2017
Apr
15
で、自分は現行(一般)NISAとつみたてNISAのどっちを利用するのかという話
これまで、「つみたてNISA」が始まるぞ~!という情報を(金融庁の説明会まで案内したりしながら※)さんざん振りまいてきたのですが、私自身が今後どうするのかについては書いていませんでした。
※参考記事→「つみたてNISA」説明会(金融庁会議室)に行ってきました
現行のNISA(小額投資非課税制度・一般NISA)は、株式や投資信託への、1年間あたり120万円までの投資枠にかかる譲渡益や配当金(分配金)が、5年間非課税になる制度です(ジュニアNISAの場合は80万円)。
んで、つみたてNISAは、金融庁が厳選した金融商品に毎月コツコツと積み立て投資する初心者向けの制度です。年間投資額の上限は40万円で、その非課税期間は20年(平成 30 年 1 月開始予定)。
・・さて、現行(一般)NISAとつみたてNISA、どっちを使いましょうかの。
ハッキリとした決断はできませんが、注意すべきポイントなどを整理しておこうと思います。
※参考記事→「つみたてNISA」説明会(金融庁会議室)に行ってきました
現行のNISA(小額投資非課税制度・一般NISA)は、株式や投資信託への、1年間あたり120万円までの投資枠にかかる譲渡益や配当金(分配金)が、5年間非課税になる制度です(ジュニアNISAの場合は80万円)。
んで、つみたてNISAは、金融庁が厳選した金融商品に毎月コツコツと積み立て投資する初心者向けの制度です。年間投資額の上限は40万円で、その非課税期間は20年(平成 30 年 1 月開始予定)。
・・さて、現行(一般)NISAとつみたてNISA、どっちを使いましょうかの。
ハッキリとした決断はできませんが、注意すべきポイントなどを整理しておこうと思います。
◎正直に言うと…
・投資可能額は多い(120万円)ものの、非課税期間が短い(5年)現行の一般NISA
・投資可能額は少ない(40万円)ものの、非課税期間が長い(20年)つみたてNISA
ってか、実はね……「べつにどっちでもいい」というのが正直な私の思いです。
自分自身の投資判断は、けっこうテキトーなのです(そこそこ国際分散されたリスク資産に、そこそこ低コストで投資しておけば、まあそんなに変わらんでしょ、というゆるいスタンス)。
【参考記事→アセットアロケーションの比率に悩んで、夜も眠れません。どうすればいいのか?】
ただ、そうは言っても、現行(一般)NISAを継続するのか、つみたてNISAに切り替えるのか、もしくはどっちもやめちゃうのか、の判断はいつかする必要があります。
◎相場の動きなんざ事前には分からんしなぁ…
現行(一般)NISAは、(ロールオーバーするにしても)5年後に一旦時価でリセットされてしまうので、やはり相場を当てにいくような要素があります。
ただ、期待リターンがプラスの資産に投資するのだから、(ロールオーバーを含めて)長く続けていれば、トータルではプラスになる可能性が高いと考えています。だから、利用しないよりも利用しておいたほうがきっとお得だろう、ということで私も使っています。
※参考記事→NISA(少額投資非課税制度・日本版ISA)をどう利用するか
一方、つみたてNISAは非課税期間が20年間もあります。
金融庁に選ばれてラインアップされる株式ファンドや国際分散型のバランスファンドで積み立てを続けていれば、20年後にマイナスになっている可能性はおそらくかなり低いでしょう。
※参考記事→「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみました
ある年に投資したリスク資産の、制度(非課税期間)終了時の損益状況(プラスかマイナスか)という点だけを見れば、期間が長い分おそらくつみたてNISAのほうが勝率は高くなると思われます(もちろん確実ではありませんが)。
ただし、つみたてNISAは、単年あたりの拠出額が現行(一般)NISAの3分の1なので、ある時点における非課税効果(トータルな損益金額)の恩恵はどちらのほうが大きくなるのかは、やはり分かりませぬ。
要するに、未来のことなんて事前には分からんのです。
◎ポイントは年間の投資可能額がいくらなのかという点
年間の投資額が40万円に満たず、登録された買付可能商品に不満さえなければ、コツコツ投資家は、つみたてNISAの一択だと思います。この場合、悩む必要はないでしょう。
ただ、迷うのは、年間の投資額が40万円を超えている、もしくは120万円の枠を使い切っているような場合です。その場合、現行(一般)NISAを制度いっぱいまで使い切ってからつみたてNISAに切り替えたほうが、トータルではお得になる可能性もあります。
私は、年間の投資可能額が40万円を超えているので、悩む必要がある投資家の一人です。
ただ、枠をはみ出した分は特定口座で運用してもいいし、ロールオーバーとか損益計算だとかが面倒くさいので、(まともな金融商品に投資可能になるなら)つみたてNISAにしちゃおっかなぁ、という気持ちのほうが今のところやや強いです。
NISAを利用し続けるのであれば、いずれ現行(一般)NISA終了後につみたてNISAに切り替えるわけで、だったらとっとと手続しちゃったほうがスッキリするかな、なーんて思ってみたりとか。
そうです。私の判断軸は、どっちのほうが面倒くさくなさそうか、という点なのです。くれぐれも参考になさいませぬようご注意願います。
◎自分の投資方針に合わないなら使わなければいい
・・で、ここまで述べてきたのは、あくまでも私の個人的な投資スタンスを前提にした思考経過です。
つまり、国際分散された投資信託を中心に、毎月コツコツと積み立て投資を続けるという前提があってこその話でした。
つみたてNISAでは、一応ETFにも投資可能になっていますが、おそらく今のところ、ETF投資に活用するのは現実的ではないでしょう(そもそもETFは、毎月の定額積み立てにはあまり向いていない)。ましてや海外ETFが利用できる可能性はかなり低いはずです。
なので、国内外のETFや個別株を使って非課税制度の恩恵を受けたい投資家は、現行(一般)NISAのほうが適している場合が多いと思います。
つみたてNISAは、様々な投資商品を駆使して、投資タイミングを計りたい投資家にも全くフィットしない制度でしょう。
そもそも、制度なんてものは、自分のスタンスにうまく当てはめて利用できそうなら使えばいいし、そうでないならば使わなければいいのです。
つみたてNISAは、素人がいきなり始めてもヤケドする可能性が低いことに特徴のある、初心者向けの地味な制度です。誰も彼もが無理してまで使う必要などありませぬ。
ただそれだけの話っすよね。
《この話の結論記事》
→「つみたてNISA」と「現行の一般NISA」どっちにするのか決めたよ
個人型確定拠出年金(ideco・イデコ)なども含め、自分のアセットアロケーション(資産配分)とポートフォリオ(金融商品群)をトータルで考えたいものです。
《関連参考記事》
※確定拠出年金ってなによ?…メリット・デメリット・注意点は?…企業型と個人型の違いやオススメの証券会社は?
※ETFやETNを投資初心者にオススメしていない理由
※いまさら聞けない、投資信託とは・・

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