2016
Oct
01
マイナス金利下において、国内債券インデックスファンドをどうするか
「マイナス金利になってしまいましたが、虫とりさんは、アセットアロケーション内の国内債券はどうされるおつもりですか?」
…このような質問というか相談を受ける機会が増えてきました。
そういえば、新聞や雑誌の記者さんからも、この件に関しては、電話やメールなどで意見やコメントを求められたことが何度かあります。
もちろん、私ごときが正解を知っているわけはありませんし、正しいことを言える自信はありませんが、私の責任において運用している「我が家のお金」に関する現段階での個人的な考えくらいは書いておくことにします(かなり稚拙な判断ですが)。
…このような質問というか相談を受ける機会が増えてきました。
そういえば、新聞や雑誌の記者さんからも、この件に関しては、電話やメールなどで意見やコメントを求められたことが何度かあります。
もちろん、私ごときが正解を知っているわけはありませんし、正しいことを言える自信はありませんが、私の責任において運用している「我が家のお金」に関する現段階での個人的な考えくらいは書いておくことにします(かなり稚拙な判断ですが)。
◎マイナスリターンの金融商品を持つ合理性はないけど・・
マイナス金利が常態化すれば、国内債券の期待リターンはマイナスになってしまいます。期待リターンがマイナスの金融資産を保有することに経済合理性はありません。
しかしながら、マイナス金利が発表されてから、国内債券インデックスファンドの基準価額は上昇を続けました(ここ二ヶ月くらいは下がっていますが)。
※債券価格と金利は逆に動きます。
・・で、悩むのが、すでにアセットアロケーションに国内債券インデックスファンドを含めている場合、それは売却すべきなのか、もしくは債券価格の変動しない個人向け国債などに乗り換えるべきなのか、ということなのでしょう。
【参考記事:個人向け国債(変動10年)は最強の無リスク資産…メリット・デメリットを確認しておこう!】
◎マイナス金利はいつまで続くのか?
冒頭にも書いた「アセットアロケーション内の国内債券はどうするのか?」という質問に対する私の答えは、
そのままにして、もうしばらくは様子を見てみるよ
です。
私だって現在の国債価格がまともだとは思っていません。政府によって意図的に歪められたものであることくらいは分かります。しかしながら、そのようなことは20年以上も前から言われ続けていることです。
・・おっと、この話を始めてしまうと、マニアックな話がさらにマニアックな方向に進んでしまうので、このくらいにしておきましょう。
話を戻します。
私がいつまで様子を見て、どの段階で国内債券インデックスファンドと縁を切るのかといえば、それは、
日本においてマイナス金利が恒常化すると思ったとき
でしょう。
具体的に何ヶ月だとか、何年とは言えませんが、まあ早くても1~2年、ひょっとすると、もっとじっくり検討するかもしれません。
◎まあ、そんなに多くは保有してないから・・
国際分散インデックス投資で利益を得るポイントは、世界経済の長期的な成長のほかに、リバランスによる高値売りの安値買い効果もあります(リバランスボーナス)。
特に私は、いわゆる8資産(国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート)に投資しているので、それぞれのアセットクラスが大きく異なった動きで循環してくれるだけで(永遠に下がり続けるようなことさえなければ)、理屈のうえでは、その都度その凸凹調整で利益が底上げされるはずです。
それに、私のアセットアロケーションにおける国内債券インデックスの割合なんざ、わずか1割程度にすぎません。
無リスク資産(安全資産)をも含めたトータルな金融資産の中で見れば、わずか5%ほど。
そんなに慌てて考えるような問題でもないかな、というのが正直なところです(面倒くさいってのもあります)。
【参考記事:2016年6月末のアセットアロケーションとポートフォリオ(と今年上半期の投資と考察)】
◎でも、安全資産でないことは間違いないよね
ただし、国内債券インデックスファンドに「無リスク資産」としての要素を求めていたり、国内債券インデックスファンドがトータルな金融資産の大部分を占めているような場合は、やはり、それを現金や「個人向け国債変動10」などに換えておいたほうがいいとは思います。
また、たとえアセットアロケーション内の国内債券比率が低くても、そのような投資判断を下すのは、べつに悪くないと思いますよ(私は面倒くさがり屋なので、まだやってないだけ、とも言えますから)。
そうすることで、リスクを下げることができるのは間違いありません。
この話は、以下の記事でけっこう詳しく書いたので、よく分からない場合はご参照ください。
↓
分散投資に国内債券を入れる必要性あるの?現金じゃダメなの??
・・ま、トータルな金融資産の一部だったら、のんびり構えててもいいんじゃね、ってことでした。各自好きなようにやりましょう!
※くどいようですが、書いたことはあくまでも私の個人的な考えです。私は、自分と家族のお金にだけしか責任を持ちません。投資判断は自己責任にてお願いします。

↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票をお願いします。