民の声を「お上」に届けておくのは大切なことです。

様々な意見が飛び交い、金融庁サイドから参加していた複数の幹部の方たちもしっかり耳を傾けてくれました。下手な金融機関のブロガーミーティングよりもずっと真摯に、「聞く姿勢」を持ってくれていたように思います。

私も、他の省庁との気まずい関係を抉るような質問をたたみかけたりして、かなり無礼で生意気な発言を連発しましたが、こめかみをひくひくさせつつも金融庁サイドの皆さんは終始笑顔でした。

幹部の方にあとで聞いた話によると、そもそも外部の人間からこんなにボロクソに言いたいことを言われる機会は滅多にないそうです。なんてったって、半沢直樹(そろそろ古いか……)の上司たちも恐れる天下の金融庁ですからね。



◎大物ゲストを招聘


個人投資家サイドに属するかどうか微妙なのですが、今回は、資産運用業界の大物たちにもお声がけしてオブザーバー的な立場でご参加いただきました。

大物参加者とは、庶民サイドに立ってくれる著名なマネー関連情報発信者の面々です(五十音順)。

・岩城みずほさん
・カンチュンドさん
・島田知保さん
・田村正之さん
・山崎元さん
・横山光昭さん

他にも、大手メディア関係者・金融業界関係者・アルファブロガーなどにもご参加いただき、それぞれの目線からの主張をガツンと金融庁にぶつけてもらいました。

「大物参戦効果」なのか、議論と懇親会は前回以上に盛り上がったように感じました。



◎その他、懇親会の雑感など


この手のイベントには全くの初参加だという方も多くいました。で、その「参加」の意思決定の決め手は、やはり金融庁の会議室で開催している点だそうです。

「個人投資家の集まりとかなんか怖い」「変なもの売り付けられそう」みたいな不安も、金融庁内でやるなら大丈夫だろう、という安心感があるようですね。このイベントの希少価値を実感しました。

私のブログを読んでくださって、このイベントに参加するためだけに、わざわざ山口県から出てきたという大学生がいたことにはおったまげました。・・いやはや、ありがたいことです。

また、金融庁サイド・一般参加者・ゲストともに美人女性が多く、懇親会ではテンションが高揚しているおっさんが多数見受けられました。・・もちろん、私もその一人です。

金融庁側参加者の最上席の幹部の方とマニアックな昆虫談義ができたのはかなり嬉しかったのですが、参加者の方全員とはお話できなかったことは悔やまれます。


どうやら来月にまた、類似イベントの第3弾(運用会社を集めて我々のマニアックな質問を浴びせまくる企画)があるそうです。いったい、どうなってしまうのか!?(ガチンコファイトクラブ風に……これも古いか)


※これまでの当ブログの主なNISA関連記事
NISA(少額投資非課税制度・日本版ISA)をどう利用するか
ジュニアNISA(ニーサ)について…我が家はどうするのか
「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみました


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関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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