いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

質問者は公務員?…個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)とNISAのどっちを優先すればいいの?

iDeCo(イデコ)の加入資格者拡大の影響なのでしょうか。すでに投資はしているけれど、これまでは確定拠出年金が使えなかった、という方から、「どう使えばいいのか?」「定期預金じゃダメなのか」などの相談というか質問を受ける機会が増えてきました。

・・質問者の大半は公務員の方だったりするのかなぁ、などと勝手に想像しています(私は違いますが)。


そもそも、個人型DC(確定拠出年金)の利用方法の最適解なんて各自で異なるでしょうし、当然私ごときが正解を知っているはずはないのですが、いつもどおり、私はどう考えて、どうするつもりなのか、について書いてみることにします。

※一応最初に確認しておきますが、個人型確定拠出年金=個人型DC=iDeCo=イデコでっせ(日本版の個人型401kなんて呼ばれることもあります)。ちと、ややこしいっすよね。



◎3つ証券口座


さて、投資を行う際、私には利用可能な3つの口座(制度)があります。

・普通の証券口座(確定利益に課税される特定口座)
・NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)用口座
・個人型確定拠出年金用口座(iDeCo・2017年より)

ふむ、どの口座を優先すべきなのでしょうか……



◎まずは確定拠出年金


将来へ向けての資産形成のためなら、iDeCo(確定拠出年金用口座)は、最も優先的に使うべきものだと考えています。

理論上は、なるべく期待リターンの高いものをここに振り分けることが正解になるはずです。

税制メリットのレベルが違いますし、60歳まで引き出せないことも、(20~40代くらいの現役世代にとっての)老後資金作りを目的とした投資であれば「よい制約」と言えるでしょう。

【参考記事→確定拠出年金ってなによ?…メリット・デメリット・注意点は?…企業型と個人型の違いやオススメの証券会社は?



◎次はやっぱりNISAかな


そして、二番目はNISA(ニーサ・少額投資非課税制度・日本版ISA)用口座です。

非課税期間が5年間ぽっちの現行制度だと、普通の特定口座とどっちを優先すべきか悩むかもしれません。ですが、やはり、期待リターンがプラスの資産にNISAを目一杯(最後までフルに)使うのであれば、トータルではプラスになる可能性のほうが高いはずなので、そのあたりを確率論で割り切れるのであれば、やはりこういう非課税口座を優先すべきでしょう※。

【参考記事→NISA(少額投資非課税制度・日本版ISA)をどう利用するか



◎自分のスタンスにどうハメるのか


私はイデコを自分の資産形成のなかの一部として利用するつもりです。

NISA(少額投資非課税制度)と同じで、自分の投資スタンスのなかにこの制度をどうハメるのかってことですね。


私の場合、確定拠出年金に先進国株式と新興国株式。NISAにはバランスファンドを当てることになりそうです。

もう少し具体的にいうと、毎月の

・ニッセイ外国株式インデックスファンド:10%
・野村インデックスF・新興国株式:10%
・eMAXISバランス(8資産均等型):80%

という3つの積み立て金融商品のうち、

「ニッセイ外国株式インデックスファンド」と「野村インデックスF・新興国株式」を買っていた枠を個人型確定拠出年金に、

「eMAXISバランス(8資産均等型)」はNISAに、

というようなカンジにすると思います。


確定拠出年金口座内での「スイッチングし放題」はちょっと魅力ですしね、ムフフ。

(制度の変化、心境の変化、働き方の変化、よりフィットした金融商品の登場などによって、変わる可能性もありますが・・)

【参考記事→2016年6月末のアセットアロケーションとポートフォリオ(と今年上半期の投資と考察)



◎預金で運用するのだってアリだと思いまっせ


詳しくは(当記事の最後のほうで紹介している書籍などを参考にするなどして)各自で調べてもらうしかないのですが、それなりの退職金をもらえる想定の場合、確定拠出年金の退職所得控除が使えない方もいると思います。

それでも、老齢年金の受給を最大限に先延ばしにして、60歳からそれまでの期間に確定拠出年金を公的年金等控除を利用しながら受け取る、なーんて方法もありますよね(まあ、このあたりのことは、実際、今後システムや税制変更によってどうなるかサッパリ分かりませんが・・)。

そういう作戦と合わせて、ノーリスクで所得控除のみを確実にもらいに行くべく、確定拠出年金を元本保証商品(定期預金など)で利用するって方法もあると思います(なにもしないよりは、ずっとお得になる可能性が非常に高い)。

すでに退職が数年後に迫っていたり、リスクを嫌って慎重になる人だっているはずですからね。


・・ま、投資は自己責任のもとで、各自好きなようにやりましょうや。



ちなみに私はSBI証券で、個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)を利用するつもりで検討しています。



※ネット証券だと、他に楽天証券の個人型確定拠出年金プランが優れていると思います(参考記事→SBI証券さん、確定拠出年金「出口」の選択肢を増やして!…このままじゃ楽天証券に持ってかれちゃうよ!!)。

※結局、最終決断はこちら→イデコ(iDeCo・個人型確定拠出年金)は楽天証券でやることにしたよ



【分かりやすいオススメの関連書籍】

・個人型に特化した実践的な本を読みたいなら

※参考記事→『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』(竹川美奈子著)を読んだ感想・レビュー


・企業型も含むDC制度全般を俯瞰したいなら

※参考記事→『はじめての確定拠出年金』(田村正之著)を読んだ感想・レビュー



※新たに「つみたてNISA」なる制度ができるかもしれないようですが、それができてもこの記事の基本的な結論は変わりません。

【参考記事→「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみました】


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

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オススメのネット証券

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管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

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