2015
May
23
投資信託の購入・保有・売却コスト ‐ 購入(販売)手数料は0円(ノーロード・無料)が基本【いまさら聞けない投資信託シリーズ・その2】
タイトルのとおりです。
当ブログの読者さんにとっては当たり前すぎる話かもしれません。
んでも、購入手数料ゼロの投資信託(購入方法)があることを知らない人って、意外に多いんですよ。
知人から資産運用に関する相談を受けたり、個人投資家の集まりで話を聞いたりすると、「投資信託というものは、銀行の窓口で購入手数料を支払って買うモノ」というのが当たり前だと思っている人がけっこういて、
「投資信託の購入手数料は0円が基本でっせ!」
なんて言うと、
「それってホントですか!?そんなのあるんですか??」
というような回答があることは珍しくありません。
※いまさら聞けない投資信託シリーズその1・投資信託とは・・ の続きです。
当ブログの読者さんにとっては当たり前すぎる話かもしれません。
んでも、購入手数料ゼロの投資信託(購入方法)があることを知らない人って、意外に多いんですよ。
知人から資産運用に関する相談を受けたり、個人投資家の集まりで話を聞いたりすると、「投資信託というものは、銀行の窓口で購入手数料を支払って買うモノ」というのが当たり前だと思っている人がけっこういて、
「投資信託の購入手数料は0円が基本でっせ!」
なんて言うと、
「それってホントですか!?そんなのあるんですか??」
というような回答があることは珍しくありません。
※いまさら聞けない投資信託シリーズその1・投資信託とは・・ の続きです。
◎投資信託にかかるコスト
・購入(販売)手数料
→投資信託を買うときに支払うもの。購入金額の1~3%程度の場合が多いですが、ノーロード(無料)のものもあります。基本的にはノーロードの投資信託以外買ってはダメでしょう。
・運用管理費用(信託報酬)
→投資信託を保有している期間中ずっと支払い続けるもの。年率換算で保有している投資信託評価額の1~3%の場合が多いですが、0.2~0.9%のような低コストな商品もあります。基本的には1%以上する投資信託は買ってはダメでしょう。
・信託財産留保額
→投資信託を解約するときに支払うもの。売却にかかる内部コストを残された受益者に負担させないように、去っていく投資家が残す純資産です。売却金額の0.1~0.3%程度の場合が多いですが、すぐに売るつもりがない場合は、高い方がいいかもしれません。0%の場合もあります。まぁ、基本的にはあまり気にしなくてもよいと思います。
主にこの3つが、投資信託にかかるコストになります。
※マニアックな話をすると、上記の手数料以外にも、売買委託手数料だの、保管費用だの、監査費用だのと、色々細かい費用もあるのですが、通常それらはあまり大きくはならないので、ここでは割愛します(ホントは投資信託会社にはそれらすべてを含んだトータルコストを表示してもらいたいのですが・・)。また、売却時に利益が出ていれば税金もかかるので、それもコストと呼べるでしょう。
◎購入手数料は0円が基本だけど、インターネット利用が必須
品質が同じであれば、消費者にとって安い商品の方が良いことはいうまでもありません。
投資信託(特にインデックス型)の場合、コストが安くても、高コスト商品と同品質であるようなことは珍しくないのです。場合によっては、コストが高いほど品質が悪い、なんてこともあります。
さらに、同じ商品であっても、買う店(販売窓口)によって値段が違ったりします。買い手は賢くないとヤラれてしまいます。そして、購入手数料が0円(ノーロード)の良質な投資信託があることも事実です。手数料なんて、支払わなくて済むなら、それに越したことはありません。
ただし、銀行や郵便局(ゆうちょ銀行)の対面型の窓口販売では、残念ながらノーロードの投資信託は買えません。ノーロードで買うためには、ネット証券などの口座を開設し、インターネット上でお金を扱う必要があります。
インターネットでお金のやり取りをすることに抵抗感を持っている人も多いようですが、このハードルを越えることができないと、ノーロードの投資信託は買えません。
ただ、それさえできれば購入手数料という無駄な出費を避けられることも事実です。
そのことを理解・納得し、セキュリティ上のリスク等も許容したうえで、私はネット証券を利用しています。
※電話でのやりとりだけでノーロードの投資信託が購入できるところもありますが、それはそれで不安を感じる人もいるでしょう。
◎もっとも注目すべきコストは運用管理費用(信託報酬)
投資家から集めたお金を専門家が運用するのが投資信託です。
彼らはプロであり、ボランティアではないので、当然投資家の負担するコストが発生します。
現時点から過去のデータを見ると、世界中の株式と債券をその時価総額比(最もメジャーな分散度合い)で半分くらいずつ持ち続けていれば、年率平均で7%以上のリターンがあったことも事実なので、そのような利益を享受できるのであれば、ある程度のコスト負担は仕方ありません。
ただ、投資のリターンは不確実ですが、コストは事前に分かるので、なるべく抑えたいものです。
そこで、長期的に資産形成を行おうとしている現役世代の投資家が特に注目すべきなのは、この運用管理費用(信託報酬)でしょう。
これは、保有している投資信託の純資産から毎日引かれるものです。一日あたりに直すと気づかないくらいのコストですが、仮に約1億円の投資信託を保有していて、その運用管理費用が1%なら年間で約100万円かかります(1日当たり約2740円)。
銀行の預金金利なんかを考えると、1%だとしても「安い!」とは言えませんよね。コストに関してはシビアに考えた方がいいでしょう。
ネット証券の口座を開設することも、自分に合った低コストの投資信託を見極めることも、投資のリスクを理解することも、それぞれけっこう大変なことかもしれませんが、最初に大切なポイントおさえて、しっかりと「しくみ化」してしまえば、あとは定期的なメンテナンスだけで、資産形成はできるようになるはずです。
どうせなら、余計なコストを負担せずに、お金の心配から解放されるようになりたいものですね。
つづく
投資信託の基準価額とは(基準価額が高いと割高で、低いと割安??)へ
※私がどのように自分のお金を管理して、どのような投資商品を選んでいるのかをまとめた記事があるので、ご興味のある方はご参照ください。
→当該記事:アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ
※投資は自己責任で!

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