いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

強敵ババアの暴走【席替え・私の武勇伝シリーズ・その3-3】

前回の記事(強敵ババアの秘策)の続き


小学校3年生のとき、超問題児だった私を押さえ込むために送り込まれてきた人格破綻者のオバタリアン教員は、「席替え」の際、クラスの生徒全員に「隣の席になりたい好きな異性の名前」を書くことを強要してきました。

席替えは、学校生活において最も刺激的なイベントのひとつです。特に自分の隣に座ることになる「異性」が誰になるのかは、小学生にとって最重要関心事でした。

「好きな子」の隣になれる可能性に胸を躍らせた私を含むクラスメイトのほぼ全員が、正直に「好きな人」を書いてしまい、オバタリアンに弱味を握られることになりました。

オバタリアンは、「神に誓って秘密は守る」と断言していましたが・・・



◎なんと、好きな子の隣に!!!

席替え当日。
オバタリアンが「みんなの希望」を取り入れた新たな座席表を黒板に貼り出しました。


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


なんと私の希望は叶い、座席表の私の隣には「好きな女の子」の名前が書かれていました。

小柄で目が大きくてクリッとした、ちょっと控えめな女の子です。その子が、人気上位ランカーであったことは間違いありません。

ん、ちょっと待てよ。

そのとき私は、ふと我に返りました。

その女の子が、クラス中の嫌われ者だった私の名前を「席替え希望用紙」に書いた可能性は0パーセントです。
ということは、人気上位にランカーであるその子と私が隣になっている事実は、すなわち私がその子の名前を書いたということであり、公開告白の様相を呈しているのです。


しかし、オバタリアンは、

「先生も考えに考えを重ねた結果、この座席表にしたので、必ずしも隣の子が自分の名前を書いたわけではありませんからね。実はむしろ、そうでないことが多くなってしまいました」

とフォローしてくれました。

あれ?もしかして、このオバタリアン、ほんとはいいヤツなのか?
私は、そのように思いました。



◎暴走する強敵ババア

しかし、オバタリアンが次に口にした言葉を聞き、一瞬でもオバタリアンを過大評価した己の愚かさを恥じました。

「でも、みなさん、いいですか。これから先生の言うことを聞かない人がいたら、好きな人をバラしますからね」

オバタリアンのこの言葉にクラス中が凍りつきました。

つい前日に、「神に誓って秘密は守る」と公言していた大人、しかも教師という聖職者の言葉とは思えませんでした。

いつもなら、「先生は嘘つきだ!」などと言って猛然と反発したであろう私も、「好きな人情報」という決定的な弱味を握られているので、どうすることもできません。


その日の放課後、私はオバタリアンに呼ばれ、

「虫とり小僧くん。分かってるわね。今後少しでも生意気なことをしたら、あなたが○○さんのことを好きだってこと、学年中に知らせますからね」

と、冷笑を浮かべながら恫喝されました。


しかし、先生の言うことさえキチンと聞いていれば、さすがに秘密をバラすことなんてしないだろうと思っていました。問題児をコントロールするために、弱味を握って指導に活かすなら、それは考えようによっては見事な手腕です。

・・・いや・・・甘かったです。

自分の欲望をコントロールできない人格破綻者オバタリアンは、我慢できなかったのか、徐々に「秘密」をもらし始めました。

動機はおそらく、ただしゃべりたかっただけでしょう。

給食の時間や掃除の時間に、「そういえば○○くんは、○○さんのことが好きなのよね!」「○○さん、あなた○○くんの名前書いてたわよねー」などと、全く問題のない生徒たちの秘密を次々と暴露してしまうのです。私たちは子供ながら、「神に誓う」という言葉がいかに軽いものであるかを学びました。



◎ついに私も・・・

そして、私にもその日がやってきました。

給食の時間、同じ給食班でテーブルをくっつけているとき、必然的に私はその好きだった女の子と向かい合って給食を食べることになります。

そのとき、オバタリアンが近づいてきて、何の前触れもなく、

「そういえば、虫とり小僧くんは、○○さんのこと好きなのよねー!でも、○○さんは虫とり小僧くんじゃなくて、××くんが好きなのよねー」

と言いました。

その子(〇〇さん)は私の目の前にいます。


私はどうしていいのか分からず、気づいたら、

「そうだよ。俺はオメーのこと、好きだったんだよ!だけど、今は違うけどなっ!」

と人生初の告白をし、そして、その子の机を思いっきり蹴っ飛ばしていました。


机の上の給食が飛び散り、私の淡い恋も飛び散りました。


たしか、ひと月もしないうちにクラス全員の秘密が公開情報となってしまいました。


弱味がなくなった私のいたずらが、その後大きくエスカレートしたことはいうまでもありません。



いま思い返しても、アッパレな先生でした。

彼女の教育に計画性や思いやりがあったとは全く思いませんが、「世の中は理不尽なものである」という真理を学ばせてくれたことと、同窓会のときに盛り上がる鉄板ネタを提供してくれたという点において、とても感謝しています。


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ