2016
Aug
20
『作家の収支』(森博嗣著)を読んだ感想・レビュー…収入を赤裸々に公開!
『すべてがFになる』や『スカイ・クロラ』などで有名な小説家の森博嗣氏が、これまでに実際どれだけ儲かったのかを実額で公開している、ぶっちゃけ本です。

ボロ儲けしているようで、うらやましいかぎりであります。
(※当ブログとは別にネットの片隅でひっそりと書いている書評ブログのほうにアップしようかと思ったのですが、「お金」の範疇に入るような気もしたので、こっちで公開することにしました。)

ボロ儲けしているようで、うらやましいかぎりであります。
(※当ブログとは別にネットの片隅でひっそりと書いている書評ブログのほうにアップしようかと思ったのですが、「お金」の範疇に入るような気もしたので、こっちで公開することにしました。)
この本では、印税や原稿料、著作が映画化されたりドラマ化された場合にはどの程度の収入になるのかなどを、ありのままの金額ベースで晒していきます。その他の雑収入も赤裸々に公開しています。
作家になることを夢見る人はもちろん、そうでない人もやはり他人の収入は気になるでしょうし、出版業界の内情なども覗き見ることができるので、多くの人にとって刺激的な一冊だろうと思いました。
(※タイトルに「収支」とありますが、基本的には収入の話ばかりで、支出に関する記載はごく一部です。)
森博嗣氏は、普通の人から見れば、ハッキリ言って大大大成功した作家でしょう。
なんせ、作家として19年間で15億円を稼いだというのですから・・。
当然、誰にでも真似できることではありません。
森氏は、作家に特別な才能など必要ないと言いますが、そもそも30代で国立大学の助教授になるような人間は、凡人とはスペックが違います。
「1時間で6000文字(原稿用紙約20枚分)を出力する」などと、サラッと書いている時点で、やっぱレベルがちげーわ!と思いました。ただタイピングするだけではなく、創作しながらのアウトプットですからね。
しかも、森氏は「小説が好きではないし、書くことを楽しいと思ったことはない」と言い切ります。あくまでも“収入を得るための仕事”としてやっているだけだと。
マジかよ!?と思うこともありましたが、本人が正直な考えを吐露していることはよく伝わってきたので、成功者のマインドに触れるという点でも読んだ価値がありました。
仕事にやり甲斐だとか、楽しさなんてものは求めるな!
作家として成功したければ、勤勉であり続け、書き続けろ!
という著者の真面目さに立脚した仕事に対する「割り切り」は、多くの示唆に富んでいたように感じました。
(※続編的な記事→自由ってなんだ?…人生の目的って??……『自由をつくる自在に生きる』(森博嗣著)を読んだ感想・レビュー)

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