2015
Nov
21
セゾン投信アポなし襲撃の記録…直販投信会社に訪れた危機とは!?
今から3年ほど前のある夏の日、私は「セゾン投信アポなし襲撃」を敢行しました。
突然、謎の人物が侵入してきたことで凍りつくオフィス内。
「ちょっと、あの人・・どうすればいいの?」「なんだ?あのチンピラは?」「あなたが対応してよ」「なんだ?あの無頼漢は?」「社長!なんとかしなさいよ!」「ついに我が社にも、こういう輩が来るようになってしまったか・・」「へ、変質者だっ!警備員に連絡しろっ」というようなアイコンタクトの応酬が、社員同士で激しく飛び交っていました。
ただし社員一同、侵入者(私)をあまりにも警戒して、無言のままです。
私と目が合うと、はじかれたようにその目をそらし、書類やモニターに視線を戻します。
突然、謎の人物が侵入してきたことで凍りつくオフィス内。
「ちょっと、あの人・・どうすればいいの?」「なんだ?あのチンピラは?」「あなたが対応してよ」「なんだ?あの無頼漢は?」「社長!なんとかしなさいよ!」「ついに我が社にも、こういう輩が来るようになってしまったか・・」「へ、変質者だっ!警備員に連絡しろっ」というようなアイコンタクトの応酬が、社員同士で激しく飛び交っていました。
ただし社員一同、侵入者(私)をあまりにも警戒して、無言のままです。
私と目が合うと、はじかれたようにその目をそらし、書類やモニターに視線を戻します。
◎知人にセゾン投信をオススメしたことがきっかけで・・
実はその襲撃から、さらに遡ること3年前、私はセゾン投信の中野社長を含む少人数で同じ卓を囲み、酒を酌み交わしたことがあるのです。つまり、今から6年以上も前の話になります。
ある知人が勤務先で企業型確定拠出年金を導入することになり、私はその知人からリスク資産への投資全般に関して相談を受けていました。
その際、確定拠出年金とは別に、セゾン投信のような信頼のおける投信会社のファンド(投資信託)に積み立て投資をしてみるのも、将来に向けての資産形成の選択肢としてはアリだと思う、というようなアドバイスをしました。
(その知人は私よりもけっこう年上(大先輩)であり、社会的にもそれなりのポジションにいる人でした。ここでは仮に、その人を「田中さん」と呼ぶことにします。)
田中さんから相談を受け、アドバイスをしてからしばらく経ったある日、私のところに田中さんから驚くべき連絡がきました。
なんと、田中さんの友人が、(セゾン投信を作る前の)中野晴啓さんの元上司だったので、その友人と中野さんも呼んで4人で一杯やろう!というのです。やることがワイルド過ぎますよね。
当時、ブログはおろかTwitterさえやっておらず、投資関連の知人なんて一人もいなかった私にとって、それはハンパなく刺激的な展開でした。
◎中野晴啓氏との邂逅
まだリーマンショックから1年も経っておらず、投信業界にとっては「真冬の時期」にその四者会談は実現しました。当然4人の中では、私がダントツの若輩者です。
基本的には楽しくお酒を飲みながら、私が中野社長に聞きたかったことを質問しまくる展開の飲み会でした。
投信業界に逆風が吹き荒れている時期にも関わらず、「人生をかけて、金融業界で徹底的にキレイごとをやってやる!」という中野社長の情熱と使命感がビンビン伝わってきたことを覚えています。
そのときの会話のなかで、中野社長に、
「ウチのオフィスには、ブロガーの方なんかもたまにフラッと遊びにきますよ!虫とり小僧さんもいつでも来てくださいよ!」
と言われました。
「こんなのは社交辞令の口約束に違いあるまい。実際に訪問されても迷惑だろう」という気持ちと、「いや、一緒に酒を酌み交わした仲なら、きっと本当に大丈夫だ!」という気持ちのハーフ・アンド・ハーフで、私はその中野社長の言葉を胸の中にしまいこみ、ずっと忘れずにいました。
・・そして、それから3年の月日が流れました。
◎池袋サンシャインシティにて
たまたま平日の昼間に池袋へ行く用事のできた私は、「ついにこの時がきた!」と心を固めていました。
記事タイトルに「アポなし」と書きましたが、それは世間一般の論理であり、私のなかでは3年前にキチンとアポはとってあるのです。
池袋に到着すると、まっすぐに池袋サンシャイン60にあるセゾン投信のオフィスを目指しました。
そして、オフィスに着き、
「こんにちはぁ~!中野さんはいますかぁ~?」
と、江戸時代の下町長屋の小僧が、お隣さんに味噌を借り行くような軽いノリで、オフィス内に不法侵入しました。
そうです。ここでやっと、当記事の冒頭シーンになるわけです。
◎社長発見!ターゲットロックオン!!
私は社員一同が凍りつくオフィスの奥にいる中野社長を見つけ、「あっ、ども!こんにちは!」と声をかけました。
すると中野社長も笑顔で、「こんにちは」と応えてはくれましたが、その笑顔は引きつっており、完全に不審者を見る目で私を見ていました。私が急に襲い掛かってきた場合、いつでも逃げ出せるよう、つま先に体重を乗せて、やや前傾姿勢になっています。
・・・わ、忘れられている。
私の存在は完全に忘れらていました。
しかし、冷静に考えてみれば、それは当然のことです。
3年も前に一度会ったことがあるだけのエテ公が、平日の昼間にタンクトップに短パンという、およそホワイカラーのオフィスには相応しくない服装で珍入し、「中野さんはいますかぁ~?」などと、フランクにのたまっているのです。
記憶の呼び戻しよりも、まずは自分の身の安全、そして次に社内危機管理マニュアルの見直しあたりに思考が及ぶのは当たり前のことです。
なんともいえない緊張感がみなぎるセゾン投信オフィスでしたが、一人の女性社員の方が機転を利かせ、素敵な笑顔で「こちらへどうぞ」と、私を奥の部屋に案内してくれました。
私は今さら引き返すわけには行かず、気まずい雰囲気のまま、案内された部屋に移動するべく歩き始めました。
・・すると、私に続き、当時3歳くらいだった私の息子も一緒に着いてきて、キョロキョロしながらオフィス内を練り歩き始めました。
ここでやっと、オフィス内の空気が少し和らぎました。
「へっ?アイツ子連れだったのか・・」「子供と一緒にくるのであれば、暴力を振うために侵入してきたワケではなさそうだ」「ヤツが厄介なクレーマーだとしても、子連れであれば想定外の無茶はすまい」とでも思われたのでしょう。子供の力は偉大です。
(その日の私の予定とは、サンシャインシティでやっていたウルトラマンのショーを息子と一緒に観に行くことでした。)
◎デタントは訪れるのか?
奥の部屋に通された私は、女性社員の方に自分の名前を告げました。
オフィスでは、謎の「子連れ狼」出現に慌てふためき、ミンボー対策マニュアルでも開いていたのでしょうか。
私は応接室で、しばらく待たされました。
その間、私には日本茶が、息子にはヤクルトみたいな乳酸菌飲料が出てきました。
ひょっとしたら社員の方が健康維持のために持参し、昼食後に飲もうと冷蔵庫に入れておいたものだったのかもしれません。
そして、ついに中野社長が応接室に入ってきました。
その段階では、まだ私が誰なのか思い出せないようです。
依然として、社長は引きつった笑顔を浮かべていました。
しかし、「どうも、ご無沙汰しています。ホントにいきなり襲撃しちゃってスンマセンね」と、私が声をかけた段階でやっと思い出してくれたようで、
「・・・・・・あ~!!虫とり小僧さん!!!そんな服装だから、誰だかサッパリ分からなかったですよ!ヤバい人が来ちゃってどうしようかと、ビックリしましたよ~、もう(笑)」
と、やっとこさ緊張が緩和されました。
私が何者なのか分からない段階で、命をかけて社長自ら出てくるとはさすがの「男らしさ」です。
会社の代表たる男は、こうでなくてはなりませんね!
・・そしてその後しばらく、楽しい雑談に付き合っていただきました。
◎人情味溢れる投信会社・セゾン投信
セゾン投信のセゾン・グローバルバランスファンドは、それ一本を保有するだけで世界中の株式や債券に分散投資ができてしまう投資信託なので、手間をかけずに資産運用を完結させたい人にはオススメしやすいものだと思っています。
投信会社としても「普通のサラリーマン家庭の資産形成をお手伝いしよう」というブレない軸を持ち、これまでにも信託報酬(運用管理費用)の低減を数回行うなど、キチンと顧客に目が向いた数少ない「いい金融会社」です。
【参考記事→セゾン投信を投資初心者にオススメする理由】
いまでは顧客口座数も10万件を突破し、純資産総額は1300億円を超え、安定感もあります(2015年11月13日現在)。
また、セゾン投信は、突然訪れた珍客に慌てふためきながらも、暖かいおもてなしをしてくださる人情味溢れる会社でもありました。
気が向いたら、タンクトップでまた襲撃したいと思います。
I’ll be back.
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