2015
Sep
26
知人がインデックス投資家だと分かって興奮した話(前編)…リーマンショックの傷跡癒えぬ春の日に
最近では、インデックス投資を実践している投資家さんとインターネット上で交流することが当たり前になり、実際に集まって酒を酌み交わしながらお話しすることも珍しくないのですが、実生活の中でインデックス投資家さんに出くわすことはまずありません。
もちろん、「無意識のうちに、間接的にインデックス投資をしている人」ということであれば、ほとんどの国民が保険や年金を通じてインデックス投資をしているのでしょうが、「インデックス投資」なるマニアックな言葉を知っており、かつそれを自ら選択し、証券口座を開設して実践している人(インデックス投資家)を身の回りで発見するのは至難の業でしょう。
仮にインデックス投資家が身近にいたとしても、お互いそのことに気づき、語り合う機会は滅多にありません。日本は他人と簡単にお金の話をするような気風の国じゃないですからね(参考→テレビ出演の影響)。
しかし、私には一度だけあります。
偶然インデックス投資家に出くわしたことが・・
【参考→インデックス投資とは】
もちろん、「無意識のうちに、間接的にインデックス投資をしている人」ということであれば、ほとんどの国民が保険や年金を通じてインデックス投資をしているのでしょうが、「インデックス投資」なるマニアックな言葉を知っており、かつそれを自ら選択し、証券口座を開設して実践している人(インデックス投資家)を身の回りで発見するのは至難の業でしょう。
仮にインデックス投資家が身近にいたとしても、お互いそのことに気づき、語り合う機会は滅多にありません。日本は他人と簡単にお金の話をするような気風の国じゃないですからね(参考→テレビ出演の影響)。
しかし、私には一度だけあります。
偶然インデックス投資家に出くわしたことが・・
【参考→インデックス投資とは】
◎リーマンショックの傷跡癒えぬ春の日に
あれは2009年の春のことでした。
3月にリーマンショック後の大底らしきものをつけたものの、またいつ底が抜けるか分からない状況で、多くの投資家がビクビクし、書店には「ドル崩壊」だとか「ニューヨークダウ1000ドル割れの日」だとか「終焉する資本主義経済」というような意味の煽りテイストの書籍が並び、「投資」なんて言葉を口にするだけでも「時代に逆行する怪しい人」と周囲から思われてしまう時期でした。
日経平均株価も3月の大底らしきところからはかなり反発したものの、まだ1万円にも届いていないくらいだったように記憶しています。
そんな時期に私は、自分が手ほどきして投資を始めた人以外で、初めて実生活圏でインデックス投資家に会いました。
◎ま、まさか・・いや、そんなはずは・・
彼は私の職場に出入りしていた業者の営業マンでした。
私よりも少し年上ですが、お互い既婚で同じような悩みを抱える同世代の人間であったため、気の合う友達のような関係でもありました。
その日のそのときも、仕事上の話が終わって雑談タイムに入っていました。
そして、なぜかこのとき、我々の話題は将来のための資産形成の話になりました。
会話の細かい流れは覚えていませんが、お互い盛り上がってきた際に、ふと彼が、
「今はもう個別株式の売買はやめて、もっと幅広い分散投資に切り替えたんですよ」
というではありませんか。
そのセリフは、私の鼓膜からダイレクトに脳へ届き、そして脊髄に激しく電流を走らせました。私の投資トークしたいアンテナはもうビンビンです。
私は心の中で、「ま、まさか、こやつインデックス投資家か・・」と思いつつも、「いや、待て虫とり小僧。そんな希少種に実際にお目にかかれるはずはない。落ち着け!落ち着くんだ!・・うかつなことを口走って、怪しい投資に手を出している愚か者だと思われるリスクを犯すでない!」と自分に言い聞かせながら、高鳴る鼓動を必死に押さえて平静を装い、
「へぇ~、個別株の売買をしない分散投資って、具体的にはどんな方法なんですか?」
と、ありふれた質問を投げかけました。
すると、
「いやぁ、実はあまり知られていない投資法で、私もまだ始めたばかりなんですけど、インデックスファンドというものを積み立てるだけなんですよ。インデックスファンドなんて言っても分からないですよねぇ」
との回答が。
フォ、フォ、
フォォォォォォォ~~~~~~~!!!!!
と、雄叫びを上げ、身にまとっていたすべての衣服を脱ぎ捨てたい衝動を私は全力で堪えて、
「もしかして、積み立て商品はスタムですか?」
と、当時の代表的な低コストインデックスファンドであった「STAMインデックスシリーズ(現SMTインデックスシリーズ)」の具体的商品名の略称を、やや低めのバリトンボイスでサラッと言ってみました。
つづく
後編・元ベンチャー企業経営者の投資道へ

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