いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

マイナス金利下において、国内債券インデックスファンドをどうするか

「マイナス金利になってしまいましたが、虫とりさんは、アセットアロケーション内の国内債券はどうされるおつもりですか?」

…このような質問というか相談を受ける機会が増えてきました。

そういえば、新聞や雑誌の記者さんからも、この件に関しては、電話やメールなどで意見やコメントを求められたことが何度かあります。

もちろん、私ごときが正解を知っているわけはありませんし、正しいことを言える自信はありませんが、私の責任において運用している「我が家のお金」に関する現段階での個人的な考えくらいは書いておくことにします(かなり稚拙な判断ですが)。



◎マイナスリターンの金融商品を持つ合理性はないけど・・


マイナス金利が常態化すれば、国内債券の期待リターンはマイナスになってしまいます。期待リターンがマイナスの金融資産を保有することに経済合理性はありません。

しかしながら、マイナス金利が発表されてから、国内債券インデックスファンドの基準価額は上昇を続けました(ここ二ヶ月くらいは下がっていますが)。

※債券価格と金利は逆に動きます。


・・で、悩むのが、すでにアセットアロケーションに国内債券インデックスファンドを含めている場合、それは売却すべきなのか、もしくは債券価格の変動しない個人向け国債などに乗り換えるべきなのか、ということなのでしょう。

【参考記事:個人向け国債(変動10年)は最強の無リスク資産…メリット・デメリットを確認しておこう!



◎マイナス金利はいつまで続くのか?


冒頭にも書いた「アセットアロケーション内の国内債券はどうするのか?」という質問に対する私の答えは、

そのままにして、もうしばらくは様子を見てみるよ

です。

私だって現在の国債価格がまともだとは思っていません。政府によって意図的に歪められたものであることくらいは分かります。しかしながら、そのようなことは20年以上も前から言われ続けていることです。

・・おっと、この話を始めてしまうと、マニアックな話がさらにマニアックな方向に進んでしまうので、このくらいにしておきましょう。


話を戻します。

私がいつまで様子を見て、どの段階で国内債券インデックスファンドと縁を切るのかといえば、それは、

日本においてマイナス金利が恒常化すると思ったとき

でしょう。

具体的に何ヶ月だとか、何年とは言えませんが、まあ早くても1~2年、ひょっとすると、もっとじっくり検討するかもしれません。



◎まあ、そんなに多くは保有してないから・・


国際分散インデックス投資で利益を得るポイントは、世界経済の長期的な成長のほかに、リバランスによる高値売りの安値買い効果もあります(リバランスボーナス)。

特に私は、いわゆる8資産(国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート)に投資しているので、それぞれのアセットクラスが大きく異なった動きで循環してくれるだけで(永遠に下がり続けるようなことさえなければ)、理屈のうえでは、その都度その凸凹調整で利益が底上げされるはずです。

それに、私のアセットアロケーションにおける国内債券インデックスの割合なんざ、わずか1割程度にすぎません。

無リスク資産(安全資産)をも含めたトータルな金融資産の中で見れば、わずか5%ほど。

そんなに慌てて考えるような問題でもないかな、というのが正直なところです(面倒くさいってのもあります)。

【参考記事:2016年6月末のアセットアロケーションとポートフォリオ(と今年上半期の投資と考察)



◎でも、安全資産でないことは間違いないよね


ただし、国内債券インデックスファンドに「無リスク資産」としての要素を求めていたり、国内債券インデックスファンドがトータルな金融資産の大部分を占めているような場合は、やはり、それを現金や「個人向け国債変動10」などに換えておいたほうがいいとは思います。

また、たとえアセットアロケーション内の国内債券比率が低くても、そのような投資判断を下すのは、べつに悪くないと思いますよ(私は面倒くさがり屋なので、まだやってないだけ、とも言えますから)。

そうすることで、リスクを下げることができるのは間違いありません。

この話は、以下の記事でけっこう詳しく書いたので、よく分からない場合はご参照ください。

分散投資に国内債券を入れる必要性あるの?現金じゃダメなの??


・・ま、トータルな金融資産の一部だったら、のんびり構えててもいいんじゃね、ってことでした。各自好きなようにやりましょう!


※くどいようですが、書いたことはあくまでも私の個人的な考えです。私は、自分と家族のお金にだけしか責任を持ちません。投資判断は自己責任にてお願いします。


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約19年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ