2016
Feb
06
低コストなインデックスファンド(投資信託)を追いかけるのに疲れました…たわら・ニッセイ・三井住友DCなど…SMTやeMAXISはもうダメなの??
「インデックス投資ブログを読んで投資を始めましたが、最近たわら・ニッセイ・三井住友DCなど次々と登場する、“より低コストな投資信託”のどれを選べばいいのか分からなくなってきました。それらの投資信託はどのブログでも大々的に取り上げられていますが、やはり次々と乗り換えていった方がいいのでしょうか?SMTやeMAXISはもうだめなのでしょうか?情報を追うのも比較するのも考えるのも正直もう疲れてきました・・」
という、質問というか相談がメールフォームから寄せられました。
その悩みや心境、よく分かりますよ~!
真面目に勉強して、合理性を追求しようとすると、より低コストな投資信託(ファンド)を追いかけたくもなりますよね。んでも、ある程度時間が経つと、疲れたり飽きたりもすると・・
私もインデックス投資を始めてからの数年間は、最低コストのインデックスファンドを徹底的に調べあげては、0.01%でも(信託報酬の)安いインデックスファンドを購入するために、次から次へと証券口座を開設し、乗り換えていったものです。。
という、質問というか相談がメールフォームから寄せられました。
その悩みや心境、よく分かりますよ~!
真面目に勉強して、合理性を追求しようとすると、より低コストな投資信託(ファンド)を追いかけたくもなりますよね。んでも、ある程度時間が経つと、疲れたり飽きたりもすると・・
私もインデックス投資を始めてからの数年間は、最低コストのインデックスファンドを徹底的に調べあげては、0.01%でも(信託報酬の)安いインデックスファンドを購入するために、次から次へと証券口座を開設し、乗り換えていったものです。。
◎インデックスファンドのコスト革命(2015年)
たしかに昨年は、「コスト革命」と呼んでもよいレベルの国内籍インデックスファンドが次々と登場(新規設定・コスト引き下げ・一般販売解禁)しました。
DIAMアセットマネジメントの「たわらノーロードシリーズ」や、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドシリーズ」、一般販売されるようになった三井住友アセットマネジメントのDC(確定拠出年金)用インデックスファンドなどがそれに該当するでしょう。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」でも、その存在感を発揮しましたよね(たわらノーロードシリーズは、その設定時期の関係で昨年のファンドオブザイヤーには登場していませんが・・)。
インデックスファンドの低コスト化は素晴らしいことだと思います。
(面倒くさかったので)わざわざブログ記事に取り上げたりはしませんでしたが、当然のごとく、コスト革命の動きは私も常に追っていました。10年以上インデックス投資を続けながら、ウェブの片隅で情報発信のようなことをしている人間としては、感慨深いものがありました。
ただ、実際に自分の投資行動に反映させたことといえば、先進国株式クラスの積み立てをSMTから「<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドシリーズ」に換えたことくらいです(参考記事→2015年12月末のアセットアロケーションとポートフォリオ)。
で、変えたあとに「たわらノーロードシリーズ」が登場しました。・・んで、積み立てファンドを「たわら」に変更するかどうかは、まだ決めていません。というか考えてすらいませんでした。
私もその程度です。
◎自分はどうしたいのか、それだけの話だ
他人さまの投資判断に口を挟むことはしたくないので、あくまでも私がどう思うか、というだけの話ですが、
追いかけたければ追いければいいけど、無理をしたり苦痛を感じてまでやるほどのことでもない
ってなカンジですかね。
乗り換えにしても、最新情報を追うことにしても、やりたくなければやらなくてもよいのではないでしょうか。ここ数年でインデックス投資を始めた人であれば、そんなマメにやらなくても、パフォーマンスにたいした違いはでないと思います。
既に疲れているに、わざわざ無理して追いかける必要ないっしょ。
以前に、
「アセットアロケーションの比率に悩んで、夜も眠れません。どうすればいいのか?」というような質問への回答
という記事に書いたことが、今回もほぼそのまま当てはまるでしょう。
◎ほどほどで充分
そりゃあ、コストは確実なマイナス要因ではありますが、リスク資産の価格なんざ1日で数%動くことだってあるのです。年間ゼロコンマ数%を気にしてもあんまり変わらないと思いますよ。
前述したように、私もある時期までは次々と乗り換え、国内ETFに投資したり海外ETFに投資したりと、ゴチャゴチャやってきましたが、そういった動きこそが無駄なコストを発生させていたことさえあります。
これまでの乗り換え投資行動を一切せずに、ここで初めてたわらノーロードシリーズあたりに集約したほうがよっぽど余計なコストを支払わずに済んだでしょう。
インデックスファンドのコスト情報なんて、年に1回程度確認して、数年に一度乗り換えを検討するくらいでも十分すぎるアンテナだと思いまっせ。
◎ブロガーはマニアですからねぇ
ブロガーはマニアなので、最新情報を追いかけて情報をどんどんアップします。ただ、それは追いかけたいから、追いかけているだけです。もちろん、私もマニアなので、情報は常に追いかけています。
しかし、日ごろ情報を追いかけているからこそ強く感じることは、のんびりやっていてもインデックス投資の成果はほとんど同じだよなぁ、余計なことをしたり考えたりしない分、「のんびり」の方がコスパはいいかもなぁ、ということです。
その結果私は、「情報は追うものの、投資判断はのんびり」という微妙なスタンスに落ち着いています。つまり、情報を追っている分だけ余計な作業をしているのです。・・私は好きでやっているからいいのですが、それが楽しくない人にとっては意味のないことですよね。
◎各自好きなように
もちろん、乗り換えが苦痛でなく、情報を追いかけるのが楽しい人は、ガンガンやっちゃってください!
少しでも低コストのファンドに資金が集まった方が運用会社への意思表示になりますし、日本の金融業界に対するメッセージにもなると思いますから。
ただまぁ、普通の人が個人投資家全体のことや金融業界のことまで考えて投資判断をする必要はありませんわな。
各自、自己責任のもとで好きなようにやりましょうや。
(個人的には投資対象をバランスファンドにほぼまとめてしまったことで、余計な悩みが大きく減って、本当にスッキリしました。いまのところ、コストを起因とする周囲とのパフォーマンス差もまったく気になりません。)
※この記事の内容はアセットアロケーション(資産配分)やポートフォリオ(具体的金融商品)を決める際にも考慮したいことだと思うので、「アセットアロケーション決め方シリーズまとめ」にも番外編として加えることにします。

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