いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

投資信託や株式の元本割れ(含み損)が気になってモヤモヤしている人へ

ここ最近、当ブログを検索経由で訪れる人のキーワードに、「投資信託 含み損」・「セゾン投信 元本割れ※1」・「リスク資産 マイナス」・「株式 損失」というようなものが増えてきました。

いわゆる「アベノミクス相場」の波に乗るべく、リスク資産への投資を始めてみたものの、軟調相場の影響で初めての(もしくは昨年夏以来2度目の?)元本割れ(含み損)を経験し、その対応に戸惑っている人が増えてきているのかな、と私は勝手に推測しています。

メールフォームを通じて、「元本割れが気になって仕方ない」・「投資なんてするんじゃなかった」というようなメッセージも何件か届きました。
(こんなメールが届くことも…→1年間以上含み損を抱えている私の気持ちなんて分からないでしょう


当ブログでは、これまでに何度も何度も、

「リスク資産への投資を行うなら、一時的には投資元本が半分以下になるような事態も覚悟しておくべきだ。その腹を括れないのであれば、投資なんぞしてはならない」

と言い続けてきたので、「値動きでメンタルがやられてしまうなら、無理して投資しなくてもいいのでは・・」と思わなくもありませんが、同時に、初めての含み損を抱えることで不安になる気持ちはよく分かります。

私だって、初めての含み損のときは、かなり心がざわつきましたから。



◎理解して覚悟したつもりだったけど・・


「投資元本が大きく上下にブレることを許容した場合、長期的に見ればその元本は増える可能性の方が高いだろう。投資対象を世界中に広げた場合、その可能性はより高まるはずだ。過去の歴史を見てもそうなっている。仮にそうならなかったとしても、それは自己責任。腹は括ってある」

約10年前、このような前提を持って私は国際分散インデックス投資を実践し始めました。

たまたまスタートしたタイミングが良かったこともあり、しばらくは順調に含み益が増え続けました。「このペースで複利の効果を享受できれば、数年後にはムフフ・・」なーんてことも正直考えていました。

【参考記事→インデックス投資とは


しかし、2007年頃だったか2008年頃だったか、サブプライムローン問題からの金融危機で投資信託の元本割れが起こり、リスク資産が大きな含み損を抱える事態は私にもやってきました(参考記事→リーマンショックのナイアガラっぷり)。

その際、

・「こんなことは想定内だ」と自分に言い聞かせつつも、気になってしまう自分がいる。

・「今まで投資してきた分をなかったことにして、それをまとめて今投資したかった」などと、現実味のないことをついつい考えてしまう。

・「現在の含み損は、○ヶ月分の月給に相当する。今後○ヶ月の労働はタダ働きになるのか・・」などと、ネガティブ金銭換算思考が加速する。

・・・具体例を挙げればキリがありませんが、要するに「元本割れ(含み損)」が気になって仕方のない時期が私にもありました。



◎基本とか初心とかって大切だよね


そのようなとき、私がどうやって心を落ち着かせ、「投資継続」の判断を下したかといえば、やはり基本に立ち返ることでした。ちょっと大げさに言うと、「自分がどのような前提を持って生きていくか」ということを確認する作業を行ったのです。

人間、生きてゆく限り、ある程度なんらかの前提に賭けることになります。

「賭ける」なんて書いてしまうと、博打のようなイメージが強くなってしまいますが、外出時に傘を持って出かけるかどうかの判断さえも、外出時の天気や降水確率・傘を持ち歩く手間・雨に濡れること、などの要素を考慮して判断し、賭けているようなものです。

極端な話をすれば、不慮の事故で明日死んでしまう可能性だってありますが、長生きする可能性もあります。当然、長生きする可能性のほうが圧倒的に高いので、結局はそっちに賭け、将来のために社畜として今日も出勤したりするわけです。仮に明日死ぬことが確実でそちらに賭けるなら、嫌々出勤などせずに、やりたいことをやるでしょう。

ちょっと話がズレてしまいましたが、、

誰もが無意識のうちに想定しているような日常のあらゆる「前提」のうち、こと「お金や投資」に関する前提を自分なりに掘り下げて考えることで、私は短期目線でリスク資産の元本割れ(含み損)を気にしても意味がない、という自分の初心にかえることができました。

そもそも投資とは、元本が大きく上下にブレる「リスク」を許容した場合に限って、リターンが得られるもののはずです。

そのときの気持ちの整理作業を言葉にしたものは、当ブログの過去記事だと、このあたりでしょうか。

予測をしないインデックス投資家の予想【投資の前提(その1)】
最悪の状況をどこまで想定するのか【投資の前提(その2)】



◎とはいえ、無理せず、自己責任で!


私の場合は、そのような思考確認作業を行うことで、リスク資産の損益を見る時間軸を大きくとることができ、含み損は気にならなくなったものです。

それに「積み立て投資」は、下落相場があってこそ、そのメリットが活かされ、将来的なリターンも期待しやすくなるものです(参考→『半値になっても儲かる「つみたて投資」』(星野泰平著)を再読しました)。


もちろん、基本に立ち返る思考確認作業をする過程で、「やはり自分は投資に向いていない」という判断を下す人もいるでしょう。また、初めて下げ相場を体験してみて、自分の精神的リスク許容度の小ささに気づき、投資金額を調整する人もいるかもしれません。

それはそれで、事前の見積もりを誤ったというだけのことで、なんら問題はないと思います。投資はあくまでも自己責任です。各自の判断において好きなようにやればよいのです。

いったん本格的な下げ相場が始まれば、数年間にわたってリスク資産の含み損が拡大し続ける、なんてこともごく当たり前の想定として必要になってきます。そのあたりの前提を持たずに投資をするのは、ハッキリ言って「危ないこと」です。


しかしながら、理論や過去のデータに納得してリスク資産への投資を始めたのに、感情や空気に流されて投資を中断してしまい、またそのうち勢いや時流に乗って投資を再開するような「後追い風見鶏パターン」になるのは、国際分散インデックス投資の場合、明らかに効率の悪いものになってしまう※2ので、しっかりと各自の前提を確認しておいた方がよいでしょう。

すべて自己責任ではありますが・・


参考記事→インデックス投資を成功させるための3つのポイント



※1 セゾン投信の関連記事カテゴリはこちら→セゾン投信関連記事

※2 この記事は、あくまでも国際分散インデックス投資の実践者である管理人が、同じようなスタンスの人向けに個人的な考えを書いているだけのものなので、短期筋の為替トレーダーや相場の波を読んで機動的に売買するような個別株式投資家などには当てはまらないと思われます。投資スタンスによっては、しっかりと「損切り」することが大切になってくる場合もあるはずなので、投資判断は自己責任においてお願いします。


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約17年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
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週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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