2015
Apr
11
5年間で休日が2日だけだと!?(後編・龍馬の奇跡)
前回の記事(龍馬の挫折)の続き
大学卒業後、十数年ぶりに再会した友人・龍馬(仮名)から、「この5年間で、休日がたったの2日間しかなかった」という言葉を聞き、そのハードすぎる労働環境に衝撃を受けたときのこと記事にしよう!と思って書き始めたものの、彼の紹介をしているうちに前回の記事が終わってしまいました。
関東から遠く離れた地域から、ある団体球技スポーツで学生日本一を目指すために関東の大学にきた龍馬でしたが、誰よりも努力したのに、1軍のレギュラーにはなれず、その夢(目標?)は実現しませんでした。そして、同期の仲間にも心を閉ざしたような状態で卒業を迎え、私もしばらくは連絡を取っていませんでした。
しかし、卒業して数年後、私は、龍馬に関する衝撃のビッグニュースを耳にします。
大学卒業後、十数年ぶりに再会した友人・龍馬(仮名)から、「この5年間で、休日がたったの2日間しかなかった」という言葉を聞き、そのハードすぎる労働環境に衝撃を受けたときのこと記事にしよう!と思って書き始めたものの、彼の紹介をしているうちに前回の記事が終わってしまいました。
関東から遠く離れた地域から、ある団体球技スポーツで学生日本一を目指すために関東の大学にきた龍馬でしたが、誰よりも努力したのに、1軍のレギュラーにはなれず、その夢(目標?)は実現しませんでした。そして、同期の仲間にも心を閉ざしたような状態で卒業を迎え、私もしばらくは連絡を取っていませんでした。
しかし、卒業して数年後、私は、龍馬に関する衝撃のビッグニュースを耳にします。
◎皆の羨望の的だった美女と結婚
なんと、龍馬が夢子ちゃん(仮名)と結婚したというのです。
夢子ちゃんは、数千人の男子学生及び男性教職員から羨望の眼差しで見つめられる、大学のキャンパス内№.1の美女であり、性格も抜群に良いと評判のマドンナ的存在でした。
そのニュースが駆け巡ったとき、多くの男性が龍馬に殺意を持ったことでしょう。私もその一人でした。
ファッ! りょ、りょ、龍馬が夢子ちゃんと結婚だと!?
龍馬と同期の私たちにとって、このニュースは、田舎の山奥でひっそりと暮らしているイノシシが、ハリウッド女優のアン・ハサウェイと結婚すると聞いたかのごとく信じ難いことでした。
休日も酒を飲んで寮でゴロゴロしているだけで、合コンに誘っても決して出て来ず、まったく女っ気(おんなっけ)のない龍馬でしたが、やはり努力している人間にはチャンスが訪れるモノなんですね。
龍馬と夢子ちゃんは、同じゼミ(同じクラスのようなもの)だったのです。
詳細は省きますが、龍馬はあるタイミングで人生をかけた乾坤一擲の「告白」を行い、一撃必殺のその想いが届き、夢子ちゃんをゲットして、現在は故郷に夢子ちゃんを連れ帰って3人の子供と共に暮らしているのです。
夢子ちゃんにも男を見る目があります。
夢子ちゃんほどのレベルの女性であれば、新聞や雑誌で特集されるようなレギュラークラスのイケメンやプロになれる金持ち候補をハンティングすることだってできたはずなのに、人間として本物の男を見極めました。
大学の部活でレギュラーになれなくとも、龍馬のようにコツコツと努力を続けられる男は、どんなときでも家族に優しく接することができ、いつでも家族のために命をかけられるタイプです。そういう意味での強さは、龍馬は私の友人の中でも№.1でしょう。
◎現代に生きるサムライ・龍馬
「東京生まれ、東京育ち」のお嬢さんである夢子ちゃんが、たった一人で遠く離れた龍馬の故郷についていき、第一次産業のハードな仕事をサポートしながら、一緒になって必死に毎日を生きているという事実は、龍馬の人間としての魅力を物語っています。
既に結婚して10年以上が経つのに、
「夢子と結婚できたのはホントに奇跡だと思ってる。夢子はたった一人で俺の故郷に来てくれたんだから、俺だけはいつでも絶対に味方になる。ケンカになっても必ず俺が謝ることにしてる。それで、死ぬときに俺と結婚して良かったと思ってくれればそれでいい」
と、真顔で言える龍馬は、男らしすぎてヤバいです。
こんな男になら、夢子ちゃんだってついていきますわな。
子供との関わりについても、「今は分からなくても、大人になったときに気づいてくれれば、それでいい。だから、今は甘やかすことよりも、自分で問題を解決できるような人間にするために、厳しくすることもある。それに、夫婦が仲良くしているところを見せてれば、子供たちはまっすぐ育つはずだよ。きっと俺の背中を見てると思うし・・」と、長期的な目線を持った教育を施しているとのことでした。
あまりにもサムライ過ぎて、心が震え、私も色々と学ぶことがありました。
そして、龍馬には敵わないな、とも思わされました。
なんらかの仕事に取り組む際、短期的な結果を出すだけなら、おそらく器用で小回りの利く私の方が龍馬よりも良い成績を上げることができるでしょう。しかし、多くの場合、仕事も人生も長期戦です。
不器用で口下手でも、毎朝5時に起きて、仕事に向かうことをコツコツと5年間も休みなく続けられる。そして、しっかりと家族のことを守ることができている龍馬には、長期戦だったら何をやっても負けてしまいそうです。
このあたりのことは、投資に関しても通じる部分がありそうな気がしました。
◎努力の報われ方
さすがに5年間で2日だけの休日という労働環境は、いくらなんでもやり過ぎだと思いますが、本人としては、無理をしているワケではなく、それが普通のようですし、夕食だけは毎日必ず家族全員で食べるようにしているそうです。それに龍馬は自分の会社を立ち上げて仕事をしているので、雇われサラリーマンの感じる「やらされ感」はないようです。
今の仕事でも、その世界での頂点を目指したいということでした。
先日の龍馬との久しぶりの再会では、時間を忘れて語り合うことができ、お互いまだまだ話し足りないカンジだったものの、また会うことを約束してから別れました。
一時的に連絡が途絶えても、同じ釜の飯を食いながら同じ目標に向かった仲間であれば、いつでも昔の関係に戻れることが嬉しかったです。
前回の記事で、龍馬が、「あの4年間は、本当にツラかった。いくら頑張っても全然上手くいかないし、周りからバカにされるし・・」と言っていたと書きましたが、それと同じ口から、「でも、あの4年間があって良かった。俺の人生にとって本当に貴重な4年間だったよ。何をやっても上手くいかない時期ってのも必要なんだよな」という言葉も聞けました。
そして龍馬は現在、着実に自分の人生の軌跡を刻み、その幸せを噛みしめているように見えました。
努力の報われ方には、色々な形があるようです。
※私の人生だけでは、そのうちネタがなくなりそうなので、当ブログではたまに私の友人のことも記事にしています(もちろん、本人の許可を取ってからです)。色々な人がいて、それぞれの人生を歩んでいますよね。学ぶべきところを見つけて、しっかりと学びたいものです。
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