2022
Mar
10
子供が友達のメガネを破壊したので、個人賠償責任保険を請求してみた
以前、息子が習いごとの自由時間に遊んでいた際、友達のメガネを破壊してしまったことがあります。
これは、個人賠償責任保険請求案件でございます。
人の子の親として、ついに私にもそうときがやってきました。
私自身も子供の頃は、新聞紙を丸めて棒状にしたものを槍に見立てて放り投げ、間違えてよく他人の家のガラスを割ったりしたものです。木刀サイズの木の枝を走行中の自動車に、間違えて居合い術のように叩きつけてしまったこともあります。
私の親は、「何度も個人賠償責任保険に救われた」と感慨深く述懐していました。
※この記事は、そもそも個人賠償責任保険とは何なのか、その必要性は如何ほどのものなのかについて、実体験をもとに書いてみるものです。
これは、個人賠償責任保険請求案件でございます。
人の子の親として、ついに私にもそうときがやってきました。
私自身も子供の頃は、新聞紙を丸めて棒状にしたものを槍に見立てて放り投げ、間違えてよく他人の家のガラスを割ったりしたものです。木刀サイズの木の枝を走行中の自動車に、間違えて居合い術のように叩きつけてしまったこともあります。
私の親は、「何度も個人賠償責任保険に救われた」と感慨深く述懐していました。
※この記事は、そもそも個人賠償責任保険とは何なのか、その必要性は如何ほどのものなのかについて、実体験をもとに書いてみるものです。
◎メガネ破壊事件とその経過
私の子供が友達のメガネを壊してしまったことは、その事件の1週間後に嫁が相手の保護者から報告を受けて知ることになりました。
「フレームが完全に壊れたので修理した」とのことです。
幸いにもケガはなかったようで、少しホッとしました。
たまたま相手の両親どちらとも顔見知りで、我が家とはお互いに名前や職業は知っているくらいの関係でした。
子供用メガネの値段なんてよく分かりませんでしたが、息子の習いごとの送り迎えを担当してくれている嫁に、とりあえず2万円を渡し、「申し訳ありませんでした。これでも足りなければ、言ってください。全額弁償します」と相手の保護者に伝えるよう頼みました。
しかし、嫁が何度渡そうとしても、相手方は「子供同士のやったことですから、いいですよ~」と言ってお金は受け取らなかったそうです。
さて、どうしたものか。。
このまま終わりにしてもよいのだろうか、と悩んでいるときに、ふと頭に思い浮かんだのが、「個人賠償責任保険」のことです。
相手方もいきなり封筒に入ったお金を渡されても受け取ってよいのか困惑するのは当然です。
そこで私は嫁を通さずに直接、「おそらく保険でカバーできると思うので、メガネを修理したときの領収書をいただけませんでしょうか?どうせ保険が出るんですから、ね」と、相手の保護者にアプローチをかけて修理費用を受け取ってもらえるよう説得すると同時に、損害保険会社にも連絡をしてみました。
◎個人賠償責任保険とは
個人賠償責任保険とは、日常生活の賠償責任を補償してくれる保険です。
誤って他人のモノを壊してしまったり、風呂場の水漏れで自宅マンション階下の家財に損害を与えたときなどの賠償金や弁護士費用などを補償してくれます。
また、飼い犬が他人に嚙み付いたり、ベランダの鉢植え落下や自転車の接触事故などで他人にケガを負わせてしまった際も補償対象になります(もちろん、故意ならダメですよ)。
比較的安価な保険料(月々数百円程度)で、数千万円~数億円の高額補償をつけることができ、しかも家族全員カバーされるので、絶対に加入しておくべき保険だと思っています。はい、絶対にです。
ただし、個人賠償責任保険単体で加入できる保険商品はおそらくないので、自動車保険や火災保険などの特約として付帯するのが一般的でしょう(クレジットカードのオプションとして加入できる場合もあります)。
事故の発生する可能性は低くても、一発起これば人生が終わってしまうような高額補償に備えておくことは大切なことですよね。
医療保険のように、毎月数千円も支払って、実際には人生において一度か二度ほど数万円程度(仮に最大限に受け取るとしても数百万円)を受け取るようなケースが多い保険とは違って、普通の家庭の貯蓄では対応できない数千万円・数億円レベルの高額補償に備える保険に加入しておくことは、家族や世間に対する最低限の責任だと私は考えています。
自動車任意保険の対人・対物補償は無制限にしておきましょう、ってのと同じような話です。個人賠償責任保険は、数ある保険商品のなかでは最も保険料(掛け金)が安い部類の商品ですし。
自分自身はもちろんですが、高齢となった親などがこの保険に加入しているかどうかを把握していない場合は、いますぐに確認することを強くオススメします。
散歩中に他人とぶつかり、相手が転んで大怪我をして・・・・なんてことは、可能性は低くとも想定できる事態です。
私も自分の親や親戚の状況を確認したら、無駄な保険には色々と入っていたものの、この個人賠償責任保険には入っておらず、冷や汗をかいたことがあります。
※「県民共済 メガネ 破損」「全労災 眼鏡 壊した」「コープ共済 子供 他人 弁償」というようなキーワード検索でこの記事にたどり着いてくださる方も多いようです。他人の物を誤って壊してしまった場合、それらの共済に個人賠償責任保険がセットになっているかオプション加入していれば補償可能だと思われます。ただし、自分のものには使えません。
◎個人賠償責任保険の請求手続きと結果
基本的な考え方として、個人賠償責任保険は、万が一のときの大きな賠償に備えるための保険だと思います。
で、今回の我が家の子供のメガネ破壊事件は、べつに高額な賠償ではありません。相手からもらった領収書に記載されていた修理金額は、5千円にも満たないものでした。
わざわざ保険を使うまでもありませんでしたが、私は知人であった相手方に気を遣わせずに修理費用を受け取ってもらうことを主目的にして、保険金を請求してみることにしました(ブログネタにしたいという理由もありましたが・・)。
保険会社に電話で事故の報告を行ったところ、「おそらく保険金をお支払いできる」とのことで、「いくつかの書類を送るから、書き込んで返送してもらいたい」と言われました。
今回のケースでは、
・保険金請求書
→いわゆる保険金の請求書。いつ・どこで・だれが・だれに・どうやったか、などを書く。
・示談書
→今回は損害金額が3万円以下だったので、こちら側の念書のみでOK。
・壊れたメガネの写真
→相手が写真を撮っていなかったため、その事情を説明する書類で代用。
・損害品明細書
→今回は領収書の情報を参考に、どの商品のどこの部分をいくらで修理したかを書いた。
・修理明細書(見積書)
→特に用意しなかったけど、今回は領収書の提出でOKだったっぽい。
・領収書または銀行振り込み票
→相手の保護者からもらった領収書。
を揃えて保険会社に郵送しました。
※相手にケガがあった場合は、診断書や治療費の領収書なども必要になるようです。
まぁ、なんせ今回の件は、5千円にも満たない超少額賠償なので、手続きは簡単に済みました。電話対応も丁寧で、特に問題はありませんでした。
これが高額な場合になると、損保会社の算出した損害品の時価と実際の修理費用(もしくは買い替え費用)に差があったりしてモメることもあるのでしょうが、今回は書類を揃えて損保会社に郵送したら、1週間くらいで請求金額が私の口座に振り込まれました。
(もしも保険金がもらえなくても大した問題ではなかったので、相手方には、領収書をもらったあとすぐに、メガネの修理費用を渡してありました。)
今回は、相手に修理費用を受け取ってもらうべく保険請求を行いましたが、請求のためには相手方の住所を教えてもらい、破損した物品の写真なども提出してもらう必要があるので、相手によっては「そんな面倒な手続きをするなら現金よこせ」というようなタイプもいると思われます。また、「この程度の金額なのに、いちいち保険なんて使ってんじゃねーよ!セコいヤツだな」と感じる人もいるでしょう。
保険の使い方や相手とのやりとりはケースバイケースですよね。
できることなら、もう二度と個人賠償責任保険のお世話になるような事態には遭遇したくありませんが、うっかりこの保険に加入していない時期が発生しないように気をつけたいとは思います。
保険商品は、自分に必要なものを最低限、なるべく低コストで選びたいものですね。
※万が一、個人賠償責任保険に加入していない場合は、楽天の自転車保険のひと月200円程度で1億円の補償が得られるプランあたりに加入しておくとコスパがいいかもしれません。
※生命保険や学資保険などの必要性に関する私の考えは、以下の記事にまとめてあります(当ブログの人気記事)。
↓
【参考:民間の保険はどの程度必要なのか、5つのポイントで検証(生命保険・医療保険・学資保険・火災保険など)】

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