いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

テレビ出演の影響(その2・うわさ編)【投資に対する世間のイメージ】

前回の記事(一喝編)で書いたように、「怪しい金融商品にボッタクられたり、極端な投資法に手を出して失敗したりしないように、しっかりとした金融リテラシーを持とう」というようなテーマのNHKのテレビ番組に少しだけ出演した結果、番組放映中に職場の元ボスから電話がかかってきて、「投資なんかするな!」と一喝される事態に私は見舞われました。

しかし、そんなことは、世間の持っている「投資」に対する悪いイメージを思い知ることの序章に過ぎませんでした。



◎翌日、かなりの覚悟を持って出勤するも・・


元ボスから、いきなりの一喝を喰らったことで、周囲から偏見の目で見られることを肌で感じた私は、翌日それなりの覚悟を持って職場に出勤しました。

ところが、同僚からは、思ったほどの反応はありませんでした。

どこかよそよそしい気がしないでもありませんでしたが、それは私の単なる自意識過剰であると思えば、そう思えるレベルの反応でした。

仕事で忙しい同僚の中には、夜のNHKをゆっくりと視聴するようなライフスタイルの人間がほとんどいなかったことと、私のアドバイスによって国際分散投資を実践している人間が少なからずいることが影響したのかもしれません。

印象に残った同僚からの反応といえば、
「スゴイね!昨日NHK見たよ!虫とり小僧くんに、100万円くらい預けたら、増やしてくれるの?お願いできる?」
というような冗談めかしたものくらいでした。

私の気づかないところで、色々と囁かれていた可能性もないことはありませんが、同僚の多くは「投資」そのものに興味を持っておらず、毎日顔を合わせて一緒に仕事をしている私が、危険なギャンブルに明け暮れているという(前日に元ボスが持ったであろう)誤ったイメージのようなものは湧かなかったのかもしれません。

その日は、なんだか肩透かし感MAXでした。



◎徐々に広まるネガティブな噂


そのまま、何事も起こらないまま、数日が過ぎました。

そんなある日、私のもとに中学校時代の友人から電話がかかってきました。

「よぉ!久しぶりだね!元気してた?」というような話から、多少の雑談を交わした後、友人は“その話題”に触れてきました。

(友)「ところで虫とり小僧、仕事辞めたってホント?」
(私)「へ?」
(友)「○○先生(中学校時代の恩師の名前)が、虫とり小僧は仕事を辞めて、個人投資家になったって言ってたからさ」
(私)「へ??」
(友)「なんか、個人投資家としてバリバリやって儲けてるんでしょ?○○先生だけじゃくて、××(別の友人の名前)もそんなこと言ってたよ!」

……あまりの展開に、「へ?」という言葉と同時に、ホンモノの屁が出そうになりました。

デマや噂は、ある程度の距離があってこそ、膨張して広まるものなのかもしれません。


恩師の○○先生や友人の××がイメージした「個人投資家」なるものは、一日中モニターの前に張り付いて株式や為替のトレードを行っている専業デイトレーダーや、怪しげなハゲタカファンドマネージャーみたいなものだったのでしょうか。

他にも何件か電話やメールがきましたが、どれも「投資=ギャンブル=危ないこと」という前提に立った冷やかな(憐れみさえ含む)ものでした。

「投資」という危険で愚かな行為に私がハマって堕ちてゆくことを、心の底から心配してくれているような暖かい?アドバイスもありました。

また、後から伝え聞いた話では、知人たちの間で、「虫とり小僧くん、仕事を辞めて危ないこと始めたらしいよ!」というような噂がずいぶんと流れたようです。直接私の耳に入ってくる情報だけでも多くの噂があったので、実際にはもっと色々なところで色々なことを言われていた可能性もあります。



◎インデックス投資なんて大したもんじゃないのに・・


私の行っているインデックス投資なんてものは、最初に資産配分(アセットアロケーション)さえ決めてしまえば、あとは自動積み立てを行い、数ヶ月に一度状況確認をして、必要に応じて(数年に一度くらい)リバランスと呼ばれる配分調整を行うだけのとても退屈な投資です。

(参考記事→インデックス投資とは

手間をかけずにできる投資方法を選んだので当たり前ですが、仕事を辞めなければできないような投資法ではありません。

しかしながら、世間の多くの人はそのような投資方法が存在することすら知らないのです(投資の勉強を始めるまでは、私もそうでしたが……)。

危ない投資をしたくなければ(リスクを抑えたければ)、リスク資産(株式や外国債券等)の比率を少なくすればいいだけのことです(ある程度のリスクコントロールも可能なのです)。

もちろん、噂をしている知人ひとりずつにそんな説明をしている時間も気力もなかったので、そのときは「これまでの仕事は辞めてないし、投資は趣味ですらない。なるべく手間とコストがかからない投資で、自分と家族の将来のために資産形成を目指しているだけだよ」と軽く答えましたが、彼らが私に抱いているであろう悪いイメージを思うと、心中はなかなか複雑なものがありました。私は邪悪な怪人グループの手先、それもショッカー級の低脳ザコで、相場と詐欺経済の肥やしになっている愚か者だと思われているのでしょう。



◎危ない投資が多いのも事実だけどさ・・


この現象は、世間の「投資」に対するイメージがよく分かる体験でした。

すべての投資は「危ないギャンブル」だと世間の多くの人には思われているのです。

もちろん、よく分からない投資商品を買うことは「危ないこと」でしょう。また、素人が退職金でいきなり個別株式の売買を始めることや、金融機関の勧める商品をホイホイ買うことなんかはとても「危ないこと」だと思います。

金融機関が一番に進めてくる商品は彼らにとって儲かる商品の場合が多く、消費者にとって有利な商品であることはほとんどありません(彼らも商売です)。投資をするならボッタクられないようにある程度の勉強をする必要があると思います(そういうテーマのテレビ番組だったのですが)。

それに実際、世の中にはまともな金融商品より、怪しいボッタクリ商品の方がはるかに多いことも事実なので、中途半端な金融リテラシーで手を出すよりは、「投資は危ないもの」と思っていた方がいいのかもしれません。そういうアレルギー反応が、ときには身を守ることも否定できません。

しかしながら、安全だと思われている預貯金や保険、公的年金や企業年金なんかからも間接的には株式や債券に投資をしています。預貯金しか持っていないような場合は、日本国債への集中投資をしているようなものであるとも言えるのです。

自分の(最も無難だと思っている)投資方法を、誰かに押し付けるつもりはありませんが、相談されたり意見を求められる機会がたまにあるので、そんなとき、金融機関にボッタクられないようアドバイスをすることの延長にあるテレビ出演だったのですが、多くの人にその真意と内容を理解してもらうのは、難しいことだったようです。

「投資の話」を大声でするには、それなりの覚悟と勇気が必要みたいですね。

ちなみに私は、facebookなどでも「投資の話」はしないようにしています。。

つづく
「テレビ出演の影響(その3・テロップ編)【投資に対する世間のイメージ】」


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約19年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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