いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

セゾン投信の「資産形成の達人ファンド」と「バンガード・グローバルバランスファンド」のどっちを買えばいいのか?

当ブログのメールフォームからよく来る質問の中に、

セゾン投信の2つのファンド、「資産形成の達人ファンド」と「バンガード・グローバルバランスファンド」のどちらを買えばいいのか?

というものがあります。


「そんなことは、他人である私には分かりませんよ。。自分で考えてください(汗)」

とは思うのですが、けっこうよく来る質問なので、同じような疑問や悩みを持っている人がそれなりにいるのかもしれません。

私は、これまでに何度かセゾン投信に関する記事を書いています。

セゾン投信・ブロガーズミーティングに行ってきました
セゾン投信を投資初心者にオススメする理由
セゾン投信のバンガード・グローバルバランスファンドから資金が流出している件について
セゾン投信は危なくなかった
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの2012年度以降の日次流出入資金について
第2回・セゾン投信・ブロガーズミーティングに行ってきました

たしかにこれだけ色々と書いていれば、質問したくなる人も出てくるのでしょう。
せっかくなので、一応自分なりの考えを書いてみようと思います。

ただし、当然のことですが、他人の投資判断に責任は持てませんので、あくまでも私見です。



◎どっちか一本だけなら「バンガード・グローバルバランスファンド」

どちらのファンド(投資信託)も悪いモノではないので、欲しければ両方とも買えばいいでしょうし、べつに両方とも買わなくてもいいのですが、どちらか一本だけを買うなら、「バンガード・グローバルバランスファンド」の方かなぁ、と思っています。

そもそも、セゾン投信で投資信託を買うということは、多くの人にとっては、なるべく簡単に手間をかけずに投資(資産運用)をするということだと思います。

ある程度投資に手間をかけられるのなら、セゾン投信なんて利用せずに、もっと品揃えがあって色々な方法で投資ができるSBI証券などの「ネット証券」を利用すればよいのです。そういうネット証券で、様々な投資信託(ファンド)を組み合わせて自分オリジナルのポートフォリオを作れば、場合によってはセゾン投信の二つのファンドよりも低コストで投資できるかもしれません※1

「バンガード・グローバルバランスファンド」の最大のメリットは、それ一本だけを持っていれば、国際分散投資が完結することでしょう。
これってスゴいことだと思います。資産形成のための投資が、一つの投資信託を買い付けるだけでできてしまうのです(もちろん、無リスク資産※2とのバランスは考える必要がありますが)。


私自身がインデックス投資家※3なので、そのあたりは割り引いて読んでもらいたいのですが、証券口座をセゾン投信にしか持っていないという人が、「セゾン投信でどちらか一本だけ選ぶ」ということであれば、株式だけにしか投資できないアクティブ型の「資産形成の達人ファンド」よりも、株式と債券の両方に投資できるインデックス型の「バンガード・グローバルバランスファンド」の方が無難だと思います。
そして、それだけを保有して(積み立てて)いれば資産形成のための投資は充分でしょう。他の投資は不要です。



◎「資産形成の達人ファンド」も悪くないよ

んでは、「資産形成の達人ファンド」がダメなのかといえば、そんなことはありません。
全く買う価値のないアクティブファンドで溢れかえっている日本の投資信託のなかで、数少ないまともなアクティブファンドのひとつだと思っています。

セゾン投信の二つのファンドの設定時(2007年3月)をスタートとして、この記事執筆時点(2014年9月某日)でのパフォーマンスは、「バンガード・グローバルバランスファンド」よりも「資産形成の達人ファンド」の方が20%近く優れています。

客観的に見ても「よい運用をしている」といえると思っていますし、とっているリスクのわりにキチンとリターンを上げている優秀なファンドとして、定量的に評価されて表彰されたりもしています(R&Iファンド大賞2014)。


ただし、リーマンショック後の基準価額の最大下落時には、ファンドの設定時(2007年3月)を基準とすると、「資産形成の達人ファンド」は約54%値下がりしています。
「バンガード・グローバルバランスファンド」のほうは、約37%の値下がりでした。

リスクとリターンの関係では当たり前のことですが、高いリターンを得るためには、大きなリスク(値動きの振れ幅)も受け入れる(覚悟する)必要があります。
また、「バンガード・グローバルバランスファンド」と比べると毎年かかる管理コスト(信託報酬)が0.6%ほど高いことも事実です(コストが高いことは長期的には確実なマイナス要因です)。

「資産形成の達人ファンド」を買うのであれば、そのあたりのことも含んだうえで、判断をすべきでしょう。
(まぁ、それはすべてのリスク資産への投資に言えることですが。)


どちらか一本だけなら「バンガード・グローバルバランスファンド」とは書きましたが、手間を厭わないのであれば、自分の好みの比率で「資産形成の達人ファンド」も組み合わせて買う、なんて判断もあり得るかもしれません。
多数の証券会社の口座を保有している人が、ここでしか買うことの出来ない「資産形成の達人ファンド」を買うためにセゾン投信の口座を開設することもあるそうです。

私は買いませんが、例えば家族や知人が買おうとしていても止めはしません。
(ベラボーな高コストファンドや、毎月分配型・通貨選択型のファンドなどであれば止めます。)



◎投資判断は自己責任で!

セゾン投信の二つのファンドのどちらを買うのかという問題も、そもそもリスク資産に投資をするのかしないかの問題も、最終的にはすべては自分で考えて決断すべき問題でしょう。

「儲かったときは自分のナイス決断のお陰で、損したときは誰かのせい」というスタンスの人をたまに見かけますが、あまり感心できません。

資産形成のための投資は、他人のお金を預かって運用するわけではなく、自分のお金の使い道(置き場所)を自分で決断するものです。その責任を自分で受け入れられない人は、そもそも投資なんぞしてはいけません。


私が投資判断をするときは、コストや手間やリスクのほかにも、「損失が出たときにもそれを自分で受け入れられるか」という部分も重視します。
インデックスファンドや、インデックスファンドを決められた配分どおりにパッケージするようなバランスファンドであれば、損失が出たときも自分に矢印を向けやすいのですが、アクティブファンドの場合は、ついファンドマネージャーのせいにしたくなってしまいそうなのでアクティブファンドへの投資に食指が動きにくい、というのが私にはあります。
損失が自分のせいなら諦めもつきそうですが、そう思えない場合のやるせなさはなんとも言えないもののような気がしています(あくまでも個人的思考ですが)。


ま、そんなことも含めて、すべての投資判断は自己責任でいきましょう。
上手くいかなかったとき、くれぐれもそれを誰かのせいにしませぬよう。。



※1 信託報酬そのものは低コストになっても、投資にかける手間もコストと考えるならば、どちらがいいのかは、なんともいえなくなると私は考えています。
また、セゾン投信に任せるのと、ネット証券で自分でゴチャゴチャやるのと、最終的にどちらが好成績を残すのかも分かりません。個人的には、長い目で見たら、自分でゴチャゴチャやって「バンガード・グローバルバランスファンド」に勝つのは至難の技だと思っています。
(参考記事→リスク資産管理の優先順位変化

※2 無リスク資産が、本当に「無リスク」なのかは微妙な問題ですが、この話を始めると長くなってしまうので、ここでは無リスクということにしてあります。財政破綻や国家による私有財産没収レベルのことまでは考えても意味がないと個人的には考えています。
(参考関連記事→最悪の状況をどこまで想定するのかリスク資産と無リスク資産の色分け

※3 参考関連記事→インデックス投資とは



※セゾン投信のファンドは、楽天証券SBI証券から個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)用の商品としても買い付け可能。


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虫とり小僧

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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約17年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


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トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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