2015
Sep
12
「老後破産」を心配する人たち…それを回避するためには、どのような対策や備えが必要なのか
メディア等で「老後破産」というキーワードが盛んに飛び交っているからなのでしょうか、私の身の周りでも退職を間近に控えた方などが、急に老齢年金の受給額を気にしたり、年金運用スタイルを批判したり、お金の相談をしてくるケースが増えてきました。
また、それに関連するようなキーワード検索で、当ブログの『老後貧乏にならないためのお金の法則』(田村正之著)を読みました…「老後破産」しないための必読書!という記事にたどり着いて、読んでくださる方も急激に増えています。
一方、私と同世代である現役世代は、「毎日が精一杯でそれどころじゃない」「ん、老後?年金? そんな先のこと考えてらんないよ」というカンジで、興味すらないのが現状のようです。
もちろん、あくまでも私の身の周りとブログ周りでの現象を、私が主観的に捉えて感じているだけなので、必ずしも世のすべてリタイヤ世代が「老後破産」や「老後貧乏」を気にして、すべての現役世代が興味を持っていないわけではないと思いますが、せっかくの機会なので、そのことについてちょっと考えをめぐらせてみます。
また、それに関連するようなキーワード検索で、当ブログの『老後貧乏にならないためのお金の法則』(田村正之著)を読みました…「老後破産」しないための必読書!という記事にたどり着いて、読んでくださる方も急激に増えています。
一方、私と同世代である現役世代は、「毎日が精一杯でそれどころじゃない」「ん、老後?年金? そんな先のこと考えてらんないよ」というカンジで、興味すらないのが現状のようです。
もちろん、あくまでも私の身の周りとブログ周りでの現象を、私が主観的に捉えて感じているだけなので、必ずしも世のすべてリタイヤ世代が「老後破産」や「老後貧乏」を気にして、すべての現役世代が興味を持っていないわけではないと思いますが、せっかくの機会なので、そのことについてちょっと考えをめぐらせてみます。
◎裏技的な解決策はないよね
当たり前のことですが、この問題に関して、ウルトラC的な解決方法なんぞあるはずがありません。
なんの元手も時間もないのに、いきなり大金を作るのは不可能です。仮にそんな方法があったとしたら、それは凄まじい損失を被る可能性と表裏一体の博打行為であったり、日常生活を脅かすリスクを抱えていたり、犯罪行為だと認識しておいたほうがよいでしょう。
当ブログは一応、「お金の運用」をメインに据えて書いていますが、現役世代の長い時間をかけた資産形成や、既にそれなりの金融資産を持っているリタイヤ世代の財産価値をリスク分散によって保全しよう、というようなことが主旨です。
「老後破綻」が心配だから、一発当てて大金を稼ぎたいというようなニーズを持つ人が当ブログを訪れても、なんら役立つ情報は得られないでしょう。
◎最強の老後破産対策は・・
身も蓋もない話になってしまいますが、ローコストな生活を送る覚悟をし、それをできるようにしておく、ということ以外には「老後破産」への絶対的な対策はないと思います。
仮に無一文になったとしても、現在の日本では「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」が憲法で保障されており、自治体によって異なるものの最低でも一月あたり10万円程度の生活保護は受けられるようになっています。医療費だって無料になります。
10万円程度じゃ少ないって?…甘ったれちゃいけません!!
もしも、それで足りないなら働けばいいのです。
(これは、自分にも言い聞かせています。)
以前に私の友人が、「家賃以外に月2~3万円あれば、娯楽費を含めても余裕で生活できる」と言っていることを紹介し、彼は最強の状態であると記事にしたことがありますが(参考記事→一生飽きない仕事 と 低コストなライフスタイル)、それが可能になって、その腹さえ括ってしまえば、基本的には恐れるものはありません。
◎投資リスクも老後破産リスクも腹さえ括ってしまえば・・
私も一応、「老後のために」と思って、長い時間をかけてコツコツとリスク資産に投資する資産形成を試みていますが、当然、最悪の場合も想定しています(まぁ、そんなハイリスクな投資はしていませんが、一応ね)。
【参考記事→インデックス投資とは】
仮にすべての金融資産を失って、かつ職を失っても、生活保護さえ受ければ、なんと毎月お金がもらえて生活することは可能なのです。
「そんなん楽勝じゃん!」という心境にさえなれば、老後破産対策の最低ラインは、ほぼ「成った」といえるでしょう。
もちろん、一度上げてしまった生活水準を下げるのは簡単なことではないと思います。実際、私の身の周りで、老齢年金の受給額を気にしている人は、家を数軒持っていたり、車を何台も持っているような人ばかりです。
私の狭い生活圏での実感に過ぎませんが、「老後破産」なるキーワードにアンテナを立て、福祉制度や年金運用の心配する人の多くは、そんなことよりも身の丈を超えた家計体質を見直すことが、解決への近道だろうと思っています。その方たちは、そこさえ見直せば、生きていくうえでの金銭的な心配は全く無いように私には見えます。
「身の丈を知り、収入以上の支出はせず、憲法で最低限の生活が保障されていることに感謝しながら生活することさえできれば、「老後破産」だとか「老後貧乏」だなんてたいした問題じゃないさ、幸せなんてそこら中に転がっているよ!」と言えるような心のスペースを私も持っておきたいものです。
◎老後破産対策のまとめと結論
既にある程度金融資産のある方は、そのうちの一部をリスク資産に振り分けて保有しておくことで、国内外の様々な景気変動に対応できる可能性を上げておき、それがない方は覚悟を決めるか、もっと働く。そして何よりも支出を見直し、足るを知る。
我々現役世代としては、現在の社会保障制度の継続に不安を感じてしまいますが、とにかく貯蓄体質、つまり収入の範囲内で生活し、かつ貯蓄残高が増えていくようなライフスタイルを確立する。そして、場合によっては、時間という武器を使って、投資による資産形成を図る。それくらいしか対策はないですよね。
そして、いずれの場合においても、最悪のケースを想定し、腹を括っておくことが重要です。
最悪のケースとは言っても、たいしたこたぁありませんよ旦那!
映画『火垂るの墓』の節子やそれを取り巻く人たちの悲劇と比べて、現代の日本に暮らせている己の幸せに思いを馳せるんですよ!
老後破産対策の結論、映画『火垂るの墓』を鑑賞せよ!

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