2015
Apr
18
日本株式への投資比率をどう考えるか
日経平均株価が15年ぶりに2万円を超えたということで、「投資」にスポットライトの当たる機会が増えてきたように感じます。
「日経平均2万円は通過点に過ぎない」
「日本株最後の上昇期を逃すな」
「ついにバブル到来」
「アベノミクスの効果じわり」
「虚構の株高、庶民に実感なし」
「暴落へのカウントダウン開始」
「これは終わりのはじまりだ!」
などなど、楽観論や悲観論が飛び交っていますが、とにかく「投資」に対する注目度が上がっていることはたしかであり、ここ2~3年の株式市場が全般的に好調なのも事実です。
さて、このような状況では、日本株式への投資についてどう考えるべきなのでしょうか。波に乗るべく投資比率を増やすべきか。それとも、いまのうちにこっそりと投資比率を減らしておくべきなのか。。
「日経平均2万円は通過点に過ぎない」
「日本株最後の上昇期を逃すな」
「ついにバブル到来」
「アベノミクスの効果じわり」
「虚構の株高、庶民に実感なし」
「暴落へのカウントダウン開始」
「これは終わりのはじまりだ!」
などなど、楽観論や悲観論が飛び交っていますが、とにかく「投資」に対する注目度が上がっていることはたしかであり、ここ2~3年の株式市場が全般的に好調なのも事実です。
さて、このような状況では、日本株式への投資についてどう考えるべきなのでしょうか。波に乗るべく投資比率を増やすべきか。それとも、いまのうちにこっそりと投資比率を減らしておくべきなのか。。
◎時代の波には流されませぬ
各人の状況や投資スタンスにもよるでしょうが、私は「相変わらず」を貫く予定です。
つまり、日本株式クラスへの投資比率を増やすでもなく、減らすでもなく、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)を守るだけです。
今後さらに大きく日本株式クラスが上昇するようであれば、リバランス※1のために多少売却するようなことはあるかもしれませんが、トータルな金融資産の中における比率は変えないつもりです。
私のアセットアロケーションにおける日本株の割合は1割ほどで、これはリスク資産への投資を始めた約10年前から変わっていません。
(参考記事→アセットアロケーションの変遷)
小泉内閣期の日本株好調時には「日本株が1割なんて少なすぎる。もっと増やすべきだ!」と言われ、リーマンショック後の日本株不調時には「日本株を持っているなんてバカじゃないの?」というようなことを言われました。
しかし、リーマンショック後の不調時に、リバランスのために、大きく下がった日本株を含む株式クラスをしっかりと買い増した投資行動が、現在のいわゆる「アベノミクス相場」で大きな果実を実らせてくれています。これは最初に決めたルールを守り続けた結果です。
「日本株式クラスへの投資比率は変えねえ!」なんて言って、頑固に思考停止しているだけに見えるかもしれませんが、過去のデータや歴史を見て考え、自分の経験を振り返り、何度も検証すればするほど、「これでいいのだ!(バカボンのパパ風)」という思いを強くしています。
「これでいい」というのは、「現在の比率が最適解である」ということではなく、「最初に決めた比率を守るために定期的にリバランスすることで、リスク資産の定期的な高値売りの安値買いができ、金融資産が底上げされていく」ので、これを続けよう!ということです。
◎将来のことは分からないけど・・
現在の日本株式は全般的に絶好調ですが、今後、日本株式クラスは大きく下落するかもしれません。もしくは、さらに力強く上昇し、「バブル」と呼べるような状況になるかもしれません。
要するに、ザコな私にはどうなるか、よく分からないのです。
当然、高齢化と人口減少が加速することになる日本の経済には、根拠のある悲観論もあります。
ただし、そんなことは10年前でも同じでした。
そのようなことのすべてを含んだうえで、私のアセットアロケーション内の日本株式比率は10%なのです。
(参考記事→アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ)
他のアセットクラスとの相関やリバランス作用などの分散効果も考えると、1割くらいは日本株式クラスに投資しておいた方が、投資していないよりは良いだろう、と思っている程度の話ですけどね。
当然これは、将来下落していることや分散効果がなかった場合のことも自己責任として含んだうえでの判断です。
(他人さまは、どうかアテになさらぬよう。。)
◎実は、日本株式クラスへの投資比率なんざ、大した問題ではない
アセットアロケーション内の日本株式比率が10%といっても、これは私のトータルな金融資産のなかで見れば5%程度です。ホントに、ごく一部に過ぎません。
ただ、どうやら世間一般でいう「投資」とは、主に日本の個別企業への株式投資を指す場合が多いようです。
今回初めて当ブログを訪れてくださった人の中に、「日本株式への投資比率をどう考えるか」というタイトルの意味は、「日本株式内での投資銘柄構成をどうするのか」ということだと思った人がいてもおかしくありません。むしろ世間一般では、そのような感覚の持ち主のほうが多数派かもしれないのです。
また、「投資なんて金持ちが行うもの」という固定観念も、世間では根強いのではないでしょうか。
私が資産形成のために実践しているような、世界中の株式や債券などに積み立てスタイルで分散投資を行う方法は、まだまだ認知度が低いのが実情です。
毎月の給料の一部を自動的にコツコツと積み立てる、という金持ちや高所得者でなくてもできる投資方法があること自体ほとんど知られていないでしょう※2。
(※参考記事→インデックス投資とは)
まぁ、でもそんなこたぁ、どうでもいいことです。別に私は困りません。
今回、「日本株式への投資比率をどう考えるか」だなんて、おおげさな記事タイトルをつけましたが、ハッキリいうと、私にとってはこの問題も、とても些細で「取るに足らないもの」です。
生活の中で数多くある「やるべきこと」の中の、投資という小さなカテゴリの中の、数ある優先順位の末端部に位置しています。
さてと、風呂掃除でもしてから、子供たちと遊んでくるかな。
※1 リバランスとは、一定の期間(や乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却(利食い)し、下がっているものは買い増(逆張り)して元に戻すこと。主目的はリスクコントロールですが、株価や債券価格や為替などの上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)を前提とすれば、長期的には高パフォーマンスに寄与します。
※2 しかしながら、月々500円から世界中の株式や債券に簡単に分散投資ができる時代に、「投資とは、高所得者や金持ちだけが、日本国内の株式を買うことである」という枠組みでとらえることは、いささか視野が狭いようにも思います。
※投資判断は自己責任においてお願いします。

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