2015
Jul
25
義父(嫁の父)とお金の話をしました
先日、義父(嫁の父親・身長180㎝以上・若い頃にパンチパーマだったことアリ)と二人きりで「お金」の話をする機会がありました。
職人気質(雇用形態はサラリーマンながら、実質ほぼ職人)の義父ですが、そろそろ仕事の引退を考えているようで、今後のマネープランを色々と聞かせてくれました。
職人気質(雇用形態はサラリーマンながら、実質ほぼ職人)の義父ですが、そろそろ仕事の引退を考えているようで、今後のマネープランを色々と聞かせてくれました。

◎義父のマネープラン
義父は、夫婦でもらえる年金の見込み額・生命保険の保障額や受取見込み額・すでにローン返済を終えた自宅マンションのことなどについて、彼なりの計算で人生の幕引きまでのプランをキチンと立ててあることを教えてくれました。
「オレは、国語とか社会は苦手だけど、数学はけっこう得意なんだ。だからギリギリなんとかなるように準備はしてあるんだよ」
だとか
「若いころから、ホントは仕事なんかさっさと辞めて遊びたかったけど、食ってくためにはそうも言ってらんなくてねぇ、結局この歳になっちゃったよ」
とのことでした。
立派です。男です。
当たり前のことを当たり前にできる男って、やっぱりカッコいい。
私も子を持つ父親として、涙が出そうになりました。
二人の娘(私の嫁とその妹)を高校・大学と私立に通わせ、多くの習いごと等の出費を惜しまず、ピアノを買い与え、運転免許を取得させ、歯の矯正までさせてから他人に嫁がせて、それでも最後まで迷惑をかけないようマネープランをしっかりと考えているのです。
私もその義父の大切な娘をもらった男としての責任の重さを痛感しました。
◎義父の「投資」に対する見方
さて、義父とのそんな話のなかで、「投資」に関する話も少しだけ出てきました(これが今日の本題)。
以前に義父が足の骨折で入院した際、同じ病室の患者さんから「投資」で大儲けした話を聞かされたそうです。その人は普通の公務員ながら、(おそらく株式)投資によって数億円の金融資産を築き上げたそうです。そして現在は収益用不動産を買い漁っているとか。。
そのことに関して義父は、
「全く嫌な奴だったよ。公務員が投資だけで数億円だもんな。俺はパチンコ・競馬・競輪・競艇・株、そういうギャンブルは一切やらないんだ。だって頭は悪いし、高速道路で右車線が空いてると思って右に行ったら必ずそっちが渋滞して、やっぱり左だと思って左に行ったら、今度は左が渋滞するって具合だからなぁ」
と言っていました。
やはり義父の中では、「投資」は完全に「ギャンブル」にカテゴライズされていました。
もちろん、私もそこで「いやいや、お義父さん!投資にも色々あってですね。例えば、リスクコントロールを図りながら世界経済の成長を取り込むようなインデックス投資と呼ばれるような・・」なーんてことを話し始めるような愚は犯しません。そんなことを言ったら修羅場になること必至です。
ましてや、「実は僕、お金に関するブログを書いていまして・・」なんてことを言おうものなら、義父vs私の異種格闘技戦に発展してしまうでしょう。
参考記事→テレビ出演の影響
◎リタイヤ世代と現役世代の違い
投資の中には、誰でも簡単にできる比較的まともなものがあることも事実ですが、既に年金や預貯金だけで人生の幕引きまでのマネープランが完成しているリタイヤ世代にとっては、「投資=ギャンブル=危ないモノ」と思っていた方がいいのかもしれません。
世の中にはまともな金融商品より、怪しいボッタクリ商品の方がはるかに多いことも事実なので、中途半端な金融リテラシーで手を出すよりは、「投資は危ないもの」と思っていた方が、むしろ身を守ることになるという見方もできます。
義父が株式投資で数億円を築いた人の話を聞いて、「いいなぁ!俺にもできるかなぁ。やってみよう!」などと思わなかったことは、おそらく正解だったのでしょう。
ただし、安全だと思われている預貯金や保険、公的年金や企業年金なんかからも間接的には株式や債券に投資をしています。預貯金しか持っていないような場合は、日本国債への集中投資をしているとも言えるのです。
また、リタイヤ世代と我々現役世代では、色々なこと(経済情勢・人口動態・社会保障など)が随分と違っています。
投資をするかしないかなんてことは各自の自由ですが、リスク資産への積み立て投資によって、堅実にコツコツと資産形成を図るという選択肢があることくらいは、知っておいても損はないでしょう。
参考記事→インデックス投資とは

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