2013
Mar
25
「波瀾万丈!おかね道」に行ってきました

業界人と一部のマニアのあいだで愛読されている、日本で最も長い歴史を持つ投資信託専門誌「投資信託事情」の編集長・島田知保さんから招待券をいただく機会にめぐまれたので、「波瀾万丈!おかね道」なるものに行ってきました。
(ホントは、ブロガー限定の見学会にお声がけいただいたのですが、日程の都合がつきませんでした。)
「波瀾万丈!おかね道」とは、お台場にある日本科学未来館というところで開催されている企画展示イベントで、
というものでした。「お金の使い方に現れる人間の"クセ"(一人ひとりがもつ選択と行動の特性)を、まずは10の実験であぶり出します。そしてこれらの実験結果から、それぞれのクセが脳や心のどのような働きから生まれるのか、さらに、私たちの何気ない日常の行為が社会にどのような影響を与えているのかを解き明かしていきます」
行動経済学やら、脳科学やら、心理学やら、ゲーム理論やらの観点から作られた簡単な実験に参加して、自分の思考のクセを客観的見つめることができるような仕組みの展示になっていました。
ただ、あまのじゃくな私は、「認知的不協和や心理バイアスを突いてくる問題とかが出てくるだろうから、非合理的な選択はしないぞ!」などと、最初から身構えてしまい、残念ながら素の自分の思考のクセをあぶりだすような機会にはなりませんでした。
「なるほど、こういう質問ね!こう答えれば、こういうことを指摘されるんだろうな。ほらキタ!」というようなことばっかり考えてしまう、かわいくない自分があぶりだされてしまいました。
お金に関するブログを書いているような人間には、どこかで目にしたような行動経済学の問題がでてきてしまうのですが、こういう企画では素直に直感的な回答をした方が面白かったかもしれないと反省しているところです。
このブログのテーマである「お金」のことや、人間の思考のクセの根本的なことを学習できる興味深い企画展示でしたが、この実験を通して学んだことを、具体的な投資行動に結びつけて考えるのは、なかなか難しいようにも感じました。
(自分だけかもしれませんが、夜になったら、もうほとんど忘れています。学んだことを投資行動に生かすには、腰を据えて復習する必要があるでしょう。)
ただ、普段、「お金」の使い方などについて深く考える機会のない人には、大いにチャレンジしてみる価値のある企画だと思いました。
(自分も社会人になりたての時期に、こういう展示に参加する機会にめぐまれたかったです。)
たまたま平日に休みがとれたので、家族サービスを兼ねて行くぞ!と家を出たのですが、様々な事情から自分以外の家族がダイバーシティで遊んでいる最中に、一人寂しくトボトボ歩いて日本科学未来館に向かうことになりました。
しかし、結果的には、それは正解だったかもしれません。
小学校高学年以上くらいでないと、楽しんで学習するには難しいと思える企画だったからです。
まだ4歳ですが私の息子は、ゴキブリを見つけると、「よっ!師匠」などと語りかけながら、素手で捕まえにいくような子供です。
自宅では、脱いだ靴下をこっそりと冷蔵庫に、脱いだパンツをひっそりと冷凍庫に入れるような子供です。
マクドナルドでは、フライドポテトを左右の耳と鼻の穴に差し込んで店内を走り回るような子供です。
ファミレスでは、ボリュームMAXの大声でウルトラマンの歌を最後までうたったあと、隣の席の家族のささやかな笑い声に対して「うるせーな!」などと言ってしまう子供です。
朝の登園前ギリギリの時間を見計らって、油性マジックで口髭と顎鬚を書き込むような子供です。
きっと、あの展示に連れて行ったら、各ブースに置かれているスタンプを自分の顔じゅうに押しまくって、掲示物を破り、展示物を壊し、案内係の人の声が聞こえないほどの大声で仮面ライダーウィザードの歌をうたい、そして挙句の果てには……あぁ、想像するだけでも恐ろしい。。
失礼!話がそれてしまいました。
先ほども書きましたが、投資ブログを書いていたり、じっくりと読み込んでいるような方よりも、お金の使い方や自分の思考のバイアスなどについて客観的に考える機会のないような方にオススメしたい展示でした。
とてもよく工夫された企画展示でしたよ。
「波瀾万丈!おかね道」は、6月24日までやっているようです。

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