2021
Nov
27
外貨建ての保険なら通貨分散できるし、相続時に控除されるから加入してもOK?
読者さんから以下のような質問をいただいたことがあります。
==(質問メール一部抜粋)==
保険に関して素晴らしい考察ですね。感服しました。ただ、機会がありましたら、外貨建ての保険だと手軽に為替分散できる点や相続時の生命保険控除(相続人数×500万円)についての記事も期待したい
==(以上)==
はてさて、どの記事を読んでくださっての感想(と記事リクエスト)なのかハッキリとは分かりませんでしたが、おそらく以下のどちらかの記事(シリーズ)だと思われます。
・民間の保険はどの程度必要なのか、5つのポイントで検証(生命保険・医療保険・学資保険・火災保険など)
・炸裂する生命保険屋の営業トーク → なんで保険会社は、受取額以上に支払えるの? → 保険会社に資産運用を任せたらアカン!(3回の続きもの)
そういえば、外貨建ての生命保険について書いたことはなかった気がするので、この機会に個人的な考えを簡単にまとめてみようと思います。
※数年前に公開した記事の情報をアップデートして再掲しました。
==(質問メール一部抜粋)==
保険に関して素晴らしい考察ですね。感服しました。ただ、機会がありましたら、外貨建ての保険だと手軽に為替分散できる点や相続時の生命保険控除(相続人数×500万円)についての記事も期待したい
==(以上)==
はてさて、どの記事を読んでくださっての感想(と記事リクエスト)なのかハッキリとは分かりませんでしたが、おそらく以下のどちらかの記事(シリーズ)だと思われます。
・民間の保険はどの程度必要なのか、5つのポイントで検証(生命保険・医療保険・学資保険・火災保険など)
・炸裂する生命保険屋の営業トーク → なんで保険会社は、受取額以上に支払えるの? → 保険会社に資産運用を任せたらアカン!(3回の続きもの)
そういえば、外貨建ての生命保険について書いたことはなかった気がするので、この機会に個人的な考えを簡単にまとめてみようと思います。
※数年前に公開した記事の情報をアップデートして再掲しました。
◎円建ても外貨建ても同じだけど・・
基本的には、外貨建てであっても保険に対する私のスタンスは変わりません。
保険商品には万が一のときの大きな保障だけしてもらって、お金を殖やしたり守ったりする運用は自分でやるという考えです。
なので、個人の貯蓄では対応できないような大きい保障が必要な場合は、保険を利用すべきだと考えています。
ただ私は、外貨建て保険は利用していません。
為替(通貨)分散をしたいのなら、わざわざ保険会社に高い手数料を抜かれながらやるよりも、投資信託などのほうがはるかに低コストですから。そもそも外貨建ての保険とは、保険と外国債券(もしくは投資信託など)の高コストなパッケージ商品のことです。
それに外貨建て保険の場合、ドルやユーロなど単一通貨の為替変動リスクを負う場合が多いので、どうせ外貨を保有するなら、もっと多くの通貨に分散しておいたほうが低リスクですし、リスク分散も効くでしょう。
ただし、投資へのアレルギーがあったり、それを実践するハードルが高いのなら、外貨建て生命保険(や年金保険)がお手軽であるというのは理解できます。
【参考→外貨建て資産の「建て」ってなんだ?】
◎相続時の生命保険控除を狙いにいくのはアリ
生命保険で相続時の非課税限度額(500万円×法定相続人の数)を取りに行くのはアリだと思います。
むしろ、相続税がかかるほどの資産があって、保険をかけても生活が回る余裕があるのなら、必ず非課税限度額いっぱいまで加入しておいたほうがいいとさえ思っています。実際、親族や知人にそうアドバイスすることもあります。
ただし、相続税対策であれば、わざわざ外貨建ての保険を選んで為替リスクを負う必要はないので、普通の一時払い終身保険あたりのほうが無難でしょう。
※基準利率が高いと思えるときに、為替リスクや保険会社の信用リスクなども分かったうえで利用しようとしている人がいても止めはしないですし、また、もしも既に外貨建ての保険に加入しているのであれば、わざわざ解約して加入し直すほどのことではないかもしれません(ここの判断は各自ケースバイケース)。
◎あくまでも自己責任で好きなように
いつものごとくエラそうにゴチャゴチャ書いてしまいましたが、いち個人投資家の疎い考えにすぎないので、あくまでも参考程度にしておいてください。
私は他人さまの投資(購買)判断に責任を負えません。
保険加入をめぐる問題には、確率論や合理性だけでは割りきれない要素もあると思います。
・・ま、各自色々考えたうえで、各自納得した方法を選択しましょうや。
【参考】私の保険全般に関する考えを一本の記事にまとめたもの
↓↓↓
民間の保険はどの程度必要なのか、5つのポイントで検証(生命保険・医療保険・学資保険・火災保険など)

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