2015
Oct
24
インデックス投資継続のハードル…シンプルなことを続けるのは意外と難しい
インデックス投資(積立投資)は、手間のかからないシンプルな投資法です(参考→インデックス投資とは)。
まぁ、「インデックス投資」という言葉がカバーする範囲は意外と広いので(参考→インデックス投資もけっこうアクティブ)、ひとくちに「インデックス投資」とまとめてよいのかどうかについて議論の余地もありますが、いわゆる「投資」のなかではどれも比較的手間のかからないシンプルなものだといえるでしょう。
チャートを読んだり、企業の財務状況を分析して、将来の予測をしながらタイミングを計って投資する必要もなければ、急落時に「損切り」すべくマーケットのウォッチを続ける必要もありません。
最初にアセットアロケーション(資産配分)や投資商品などを決めてしまえば、基本的には自動積み立てを続けるだけです。ある程度の金融資産を持っている人が、最初にまとめてバランスファンド※1などを買った場合なら、その後はなにもすることはありません。
リバランス※2をするインデックス投資家もいるでしょうが、それだって多くても年に1回程度、事前に決めたルールに基づいて機械的に行えば十分です。
しかし、人によっては「シンプルであるがゆえに継続するのが難しい」ということがあるかもしれません。
まぁ、「インデックス投資」という言葉がカバーする範囲は意外と広いので(参考→インデックス投資もけっこうアクティブ)、ひとくちに「インデックス投資」とまとめてよいのかどうかについて議論の余地もありますが、いわゆる「投資」のなかではどれも比較的手間のかからないシンプルなものだといえるでしょう。
チャートを読んだり、企業の財務状況を分析して、将来の予測をしながらタイミングを計って投資する必要もなければ、急落時に「損切り」すべくマーケットのウォッチを続ける必要もありません。
最初にアセットアロケーション(資産配分)や投資商品などを決めてしまえば、基本的には自動積み立てを続けるだけです。ある程度の金融資産を持っている人が、最初にまとめてバランスファンド※1などを買った場合なら、その後はなにもすることはありません。
リバランス※2をするインデックス投資家もいるでしょうが、それだって多くても年に1回程度、事前に決めたルールに基づいて機械的に行えば十分です。
しかし、人によっては「シンプルであるがゆえに継続するのが難しい」ということがあるかもしれません。
◎シンプルなことを続ける難しさ
浄土宗の開祖、かの法然上人も比叡山で学問の頂点を極めたのち、最終的には「ただ念仏をとなえるだけでよい」というシンプルな答えに行き着きます。
しかし、シンプルなことをひたすら続けるというのも、実は簡単なことではありません。実際には、誰しも様々な欲望や邪念を持っているものです。「自分だけは、他人よりも少しだけプラスアルファを・・」なーんて考えてしまうのが人間というものでしょう。
何も知らなければ、知りたくなる。色々知ってしまうと、色々やりたくなる。色々できれば、自信がついてくる。自信がつけば、ついつい……そんなもんです。
法然のスゴいところは、当代一の知識人で、ハンパなく頭も切れて、めっちゃエリートなのにも関わらず、「自分は何も知らないザコだ」と認識して、誰にでもできるシンプルなことを自分でもやり続けた点なのだと思います。
◎勤勉=先進的=自信過剰=強欲??
「汗水垂らして働いて得たお給料は、将来のためにコツコツと銀行に預けるんや!」というような価値観を持つ人が圧倒的多数派を占める我が国※3で、お金をリスク資産に「投資する」という選択をする人は、その時点で既に「多数派の普通の人よりは効率よく生きたい」というような考えを持っている可能性が高いように思えます。
これは良くいえば、「勤勉で先進的な人」ですが、悪くいえば「投資で利益を出すことが可能だと考える自信過剰家」であり、「投資で儲けたいという金銭欲が強い人」であるともいえるはずです※4。
そのような人が、投資に関する勉強をして、マーケットの観察を続けていると、ついつい最初に決めたシンプルなルールを破って、それ以外のことをしたくなるのは珍しいことではないでしょう。かくいう私も、よく調子に乗っては火傷(部分的にインデックスにすら負ける)をしてきました。人間だもの。。
投資に限らず、人生のあらゆる局面で、自信過剰や強欲が原因で私は多くの失敗をしています。
ステディなハイスペック彼氏のいる上級女子に告白してフラれ、大手企業の最終面接でラップ調の受け答えをして落とされ、金属バットを持っているヤツに素手で殴りかかって負けました。
おっと失礼!話がそれましたね。
本題に戻りましょう。
◎投資との付き合い方
インデックス投資なんて、同じ指数に投資するのであれば、誰がやっても同じような成績にしかなりません。誰にでもできる再現性の高い投資法であるというメリットは、高い能力があっても高パフォーマンスには繋がらない、ということでもあるのです。
「投資」を趣味として行うのか、仕事として行うのか、(手間をかけない)資産形成の手段として行うのか、という各自の「投資」に対する根っ子の部分が違えば、インデックス投資の特徴はメリットにもデメリットにもなり得ます。
私は強欲で自信過剰なので、ついつい余計なことをしたくなってしまうため、あれこれリスク資産をいじくりにくい仕組みを作るべく、敢えてバランスファンドをメインに据えるような投資スタンスを選択しました(参考→私のアセットアロケーション)。
投資を行う根っ子の部分を見失うことなく、インデックス投資のメリットを享受できるようなスタンスで投資と付き合いたい、と私は常々自分に言い聞かせるようにしています。
※1 買ってよいと思える「まともなバランスファンド」のまとめ的な記事→子供がもらったお年玉やお祝い金などの管理方法
※2 リバランスとは、一定の期間(や乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却(利食い)し、下がっているものは買い増(逆張り)して元に戻すこと。主目的はリスクコントロールですが、株価や債券価格や為替などの上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)を前提とすれば、長期的には高パフォーマンスに寄与します。
※3 参考記事→投資なんて不労所得だ!そんなものに手を出すヤツはけしからん!
※4 個人的にはチャレンジすることは大切だと思っていますし、欲望が資本主義の成長エネルギーだと考えているので(参考→投資の前提)、必ずしも「悪い」とはいえませんが、日本人の一般的な価値観を考えると、そのように「悪く」捉える人もいるでしょう。

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