いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

ETF投資懇談会にお呼ばれしました in 東京ミッドタウン

昨日、日興アセットマネジメント主催、東京証券取引所(JPX日本取引所)共催の「ETF投資懇談会」なるものに参加してきました。

ETFについての最新情報共有や勉強会的な内容もあったものの、主催者・共催者サイドが我々個人投資家のナマの声を聞く、というのが趣旨だったようです。

ブロガーを招集することで、ETFの認知度をもっと広めたいという狙いもあるのでしょうが、基本的には「ご意見ください」という誠実なスタンスの会だったように感じました。

マニアックな知的好奇心溢れるブロガーにとっても、運用会社の中の人や、証券取引所運営サイドの中の人と、ぶっちゃけトークができる貴重な場だったので、双方にとって有意義な時間だったように思います。

この手のイベントには以前も何度か参加したことがあり、毎回それなりに楽しませてもらっています(参考記事→東京証券取引所の「ETF・ETN市場に関する意見交換会」に参加してきました)。



◎ETFについて簡単なおさらい


「ETF」とは、上場投資信託のことであり、ザックリ言ってしまうと、株式のような取引方式で売買できる(証券取引所に上場している)投資信託※のことです。

保有コストが普通の(非上場の)投資信託よりも低いことが多く、仕組み的にも非常に優れた金融商品なのですが、初心者が理解して利用するのは難しい場合が多いだろうなぁ…というのが私の正直な考えです。

アセットクラスごと(国内株式やら海外先進国株式やら新興国株式やら海外債券やら)の比率を考えつつ、株式市場(取引所)の開いている平日の昼間に、口数や「指値」やら「成行」やらを選択して売買するのは、やはりハードルが高いでしょう(夜間取引なども可能ですが、それでも普通の投資信託の売買よりは、メンドくさいと思います)。

当ブログの主な想定読者層は、投資が仕事や趣味ではない「普通の人」や投資初心者なので、これまでもETFを紹介する機会はそれほどありませんでした。


※そもそも投資信託ってなによ?という方はこちらをご参照ください。

投資信託とは・・【いまさら聞けない投資信託シリーズ】



◎利用環境は改善中らしい


国内ETFは本当にいい金融商品だとは思うものの、分配金の再投資が自動ではできず、資産取り崩しのときにも市場売却が必要になり、「5万円分買いたい」とか「10万円分売りたい」というような分かりやすい売買もできません。どうしても初心者さんにはオススメしにくいのです(海外ETFはもっと良い商品だけど、もっと難しくてオススメしにくい)。

・・ただし、投資家としての「初心者」を卒業すれば、ETFは非常に使い勝手の良い投資ツールです。

また、いま流行りのAIを駆使したロボアドバイザーを使った資産配分アドバイスや、ETF積立が可能なシステムなども開発しているらしいので、ひょっとしたら今後はもっと利用しやすくなるかもしれません。期待したいと思います。



◎次回、マーケットメイカーさんに会えるかも!?


「自分が理解できないものに投資してはならない」という投資の大原則を意識すると、ETFを利用するのなら、やはりその商品特性を理解する必要があると思います。

そうなってくると、どうしても理解の「壁」になってくるのは、「マーケットメイカー」と「指定参加者(AP)」の存在、そして「設定・交換」などの仕組みでしょう。

実はそれらのことについて、以前に当ブログではかなり力を入れて解説記事を書き、それぞれのキーワードで上位表示されるようになったのですが、驚くほどに読まれていない(検索ボリュームが低い)のが現状です。難しすぎるのか、それとも興味を持たれないのか、私の文章がダメダメなのか……本当の原因は分かりませんが、とっつきにくい話題なのは間違いないと思われます。

【参考記事】
マーケットメイカーとは
指定参加者の役割とは


そうりゃあそうですよね。
私だって、マーケットメイカーさんなる存在の人に会ったことすらないんですから。

そこで、今回の懇談会の場で、試しに「マーケットメイカーさんに会いたいんですけど、セッティングしてもらえませんか?」と東京証券取引所の方に言ってみたところ、なんと「たぶん可能なので、企画してみる」との回答ががががが。

いや~、言ってみるもんですねえ!!

シンガポールあたりに拠点を持つマーケットメイク専業の欧米人なんかがやってきたら、英検4級の私は大いに困ってしまいますが、もしもそれが実現したら、以前から気になっていたことを色々と訊いてみたいものです。

・どれくらい儲かるのか?
・何人くらいでやっているものなのか?
・マーケットメイカーはどのくらいの取引量や乖離だと「やる気」がでるのか?
・マーケットメイカーが全員インフルエンザにかかってしまったら、その日はどうなるのか?
・好きな昆虫は?

とかね。


今後も定期的にETF関連の懇談会(勉強会?)を開催してくれる予定のようなので、もしまたお声がけいただけたら、色々と突撃したいと、腕まくりをしているところであります。


・・あ、、肝心の懇談会の内容を書き忘れましたが、まあ、きっとブロガー仲間の誰かが書くでしょう。


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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