いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

インデックス投資を成功させるための3つのポイント

リスク資産への投資を始めて約10年。このブログを書き始めて約3年。

新聞や雑誌などのメディアから取材を受ける機会が、私にも少しずつ増えてきました(単に相場の影響なのかもしれませんが・・)。

取材時には、たいてい同じようなことを質問され、同じような回答をするのですが、たまに自分でも盲点だったようなことを聞かれて「ハッ」とすることもあります。

今回の記事タイトルにした「インデックス投資による資産形成を成功させるためのポイントを3つ挙げろ」というのもそのひとつです。

要するに、「このブログにダラダラと書いてあるインデックス投資成功に関するエッセンスを3つに絞り込めや」ということなのでしょう。

どれどれ、ちと絞りこんでまとめてみますかの。

【参考→インデックス投資とは



◎資産形成のゴールはずっと先だから・・


はて、そもそも私が「インデックス投資で成功しているのか」どうかについては、なんとも言えません。

なぜなら、インデックス投資における資産形成のゴールは、まだまだずっと先(数十年以上)だからです。

いまのところ、年率平均で7~8%の利益が出ていますが、そんなものはあくまでも途中経過なので、そのうちまた大きく下がることもあるでしょう。今後、含み損の状態になることだってあり得ます。

まぁ、個人的には「どれだけの利益を出すか」ということよりも、様々な資産(アセットクラス)に自分の金融資産を置いて(分散して)おき、どんな状況になってもそれなりに対応できるようにしておくことを重視しているので、「インデックス投資成功のための3つのポイント」ではなく、「10年間のインデックス投資継続を成功させた3つのポイント」を考えてみることにします。

暴落にビビッてインデックス投資をやめてしまったり、上昇相場に欲が出て色々な投資に浮気する投資家が多いなか、一応私は10年間続けてこられたので、それくらいなら書ける気がします。



◎インデックス投資継続の3つのポイント


さて、記事タイトルとはちょっとズレてしまいますが、私が個人的にインデックス投資を継続させるためのポイントだと考えていることを3つに絞り込んでみます(くどいですが、「成功」のポイントではなく、あくまでも個人的な「継続」のポイントです)。

ただ、これから挙げる3つのポイントなんてものは、そもそも家計体質が黒字である(収入の範囲内で生活できる)ことや、自身のリスク許容度を把握して、万が一のときに備える生活防衛資金などの無リスク資産(安全資産)をしっかり確保してあるという土台があってこそ有効になる(と私が思っているだけの)話です。



1.元本割れの腹を括る

リスク資産に投資を行うのであれば、元本保証がないのは当たり前です。

インデックス投資継続中の暴落はもちろん、究極的には最終的に利益を得られない可能性も許容する必要があるでしょう。その覚悟を持てないのであれば、投資なんぞしてはいけません。

ただ、最終的に利益を得られるかどうかは、投資継続期間中の暴落が重要な糧であり、その時にも積み立て投資を止めずに続けられるかどうかがキーポイントだと私は考えています。

【参考記事→最悪の状況をどこまで想定するのか



2.資本主義永続や景気循環の前提を持つ

人類や経済の歴史を学び、「景気や株価は上下するものの、地球経済は長期的には成長するだろう」という前提を持てると、相場の乱高下に心乱されることもなくなるはずです。

そうなれば、相場下落時に動揺せず、相場上昇時に欲張りすぎることもなく、最初に決めたルールどおり投資継続が可能だと思います。少なくとも私の場合はそうでした。

もちろん、無理やりその前提に納得する必要はありません。ただし、そのような前提を持てないのであれば、インデックス投資なんぞしてはなりませぬ。なにか他の方法で資産形成を図ったほうがよいでしょう。

※過去の数十年のデータを見ても、世界中の株式と債券をその時価総額比(最もメジャーな分散度合い)で半分くらいずつ持ち続けていれば、年率平均で7%以上のリターンがあったことは事実です。もちろん、今後どうなるのかは誰にも分かりませんが・・

【参考記事→投資の前提



3.手間もコストと考え、あまり凝りすぎない

リスク資産への投資を継続するためには、けっこうテキトーにやることも大切だと思います。

資産形成のために、数十年も継続することになるであろう投資に手間がかかり過ぎて、人生の貴重な時間を食いつぶされてしまっては困りモノです。また、厳密な計算やルールにこだわり過ぎると疲れてしまいます。

投資の結果なんて、運に作用される部分も大きいのです。最初にしっかり勉強をして、リスクを理解し、大枠のルールを決めて仕組み化したら、あとはほどほどに距離を保っておく方が継続しやすいでしょう。低コスト化や分散度合いもほどほどでよいと思います。

また、「凝りすぎるな」というのは、「投資に関しては、自分を無知だと思え」ということでもあります。個別株式のタイミング売買などをするのなら話は変わってきますが、スタンダードなインデックス投資をするのであれば、下手な自信を持つことはヤケドのもとだと思っておくほうが無難でしょう。

【参考記事→「アセットアロケーションの比率に悩んで、夜も眠れません。どうすればいいのか?」というような質問への回答】
【参考記事→インデックス投資継続のハードル…シンプルなことを続けるのは意外と難しい



・・3つに絞るとこんなトコですかね(5つくらいに分割したほうが分かり易かった気もしますが・・)。

人それぞれ性格や生活環境などが違うので、万人にとって重要ポイントになるとは限りませんし、インデックス投資の継続によって必ず利益がでるとも限りません。

もちろん、国際分散積み立てインデックス投資は、長く続けることで利益が出る可能性が高まるものだと考えているからこそ、個人的にも実践し、これからも続けようと思っているのですが、投資判断はあくまでも自己責任でお願いしまっせ。私は自分の投資判断にしか責任を負いません。


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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