いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

インデックス投資家は、個別株はやらないんですか?

「インデックス投資の理論的優位性や“楽ちんさ”はよく分かるし、実際にやっているのですが、個別株を保有するのはやめておいたほうがよいのでしょうか?」

と、こんなカンジの質問をしてくる方がけっこういらっしゃいます。

この件は、なぜかメールフォームよりも、実際にお会いしたときに小声でおそるおそる訊かれることのほうが多いです。

【参考→インデックス投資とは


やはり、「投資」といえば、一般的には個別株式への投資を指す、もしくは認識する人が圧倒的に多いと思います。インデックス投資を実践している方のなかにも、「投資の入り口」が個別株だった、という人は少なくないのでしょう。

最近は、外国企業の株式も簡単に買えるようになってきましたし。



◎各自好きなようにやればよろしい


さて、そもそもどのような投資をするのかは各自の自由です。その投資方法のメリット・デメリットを分かっているのであれば、誰もが自分のやりたいようにやればいいと思います。

インデックス投資家には理屈っぽい人が多いような気がしますが(私も含みます、笑)、べつにそんな排他的なワケではありませんぜ。


・・ただ、これだけではブログ記事にならないので、私が「個別株」についてどう考え、どうしているのかについて簡単に書いておきます。

あくまでも個人的な疎い考えを晒すだけのお恥ずかしい記事になりますが、誰かの何かの参考になれば幸いです。



◎私も持ってますよ、個別株。でもね・・


はい、私も少しは持っています……個別株を。

ホントに少しだけですが、一銘柄も持っていない、ということはありません。


ただし私は、個別株式への投資を、資産形成のための投資とは位置づけていません。娯楽のための消費と割り切るようにしています。

だから、使う時間と金額もホントに限られていますし、さほど熱心に勉強することもないのです。

(注:繰り返しますが、あくまでも、投資に割く時間をほとんど作れず、銘柄選定眼を持ち合わせていないアホな私の場合の話ですよ・・)



◎ほんの一例を挙げると……


アベノミクスが始まる前から持っていた数少ない個別株がギュンギュンと含み益を拡大するなかで、私は気持よく利益確定したことがあります。しかし、それらの銘柄は、その後さらに値上がりを続けました。

結局、私の投資成績は、ホールドを基本とするインデックス投資部分が最も良い、という結果になっています。

利益確定のタイミングも、インデックス投資部分で機会的に行うリバランス※1のほうが遥かに効率的であり、かつ実行する際の悩みが少なかったのも事実です。


私ごときの数少ない体験を一般化することはできませんが、やはり、

個別株式の取引は、その勝率や手間を考えると、仕事を抱えている普通の人には“資産形成の手段”としてはオススメしにくい

と思っています。


大金持ちならともかく、普通の人には個別株式の信用リスク(企業の破綻に伴う株券紙切れ化リスク)は小さくない、とも考えています。

だから、当ブログでもこの手のことは書くことを控えるようにしていました(ま、個別株に関しては、ほとんどなにもしていないレベルですが・・)。



◎なにごともほどほどに


実際に「虫とりさんは、個別株はやらないのですか?」と小声で訊かれたときに、今回記事にしたようなことを正直に答えると、ものすごくホッとした表情を見せてくださる方が多いので、この話題に触れてみました。

投資へのアレルギーがない人であれば、株主優待目的や企業応援目的で個別銘柄を保有する、といったことを実践したり、検討している人は珍しくないでしょう。前述したように、私もゼロではありません。

それに、限度をわきまえてハマり過ぎず、時間やお金を浪費しない程度に楽しむ術を身につければ、個別株投資もかなり面白かったりしますからね。


関連記事?→なぜ「VT一本」にしないのか(株式100%のポートフォリオはアリなのか)



※1 リバランスとは、一定の期間(や乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却(利食い)し、下がっているものは買い増(逆張り)して元に戻すこと。主目的はリスクコントロールですが、株価や債券価格や為替などの上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)を前提とすれば、長期的には高パフォーマンスに寄与します。


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ