2016
Jun
03
日経新聞の記者が書いた小説『青い記憶』を読んだ感想・レビュー
昨年、当ブログ経由で最も買われた本である『老後貧乏にならないためのお金の法則』の著者・田村正之氏が小説を出版しました。
【参考記事→『老後貧乏にならないためのお金の法則』(田村正之著)を読みました…「老後破産」しないための必読書!】
【参考記事→昨年(2015年)、当ブログ経由で買われた本ベスト10】
日本経済新聞の記者(紙面解説委員兼編集委員)でもある同著者は、これまでにも“田村優之”なるおシャレなペンネームで何冊か小説を書いていて、そのなかには10万部を超えるベストセラー本もあります。
田村氏の資産運用関連記事や著書は、読みやすくもロジカルで、信頼に値する素晴らしいものばかりです(たとえばこれとか→波乱相場、うまく乗り切るには 中断せず資金分散)。
さて、今回の小説の感想は・・
【参考記事→『老後貧乏にならないためのお金の法則』(田村正之著)を読みました…「老後破産」しないための必読書!】
【参考記事→昨年(2015年)、当ブログ経由で買われた本ベスト10】
日本経済新聞の記者(紙面解説委員兼編集委員)でもある同著者は、これまでにも“田村優之”なるおシャレなペンネームで何冊か小説を書いていて、そのなかには10万部を超えるベストセラー本もあります。
田村氏の資産運用関連記事や著書は、読みやすくもロジカルで、信頼に値する素晴らしいものばかりです(たとえばこれとか→波乱相場、うまく乗り切るには 中断せず資金分散)。
さて、今回の小説の感想は・・
クサい!クサすぎる……だがそれがいい!
ってなカンジでした。
いまどき、「赤褐色のダリアの花のように笑う」だとか「青いリラのような声で語る」などという表現を用いる作家さんがいることに私は衝撃を受けました。
ストーリーとしては、癌になってしまった新聞記者が中学生の息子に、フランスを舞台にした自分の青春時代を語る、というものです。
いまこの文章を書いている私でさえも赤面しそうなベタでクサい物語ですが、やはりその表現力は見事です。たとえそれが「おっさんの妄想」であっても、それなりの書き手が文章にすれば美しく切ない物語になるんですね。いや~、参りました。
主人公は画家を目指してパリに留学するので、美術分野に興味がある人にはたまらない内容なのかもしれません。
・・恥ずかしながら私は、そっち方面にはやや疎いので、よく分からない部分もありましたが、登場人物たちの情熱や奥深さは伝わってきました。
そういえば以前、絵画をテーマにした五木寛之氏の小説『戒厳令の夜』を夢中になって読んだことを思い出しました。あの物語には、右翼とか山の民とかナチスとか出てきてメッチャ面白かったなぁ。。
今回の作品には、これまでの小説のような経済関連ネタはほとんどなかったです。・・けっこうエロい描写はありましたけどね。
個人的には、同著者の小説の中では『月の虹』のほうが好きですが、この『青い記憶』でもそれなりに非日常感を味わって楽しむことができましたよ。

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