2014
Dec
06
SMTインデックスバランス・オープンについて(評価・解説)
「SMTインデックスバランス・オープン」の販売が始まりましたね。
よいバランスファンド(投資信託)だと思いますよ。低コストで世界中の株式・債券・リート(不動産)に分散投資できる優れモノです。
このファンド1本で、これまでのいわゆる8資産(国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート)に新興国リートを加えた9資産に投資できます。

(三井住友トラスト・アセットマネジメントHP より)
よいバランスファンド(投資信託)だと思いますよ。低コストで世界中の株式・債券・リート(不動産)に分散投資できる優れモノです。
このファンド1本で、これまでのいわゆる8資産(国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート)に新興国リートを加えた9資産に投資できます。

(三井住友トラスト・アセットマネジメントHP より)
◎これ1本だけでリスク資産への投資が完結!
株式40%・債券40%・リート20%で、それぞれのアセットクラス内はGDP(国内総生産)比率を基準に配分されているようです。新興国やリートの比率がやや高めなところは、好みの分かれるところだと思います。
eMAXISバランス(8資産均等型)のように、同じSMTシリーズの9資産をそれぞれバラで購入した場合の加重平均信託報酬よりも、これ一本にまとめた方が信託報酬は安上がりになるところがGOODです。
もしも私が、「リスク資産への投資を、どれか一つだけの金融商品に絞り込んで選べ」と言われたら、これを選ぶかもしれません。
しかし、実際にメインの積立投資ファンドをこのSMTインデックスバランス・オープンに乗り換えるのかといえば、今のところ、その予定はありません。
◎個人的な優先順位を確認
私がリスク資産に投資し、その管理を行う際に理想としている条件は、
1.手間をかけずにシンプルに管理したい
2.幅広く分散したい
3.低コストで投資したい
4.主力は株式にしたい
5.でも、多少はいじくる余地を持っていたい
の5つです。
(参考記事→理想のリスク資産管理条件)
現実的にはすべての理想条件を満たすことはできないので、最大公約数的に考えて決断・選択をすることになります。
結果として、(邪道ながら)バランスファンドに個別アセットのファンドを組み合わせて投資を行っている私には、資産配分が勝手に変わっていくバランスファンドだと、ちと困ります。GDP比率やら時価総額比率やらの変更に伴って、バランスファンド内の資産配分が変わってしまうと、自分でコントロールしたり、計算するのが面倒になってしまうからです。
だったら、最初から個別アセットのファンドを組み合わせておけばいいのですが、それはそれで面倒くさい。ってことで、私は現在のリスク資産管理方法に落ち着いているワケです。
(参考記事→私のアセットアロケーション)
◎ほどほどに行きましょう
もしも私が、個別アセットのファンドをバラで購入して組み合わせるなら、基本4資産だけとかにするかもしれません。VTと国内債券のみにする可能性だってあります。
自分が現在8つものアセットクラスに投資しているのは、たまたま使い勝手のよいeMAXISバランス(8資産均等型)という投資信託が存在しているからであって、「なんとしてもリートに投資したい!」だとか「新興国の債券は外せない!」というような理由ではないのです。
だから当然、「新興国リートのインデックスファンドが出たらしいね。せっかく、新しいアセットクラスにも投資できるようになったんだから、投資しなきゃ!機会損失だよ」みたいな考えはありません。
ほどほどに分散できて、ほどほどに低コストで、なるべく簡単に管理できれば、それで十分なのです。
私のアセットアロケーションの決定要因なんて、その程度のものです。
(※無リスク資産との比率には気を遣いますけどね…→無リスク資産の必要額)
資産配分は、GDP比率でも、時価総額比率でも、均等配分比率でも、それぞれの良さがあると思うので、好みのものを選べばいいでしょう。どれが一番いいのかは、ゴールのタイミングや運によって大きく左右されるので、コストが低ければ、(事前の判断要素としては)どれも同じようなものだと思います。
今回紹介したSMTインデックスバランス・オープンは、間違いなく良い金融商品だと思いますが、自分の知人の投資初心者にこのファンドを勧めるかどうかは、その人のネットリテラシーやキャラクター次第です。
普通の人には、セゾン投信
(参考記事→投資初心者にセゾン投信をオススメする理由)
と、まぁ、完全に個人的な思考と事情に基づいてゴチャゴチャと記事を書いてしまいましたが、リスク資産への投資を、どれか一つだけの金融商品に絞り込んで選ぶなら、SMTインデックスバランス・オープンは、悪くない選択肢の一つだと思いますよ。

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