2015
Nov
14
MRF・MMFとは?…けっこう優れた無リスク資産の置き場でっせ!
前回の記事では、最強の無リスク資産であるとして「個人向け国債(変動10年)」のメリットやデメリットを解説しました。
リスク資産への投資は怖いだとか、既に十分な金融資産を持ってはいるものの、ペイオフ(金融機関破綻時の保証上限1000万円)を気にしていくつもの銀行に預金を分散しすぎて管理が困難になっている場合などには、「個人向け国債(変動10)」は、金融資産の「置き場」として有力な候補でしょう。
また、他にも、「MRF」や「MMF」なんかも預貯金以外の無リスク資産(安全資産)の置き場として、なかなか優れています。
実は、その「MRF」と「MMF」について、知人に口頭で説明したことがあるのですが、これまでお金の「置き場」を預貯金のみで過ごしてきた人にとっては、それらがどんなものなのかを感覚的に理解するのが、意外と難しいようでした。
「個人向け国債のほうがよっぽど分かりやすいよ」と言われてしまいましたから。
・・私の説明力不足もあると思いますが、ひょっとしたら他にもよく分からずに困っている人(もしくはその存在を知らない人)がいるかもしれないと思い、記事にしてみることにしました。
リスク資産への投資は怖いだとか、既に十分な金融資産を持ってはいるものの、ペイオフ(金融機関破綻時の保証上限1000万円)を気にしていくつもの銀行に預金を分散しすぎて管理が困難になっている場合などには、「個人向け国債(変動10)」は、金融資産の「置き場」として有力な候補でしょう。
また、他にも、「MRF」や「MMF」なんかも預貯金以外の無リスク資産(安全資産)の置き場として、なかなか優れています。
実は、その「MRF」と「MMF」について、知人に口頭で説明したことがあるのですが、これまでお金の「置き場」を預貯金のみで過ごしてきた人にとっては、それらがどんなものなのかを感覚的に理解するのが、意外と難しいようでした。
「個人向け国債のほうがよっぽど分かりやすいよ」と言われてしまいましたから。
・・私の説明力不足もあると思いますが、ひょっとしたら他にもよく分からずに困っている人(もしくはその存在を知らない人)がいるかもしれないと思い、記事にしてみることにしました。
◎MRFとは
MRFとは、マネーリザーブファンド(Money Reserve Fund)の略ですが、そんなん言われても意味わかりませんよね、普通は。
簡単に言うと、証券会社に預けておく普通預金みたいなものです。
証券会社に入金すると株や投資信託などの購入待機資金として自動的にMRFが買い付けられ、出金時はに自動的に解約されます。買い付け手数料や解約手数料は無料で、1円単位でいつでも出し入れ可能です(最近はMRFの取り扱いのないネット証券なども出てきていますが・・)。
MRFは、安全性の高い債券を中心に運用する投資信託なので、元本割れしない金融商品と理解してほぼ間違いないでしょう。
投資信託なので、銀行預金のようにペイオフ1000万円の上限を気にすることなく預けておける点が最大のメリットだと思います。つまり、仮に証券会社が破綻しても、MRFは全額保全される仕組みになっているのです。
→参考記事:投資信託を販売している証券会社や銀行が破綻したら?
基本的には銀行の普通預金よりもMRFの方が高金利(高利率)です。MRFは毎日決済が行われ、分配金(預金の利息みたいなもの)は月末にまとめて再投資されます。
まぁ、高金利といっても、「多くの都市銀行や地方銀行の普通預金よりもわずかに高い」という程度の話であり、たいしたことはありませんけどね。最近は、ネット銀行の預金がMRFよりも高金利の場合もありますし。
◎MMFとは
MMFとは、マネーマネジメントファンド(Money Management Fund)の略ですが、そんなん言われても意味わかりませんよね、普通は。
簡単に言うと、買い付け後30日未満に解約すると手数料がかかってしまうけど、MRFよりもちょびっと高金利が期待できるMRFみたいな金融商品です。
先ほど説明したMRFと同じように、安全性の高い債券を中心に運用する投資信託なので、元本割れする可能性は限りなく低いですが、ゼロではありません(MRFよりは、その可能性がちょびっと上がる)。ただし現実的には、「過去に元本割れをしたこともあった」という程度の話で、基本的には心配無用でしょう。万が一少し元本割れしても、それはほんの少しであり、すぐに回復すると考えて大丈夫だと思います。
買い付け手数料は無料ですが、30日未満で解約すると、約0.1%(10000口あたり10円)の手数料(信託財産留保額)がかかってしまう点には注意が必要です。
30日以上預けていれば(運用していれば)、1円単位でいつでも引き出し可能です。
MRFのように証券会社に入金しただけで自動的に買い付けられたりはしませんが、MRFよりはちょびっとだけ高金利であることが多いです(ただし、最近はMRFの方が高金利の場合もあるので、注意と確認は必要)。
ちなみに、「外貨MMF」という金融商品もありますが、これはMMFの外国通貨バージョンであり、外貨建ての分、リスクはかなり大きくなります。為替変動リスクをもろに食らうことになる外貨MMFは、安全資産とは言えません。
※国内の円MMFは、マイナス金利の影響で買うことができなくなっています。
◎大きな安全資産の置き場として、やや優れているってだけの話
MRFとMMFのどちらも、ATM(現金自動預け入れ払い出し機)から直接引き出し可能な場合もありますが、基本的には銀行の普通預金口座に移してからの引き出し(多少の手間はかかる)だと思っておいた方がよいでしょう。
けっこうな金融資産を持っている人が、「国債は嫌だ!」と思っていたり、ペイオフを気にして、いくつもの銀行にお金を預けて管理するのに疲れてしまうなら、このMRFやMMFを買い付けるだけのために証券口座を開くのもアリだと思います(MMFは銀行でも投資信託用口座を作れば買い付け可能)。
しかしながら、前回紹介した個人向け国債もMRF・MMFも、あくまでも自分の金融資産の中で、リスクを取らずに「守り」を重視する安全資産の置き場として優れているというだけの話であり、個人的には、全体の中の一部として利用しています。
→参考記事:無リスク資産に求める5つの要素とその中身
他人さまに投資を勧めるつもりはありませんが、私自身は、本業での稼ぎの一部をリスク資産に投資することで(インデックス投資)、「自分も働き、お金にも働いてもらう」というハイブリット化が気に入っています。
→参考記事:インデックス投資とは

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