2016
Mar
24
投資していなかったアセットクラス(資産)が爆上がりしているときに動揺せずにいられるか
インデックス投資家が、自分の投資対象アセットクラスを決める際、2資産にするのか、4資産にするのか、8資産にするのかというようなことで悩むのは珍しいことではないと思います。
当然、私もそのことで悩んだ時期がありました。
現在、買い付け手数料無料(ノーロード)の投資信託を通じて簡単に投資できる主なアセットクラスには、国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート・新興国リート・コモディティなどがあり、その選択肢は意外に多いと言えるのはないでしょうか。
例えば上記の10種類もの投資可能なアセットクラスのうち、どれを投資対象に加えて、どれを投資対象から外すのかという問題も、真剣に考え出すとけっこう悩ましい判断になったりするでしょう。
その判断を下す際の悩みのひとつに、今回記事タイトルにした「投資していなかったアセットクラスが爆上がりしているときに動揺せずにいられるか」ということもあると思います。
当然、私もそのことで悩んだ時期がありました。
現在、買い付け手数料無料(ノーロード)の投資信託を通じて簡単に投資できる主なアセットクラスには、国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート・新興国リート・コモディティなどがあり、その選択肢は意外に多いと言えるのはないでしょうか。
例えば上記の10種類もの投資可能なアセットクラスのうち、どれを投資対象に加えて、どれを投資対象から外すのかという問題も、真剣に考え出すとけっこう悩ましい判断になったりするでしょう。
その判断を下す際の悩みのひとつに、今回記事タイトルにした「投資していなかったアセットクラスが爆上がりしているときに動揺せずにいられるか」ということもあると思います。
◎色々やりたくなるよね、人間だもの
そのアセットクラスに集まっているお金の量(時価総額)や投資の継続コスト(信託報酬・運用管理費用)を考えると、先進国の株式クラスだけにインデックスファンドを通じて投資して、残りは現預金だけという「1資産への投資」でも、実は資産形成のための分散投資としては十分なのです。ひょっとしたら、それがほぼ最適解だったりするのかもしれません。
しかし、せっかく色々と勉強をして、実際にリスク資産への投資をしてみようと思うと、それだけでは満足できないのが人情ってもんでしょう。
色々知ってしまうと、色々やりたくなってしまうものです。
参考記事→インデックス投資継続のハードル…シンプルなことを続けるのは意外と難しい
◎隣りの釣り人が大漁だと気になるよね、人間だもの
また、以下のようなグラフを見てしまうと、たとえ時価総額は小さくとも一応個別のアセットクラスとして分類された資産が爆上がりするのを逃したくない、という考えを持つ人もいるでしょう。
実際に、投資していないアセットクラスが爆上がりするのを横目でみてモヤモヤしたことのある人もいるはずです。

(日興アセットマネジメント・楽読(ラクヨミ)「過去の好パフォーマンス資産から考える」より・画像はクリックすると別ウィンドウで拡大します)
煩悩の塊であるこの私も、例えばリートや新興国の株式や債券クラスに投資せずにいて、爆上がりを逃すのはなんか悔しいと感じてしまうアホさ(人間らしさ)を持っています。
私がeMAXISバランス(8資産均等型)をメインに据えて投資している理由のひとつには、そんな幼稚な理由もあるのです。
参考記事→eMAXISバランス(8資産均等型)について(評価・解説)
そのような感情と、実際に投資をする手間と、全世界の株式だけに分散しておけば大体の要素は含まれているという現実などを踏まえて徹底的に悩みぬいた末に、私は自分のアセットアロケーションを決めました。
参考記事→アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ
また、長期の世界経済には楽観的でも、中期的には何が起こる分からないので、多くの局面でなるべく負ける確率を減らそうと債券クラスを多めにアロケートする人もいるでしょう。私もそっち派です。
参考記事→株式100%のポートフォリオはアリなのか
正しい理論だけを見れば合理的とはいえない判断も、各自の性格を考慮すれば(その人にとっては)合理的といえるようなケースもあるのではないでしょうか(世間ではそれを屁理屈と呼ぶこともありますが・・)。
アセットアロケーション(資産配分)を決めるときは、自分の感情面にも目を向けて、それも客観的な判断材料に含めると、心乱されない最適解にたどり着けるかもしれませんね。
◎大切なことなので最後に確認しておきますが・・
ゴチャゴチャ書きましたが、実際のところ、自分の金融資産のうちのどれだけをリスク資産に回して、どれだけを無リスク資産として確保しておくのか、という問題が一番重要であり、それがトータルな値動きに最も大きく影響するので、リスク資産内の配分にあれこれ悩んだとしても、実はあんまり変わらないものです。
参考記事→「アセットアロケーションの比率に悩んで、夜も眠れません。どうすればいいのか?」というような質問への回答
今回の記事は、大切な虎の子を値動きのあるリスク資産に投じるのであれば、各人ごとになるべく精神的な負担が少ない方法を選択したいよね、という小さな話を大きく取り上げてみただけです。
ただし、多くのアセットクラスに投資するということは、一方で、ずっと不調のアセットクラスを持ち続けるリスクも抱え込んでいるので、それも忘れてはならないでしょう。
また、投資していなかったアセットクラスを爆上がりして悔しいときは、当ブログ過去記事の「雅夫の宝くじ物語」を読んで心を落ち着かせるという方法もあります。
まぁ、自己責任のもと、気楽にいきましょうや。
※この記事の内容はアセットアロケーション(資産配分)を決める際に考慮したいものなので、「アセットアロケーション決め方シリーズまとめ」にも番外編として加えます。

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