いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

定年を迎える親世代にオススメのお金関連本(マネー本)を教えてください

私と同世代か、もっと若い方だと思うのですが、ご両親の定年退職後のお金のことが心配だということで、お勧めの本があれば教えてもらいたい、とのリクエストをいただきました。


==(リクエストメールの一部を抜粋)==

親が老後のお金についてどう考えて、どこまでのマネーリテラシーを持ち合わせているのか、まったくの未知数なのでとても心配なのです。

私たち世代のようにネットで色々な情報を集めることも得意ではないですし。

私の予想では、少ない預貯金のみで、資産運用などはまったくしていないと思います。

だからといって、単刀直入に、老後のお金、大丈夫なの?とも聞けず…そこで、まずためになる本をプレゼントしてはどうかなと考えたわけです。

==(以上)==


なんとも親想いのやさしい方じゃないですか(感涙)

子供が成人してから、親のことをそんな風に考えて悩んでくれるのであれば、その親御さんの子育ては成功だよなぁ、なーんてことをしみじみと思ってしまいました。

メールフォームから届いた丁寧なメッセージだったので、こちらも誠実で的確な返信をせねばと思い、リタイヤ世代にオススメできそうな本を考えてみたのですが……



◎今まで考えたことがなかった


当ブログはどちらかというと現役世代(主にアラサー・アラフォー)向けのテーマを扱っています。

・・というか、私が自分のために必要だと思ったことを整理し(たつもりになっ)て書いているだけの、ひどく利己的な備忘録にすぎません。

なので、リタイヤ世代の親にオススメのマネー本なんてのは、これまで考えてみたこともありませんでした。

銀行員が親族にボッタクリ商品を売りつけてきたときなどに、私が出ていって“成敗”することくらいはあったものの、親に本を読ませてみようなんて発想はなかったのです。

もう、その時点で、今回の記事リクエストをくださった方と比べて、私のヒトとしての器の小ささを痛感します。

親を心配して、さり気なく本をプレゼントしようとしている「孝」の香り漂う人間と、「銀行員にガツンと言ってやったぜい」的なことを、ドヤ顔で武勇伝チックに書いて鼻の穴を膨らませている私には、孔子と小島よしおくらいの差があります。

【参考記事→銀行の営業が親戚のおばさんに、ボッタクリの投資信託を…



◎良い本を紹介できた自信はないけど・・


というわけなので、リタイヤ世代向けにオススメの本なんてズバリとは分かりかねますし、そもそも読む人の状況や性格によって適当な本は異なるはずなのですが、、まあ、まともなマネーリテラシー本の軸はどれもたいてい同じっちゃあ同じです。


そこで私は、以下の二冊を紹介しておきました。


・親御さんに銀行を信用しきっているような傾向があるなら、それに警鐘を与えてくれそうな高橋忠寛氏の

『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』

※当ブログ書評記事→『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』(高橋忠寛著)を読みました


・住宅・保険・年金・相続・贈与など、お金まわり全般を網羅しておきたいなら、田村正之氏の

『老後貧乏にならないためのお金の法則』

※当ブログ書評→『老後貧乏にならないためのお金の法則』(田村正之著)を読みました…「老後破産」しないための必読書!



◎そういえば中野晴啓氏の本も読みやすい


あとは、やや投資本要素が強くなってしまうものの、タイトルのインパクトと分かりやすさという点ではセゾン投信の中野晴啓氏の新著『退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人』もアリだったかな、なーんてことを今になって思っています。

この本は、主に定年が射程圏内に入ってきた50代に向けて、その後の生き方とか自分探し的なことが書かれた本です。既に60代になっているような親に読ませるにはちょっと遅いかもしれませんが、人生とお金に関する大切なことがたくさん詰まった一冊です。

素人がいきなり手を出したらヤケドしそうな投資法を次々と挙げてはバサバサと切り、その根拠を解説してくれます。



◎親とのお金の話って難しいよね


ただまあ、親といっても、やはり自分とは違う人間(他人)です。

相手が聞く耳を持ってくれるならOKなのですが、そうでない場合、「お金の話」をすると、どうしても“しこり”ができてしまったり、ちょっといやらしく解釈されてしまうことなんかもあるでしょう。

ある程度のアドバイスや、多少の気づきを与えることくらいは可能かもしれませんが、すべての面倒をみたり、全部こちらの思い(願い)どおりにやってもらうことはまず無理です。

それに、親世代の多くは年金で逃げ切れる可能性も我々よりは高いでしょうし、本当にヤバくなっても生活保護という社会保障も(今のところまだ)あるのです。

そのあたりの「割り切り」と、生んで育ててくれた恩返しとしてのフォローの、ほどよいバランスを見つけたいものですな(私も模索中です)。


【参考関連記事】
親へのお金のアドバイスはどのくらいが適当なのか…銀行や証券会社、保険会社などの言いなりでボッタクられ…
家族をボッタクリから守るためにFP資格を取れ!?


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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