いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

セゾン投信がゆうちょ銀行でファンド販売、それと第5回ブロガーズミーティングの話

昨年、楽天証券で個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)専用として自社のファンド(投資信託)を外販し始めたセゾン投信が、年明け早々、ゆうちょ銀行でも(2017年1月30日から)一般販売することを発表しました。

ゆうちょ銀行で販売されるといっても、インターネット専用であり、店頭の対面販売では買えません(※2019年10月1日より、つみたてNISAなら対面購入可能になっています)。また、個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)用に積み立てることもできません(※2019年10月1日より、iDeCoでも楽天証券に続いて、ゆうちょ銀行でも運営管理機関とするiDeCo「ゆうちょ Aプラン」なら積み立て可能になりました)。

んでも、ゆうちょ銀行でもNISA口座でセゾン投信のファンドを買うことは可能ですし、当然ノーロード(販売手数料無料)です。



◎セゾン投信とは


当ブログでは、「投資初心者や普通の人が、できるだけシンプルで楽ちんに資産形成のための国際分散投資をするために、セゾン投信で投資信託(特にグローバルバランスファンドのほう)の積み立てを行うことは、悪くない選択肢だと思う」と、何度か述べてきました。

顧客口座数も11万件を突破し、純資産総額は1600億円を超えていて、安定感もあります(2017年1月現在)。

そして実際、そのように同僚や親族などに紹介してオススメすることがあるので、私はこの投信会社とそのファンドをしっかりとウォッチするようにしてきました。

以下に主な(よく読まれる)セゾン投信関連記事を載せておきますので、ご存じない方はご参照ください。

セゾン投信を投資初心者にオススメする理由
セゾン投信の「資産形成の達人ファンド」と「バンガード・グローバルバランスファンド」のどっちを買えばいいのか?
セゾン投信アポなし襲撃の記録…直販投信会社に訪れた危機とは!?



最近のインデックスファンド低コスト化の流れの中で、セゾン投信のコスト優位性低下が一部で叫ばれていますが、普通の人が自分で複数の投資信託を組み合わせて運用するのは簡単なことではない場合が多いのも事実です。

依然としてセゾン投信の商品は、(自分で色々できるマニア以外の)普通の人にオススメしやすい投資信託であり、買うに値しない99%のダメ投資信託に比べれば、はるかにまともなのは間違いありません。

また、自分で色々と手間をかけていじっても、長期的にこういう本格的なバランスファンドにパフォーマンスで勝ることは簡単ではないでしょう。



◎ゆうちょダイレクトでセゾン投信が買える!


そのセゾン投信の、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(2022年9月10日よりセゾン・グローバルバランスファンドに名称変更)」と「資産形成の達人ファンド」の2つの投資信託が、インターネット限定ですが、ゆうちょ銀行(ゆうちょダイレクトと、ゆうちょ投信WEBプレミア)で買えるようになります。

日本郵便と資本提携しているセゾン投信が、「親戚筋」にあたるゆうちょ銀行で外販を開始するのは、まあ自然な流れに見えなくもありません。

【参考→セゾン投信に日本郵便が出資し、資本・業務提携する件について

あるところから聞いた話によると、ゆうちょ銀行の職員たちの中には、普段自分たちが対面販売している投資信託とセゾン投信のそれを比べて、良心の呵責を覚えてしまう人もいるそうです。

ゆうちょ銀行もインターネット専用商品であれば、三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズなど、けっこう良い投資信託が揃ってきているので、だいぶ使えるようになってきたな、という印象です(個人型確定拠出年金のほうは手数料等を考えると、まだまだ全然使いものになりませんが…)。

セゾン投信は純粋な「直販投信」ではなくなっているものの、「直販で買える窓口」が開いているのであれば、他に購入窓口があっても「直販投信」と呼んでOKだと個人的には思っています。



◎昨年末のブロガーズミーティング


ところで、昨年末に毎年定例となっているセゾン投信のブロガーズミーティングにお呼ばれして行ってきました。今回は5回目で、今のところ私は皆勤です。

理屈っぽいマニアの揃うブロガーたちに向かって、

「これからもセゾン投信を厳しく監視して、なにかあればいつでも遠慮なく指摘してください。バンバン書いてもらってOKです」

と、いつも真剣な目ん玉で語る中野社長はやっぱりスゴい。

常に「ぜひ、ご意見ください」というスタンスです。

無責任な立場からフルスロットルかつ粘着質に、細かいことや理屈っぽいことを言いまくる存在であるブロガーに対してそう言えるのは、やっていることに自信があって、本当に顧客のために頑張りたいと思っているからなのだろうなぁ、と思うのです。

他の投信会社などでも「ブロガーミーティング」のようなイベントが催されることはありますが、何回かやると、宣伝効果に見切りをつけるのか、それともブロガーの生意気さっぷりに嫌気がさすのか、結局、「次回」は消えてなくなってしまいます。

続いているのは、セゾン投信だけです。・・ひょっとしたら、ドM体質なのかもしれません。


さて、やっと黒字転換したこの会社が、どう持続可能なカタチで顧客(ファンド保有者)への利益還元をしていくのか、非常に楽しみです。

ただし、大手の投信会社のように、「低コスト投信で垂れ流す赤字を、別のぼったくり高コスト投信の利益で埋める」というようなことはできない規模の会社なので(そんなことをしたら持続不可能になってしまいます)、実際どうするんでしょう……注意深く観察しよう思っています。

もちろん、顧客(一般生活者)目線が急に株主目線や機関投資家目線になったりしたら、容赦なくボロクソに指摘するつもりです。

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関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約19年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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