いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

株価や為替の値動き要因を解説するニュースの信憑性…年初の株価予想も同じだよね

テレビのニュースや新聞などでは、その日(もしくは直近)の日経平均株価や外国為替相場の上げ下げの理由を解説しています。

「昨夜のニューヨーク証券取引所の影響で大きく動いた」
「短期的に売られ過ぎた反動から見直し買いが入った」
「ポジション調整により、いったん売る動きが目立った」
「原油価格が下げ止まり、その安心感で株価は上がった」
「利上げをけん制するための売買が見られた」

などなど、例を挙げればキリがないのですが、マーケットが開かれていれば必ずニュースになり、もっともらしい解説がつきます。

・・んでも、それってホントなの??って話です。



◎値動きの正確な要因解説なんて無理だよね


マーケットにおける各種値動きの本当の要因なんて、あまりも複雑に入り組んでいるので、たいていは誰にも分からないものです。ましてや、一言で正確に表現することなんて無理です。

仮に正しかったとしても、それを証明することは多くの場合不可能でしょう。

参考記事→投資判断の的中は、実力なのか、運なのか?
参考記事→アベノミクスの行く末はハイパーインフレからの財政破綻?


なので、自分で投資を行うようになって、関連知識が身につき、アンテナが敏感になると、毎日のニュースで流れているマーケットの動きの要因解説に、「いったい誰が何の根拠を持って言ってるんだろう・・」なーんて疑問を持つようになったりするものです。



◎そうさ誰にも分からないのだよ


私も投資や経済についてちょっと詳しくなったと自惚れ始めた時期に、ニュースの解説について疑問を抱きツッコミを入れたくなることがよくありました。

「こんな解説、どうせ証券会社の中の暇なヤツから軽く電話取材したことを、新人記者が根拠もなく書いて、それをただ読んで流してるだけだろ!しかも用語の使い方間違ってるし・・」なーんて思ったりとか。


・・うむ、あれは投資家人生における中学校2年生くらいの時期だったのかもしれません。

だって、株価や為替の値動き要因を解説するニュースが本当に正しいのかどうかが分からないことなんて、そもそも当たり前の話です。

それは、誰もがツッコミ可能な「初歩的な揚げ足」みたいなものなのです。

しかしながら、ニュース番組で、バカ正直に「本日の日経平均株価の正しい値動き要因はよく分かりません」などと毎日同じことを連呼するワケにはいかないので、可能性が高いと思える要因を簡潔に示して、もっともらしく解説しているのでしょう。

正しいことを証明できないのと同時に、正しくないことも証明できないので、マーケットの値動き解説なんて「そういうもんさ」と割り切ったうえで、生暖かく聞いてあげるのが「大人のたしなみ」なのだと思います。オチと結末の分かっている演劇にやさしく拍手をするような紳士・淑女になればいいのです。

毎年初めに行われて、ことごとくハズれまくるものの、そのことについて真剣に怒る人はいない「プロが断言!今年の株価・為替予想!」のようなものですね。



◎投資家としての大人になりたい


手に競馬新聞を持ち、ポケットからワンカップ大関の覗いた赤ら顔のトカゲ系酔っ払いおやじの競艇予想に、マジになって反論するなんて時間の無駄です。もしも、酔っ払いトカゲおやじの競艇予想を信じて大負けしても、悪いのはトカゲおやじではなく、それを信じた自分です。

マーケットの値動き解説やプロによる株価予想も、それくらいに受け止めればいいのだと思います。

そのようなものを素直に信じてしまうのは投資家としてはまだ子供、疑いの目を持ち始めてツッコミたくなるのは投資家としては中学2年生、生暖かく見守り自分なりに受け止めて自己責任のもとで投資判断をくだせるのが投資家としての大人なのかもしれません。


もちろん私は、「ニュースなんてデタラメだから見ても意味がない」と言ってるわけではありませんよ。

ニュースを見て世の中で起こっていることを知るのは大切なことです。ただし、ニュースで流れている(書かれている)ことの事実部分と、そうでない部分(誰かの推測や仮説)を見極める目を養いたい、ということです。

ニュースを見たり新聞を読んだりして、ある現象に対する世間の反応や、さらにはメディアごとの受け止めかたの違いなどを把握してたうえで、自分の頭で考えてみるクセをつけたいものですね。


・・ちなみに私は未だ人間としても投資家としても中学3年生レベルのザコです。はい。

ただ、ザコであってもインデックス投資をしていれば、手間なく世界経済の成長の「分け前」はもらうことができます。

【参考→インデックス投資を成功させるための3つのポイント


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約19年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ