いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

預金封鎖にはどのような対策をすればいいのか?

新型コロナウィルスの感染状況やその対応、また実生活や経済への影響などを懸念してか、マーケットが乱高下しています。

それに伴い「預金封鎖 対策」とか「デノミ 日本」というようなキーワード検索で当ブログを訪れる人も増えています。

数年前(2015年)にNHKのテレビ番組で預金封鎖に関する特集があったときも、メールフォームを通じて「預金封鎖の可能性はどのくらいあると考えていますか?」とか、「虫とりさんは、預金封鎖にはどのように備えていますか?」というような問い合わせがあったことを思い出しました。

「預金封鎖」とは、我々が銀行に預けてあるお金が一定期間引き出せなくなることで、実際に戦後の日本でも政府によって行われました。そして、預金残高の一部に課税が行われたのです。富裕層であるほど大きく課税(没収)され、「ある日突然、銀行預金の残高が消える」という事態になりました。



◎質問への回答


以前にメールフォームからもらった質問には以下のように回答しました。

1.預金封鎖が行われる可能性はどれくらいあると思うか?

正直、分かりません。ただまぁ、その可能性が高いとは思えませんけど。


2.預金封鎖にはどのように備えているのか?

特に備えていません。普通の人にできる特別な対策なんてないと思っています。



要点だけを端的に書くと、そんなカンジです。



◎冷静に考えてみましょう


この件に関しては「最悪の状況をどこまで想定するのか」という過去記事でもう少し詳しく書きましたが……

そもそも預金封鎖だなんて、そんな極端なケースに普段から備えるのは現実的ではないし、海外に口座を作るだとか、地金を買って金庫に隠しておくだなんてことをしても、結局は政府に捕捉されてしまうような気がします。

それに、そういう対策には、それなりの「コスト(費用や手間)」がかかるはずです。

預金封鎖のような事態が起こりうる確率と、それに備える対策にかかる「コスト」を冷静に考えてみましょう。果たして、その対策によって得られる効果はコストに見合ったものなのか、ということですね。

また、銀行預金をすべて引き出して現金で保有するなんてことも、むしろ(盗難等の)リスクが高そうで現実的な話だとは思えません。


現行の日本国憲法下ではあり得ないと思いますが、仮に預金封鎖だとか私有財産への課税が行われるような事態になれば、そもそも普通の日常生活を送れている可能性自体が低いワケで、「そんときゃ、そん時だ。どんな状況になっても家族と自分を守れる人間力を磨いておくぜい!」というような心構えをしておくことくらいしかできないと思うのです。

あえて現実的な対策を挙げるとすれば、家庭菜園の知識とスキルを身に付けておくことくらいでしょうか(ベランダでカボチャを栽培するとかね)。

※資産が数十億円を超えるような超富裕層の方は、なんらかの具体的な対応策が必要なのかもしれませんけど。



◎ただ、預金封鎖の可能性はゼロじゃないから・・


でもまあ、今後の日本において預金封鎖と私有財産への課税や没収が行われる可能性も完全にゼロではありません。それに思考実験してみるのは自由です。

私は普段から、

1.ある程度の金額の預貯金や現金の保有
2.投資信託を通じた国際分散投資(参考:インデックス投資とは
3.いつでも家族と自分を守れる人間力の涵養

の3つにバランスよく分散し、どんな状況になってもそれなりに対応できるよう心がけています。んで、身体も(筋トレ等でそこそこ)鍛えています。

即ちそれが、私なりの預金封鎖への対策になるのでしょう(無理やりのこじつけ感ありありですが…)。

上記の3つのうち、どれか一つくらいなら失っても生きていけそうです。いや、最悪「3」の「人間力」さえあれば大丈夫かな。。

・・あとは、預金封鎖に限らず人生いつ何が起こるかは分からないので、お金も使うときはパァ~っと使って、今をしっかり楽しんでおくことも忘れないようにしたいものです。


【参考記事】なぜ投資(資産運用)をするのか


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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