2014
Aug
08
大手テレビ局の某経済番組から取材を受けた件について
ちょっと前のことですが、当ブログのメールフォームを通じて、某テレビ局の某経済番組のディレクターさんから取材の依頼がありました。
週刊モーニングで連載されている投資漫画『インベスターZ』(三田紀房著)についてのコメントが欲しいとのこと。そしてなんと、番組放映まで数日しかないので、可能であれば翌日に自宅で取材させてもらいたい、という急な依頼でした。
私は以前に当ブログで「『インベスターZ』(三田紀房著)を読んでみました」という記事を書いており、それがグーグル検索で上位表示されていたので、お声がかかったみたいです。
週刊モーニングで連載されている投資漫画『インベスターZ』(三田紀房著)についてのコメントが欲しいとのこと。そしてなんと、番組放映まで数日しかないので、可能であれば翌日に自宅で取材させてもらいたい、という急な依頼でした。
私は以前に当ブログで「『インベスターZ』(三田紀房著)を読んでみました」という記事を書いており、それがグーグル検索で上位表示されていたので、お声がかかったみたいです。
◎虫とりジェントルマン
メールでのやりとりのあと、担当者(ディレクター)と直接電話で連絡をとることになったのですが、番組ディレクターさんが最初に困惑したのは、「虫とり小僧」なる怪しいハンドルネームだったようです。
メールでは本名を明かさず、「虫とり小僧」のままやりとりしていたので、最初の電話で「あのぅ、なんとお呼びすればよろしいでしょうか?」と恐る恐る質問されました。
そこで私は、「え?あ、それなら、虫とり小僧、もしくは、ムシトリさん、とかでいいっすよ!」と軽いノリで言ったところ、ディレクターさんは絶句し、二人の間に3秒ほどの重い沈黙が流れてしまいました。
声色から察するに若い女性と思しきディレクターさんは、真面目な経済番組を担当しているせいか、私のようなふざけた匿名の人間を扱うのに慣れていない様子です。そこで、私は空気を読んで、丁寧に本名を名乗りました。これは決して、ディレクターさんが若い女性だったからではありません。私がジェントルマンだからです。
◎『インベスターZ』のファンかどうかは微妙だけど・・
さて、肝心の取材内容ですが、三田紀房氏の投資漫画『インベスターZ』のファンとしてのコメントが欲しいということでした。
う~む、『インベスターZ』について言及した記事にも書いたとおり、この漫画は、お金の根源的な歴史などを学べるし、読み物としては面白いものの、普通の人の資産形成のための投資にはあまり参考にならないのではないか。いや、むしろ、再現性のない極端な投資ストーリーを「自分にも実践できそうだ!」と素人が勘違いして、大ヤケドを負うようなことがないか心配だ、というような感想を私は持っています。
ファンと呼べるかどうかは微妙なところです。
ただまぁ、面白い部分を強調し、同時に漫画に描いてあるような投資方法を普通の人が資産形成のために実践するのは簡単なことではない、と警鐘を鳴らすことが出来るよい機会かもしれないと思って、取材を受けることにしました。
◎顔出しは必須とのこと
いざ取材を受けるとなると、顔を出すのか、実名を出すのか、ブロガーであるということは公開するのか、というような問題がでてきます。
ディレクターさんに確認したところ、悪いことをしたわけでないので顔出しは絶対条件で、本名やブロガーであることなどは伏せてもOKだということでした。
このブログも匿名で書いているので、顔を出すのであれば、当然、ブログを書いていることも伏せる必要があります。本名だって公開したくありません。
以前に私は、名前等は伏せたものの「個人投資家」としてNHKのテレビ番組にちょこっとだけ出演(顔出し)して、けっこうなドタバタ騒ぎになったことがあります。
(参考記事→テレビ出演の影響)
そんなこんなで、いち個人投資家の『インベスターZ』読者として、顔を出して取材を受けることになりました。
◎取材当日、痛恨のミス!
取材当日は、仕事を終えたあとの私の都合に合わせて、ディレクターさん・カメラマンさん・音声さんたちが、わざわざ自宅まで出向いてくれました。
私は事前に、かなり気合を入れて自宅を掃除しておきました。それは決して、ディレクターさんが若い女性だったからではありません。私がジェントルマンだからです。
そして、約束の時刻に自宅のインターホンが鳴りました。
高鳴る鼓動を必死に抑え、私は爽やかな笑顔でドアを開けました。
すると、案の定、若くてかわいいディレクターさんが目の前に立っていました。
ひと通りの挨拶を済ませたあと、彼女を先頭にスタッフさんたちを自宅に招き入れました。
は、はうあっ!!
し、しまった!!!
そのとき私は、自分がある重大なミスを犯していることに気づきました。
我が家の玄関に足を踏み入れると、目の前に巨大なヘビが数匹(1.6m超のアオダイショウなど)がいるのです!それを隠しておくことを忘れていました!!
私は別にヘビや爬虫類が好きなわけではありません。
仲間うちで「験を担ぐ(げんをかつぐ)」ような理由※1で、シマヘビとアオダイショウを捕まえてきて職場で飼い始めたものの、「そんな気持ちの悪いものは捨てろ!」と上司から追放命令を受けました。しかしながら、あるイベントで使う必要があるので、仕方なく私が自宅で飼っているのです※2。ノリとネタのために飼育しているようなものです(参考記事:蛇(ヘビ)飼育にまつわる話)。
ただ、初対面の人の自宅を訪問して、その玄関入ってすぐのところで巨大なヘビをこれみよがしに飼育しているような人間を「まともではない」と感じるのは普通の感覚でしょう。ジェントルマンは、玄関でヘビなんか飼いません。取材スタッフ一同の私に対する警戒指数が急上昇するのを感じました。
◎取材を終えて
取材自体は、比較的スムーズに進み、2時間弱で終わりました。
あまり気の利いたことは言えませんでしたが、基本的には『インベスターZ』について言及した記事に書いたようなことをお話しました。
漫画のファンとしての感想というよりは、漫画に対する現実的なツッコミや初心者の資産形成についての考え方などの話になってしまいましたが、正直な思いを主張しました。
ただ、私の職業も明らかにし、実際に投資によって運用している金額や含み益なども話してしまったので、それが放映されてしまうことに一抹の不安はありました。
しかし、その不安は杞憂に終わりました。
なんと、私の取材部分はすべてカットになったのです。
カットの理由に玄関のヘビが影響しているかどうかは分かりませんが、余計なことまでけっこう話してしまったので、カットになってちょっとホッとしたのも事実です。
スタッフの方々には、平日の遅い時間に人数を割いて、わざわざ自宅まで取材に来てもらったのに、無駄な時間を過ごさせてしまったことを申し訳なく思いましたが、それも彼らの仕事なのでしょう。
テレビ番組制作というのも大変な仕事だなぁ、と強く思いました。取材後の編集過程でも何度か電話やメールでやりとりをしましたが、毎日夜遅くまで仕事に取り組んでいることが分かりました。
今回の教訓は、放映されることに不安のあるようなことはしゃべらない方がよいことと、訪問者があるときにはヘビを隠すことが重要だということです。
ディレクターさんは私のコメント部分カットの連絡と同時に、「今後もし、個人投資家の方の取材が必要な場合は、ご連絡させていただいてもよろしいでしょうか?」と言ってくれましたが、これは社交辞令、もうきっと私のところに取材が来ることはないでょう。

※1 以前、職場付近で偶然ヘビを見つけて捕まえてきた関係者がいて、それを飼育していたら、その年、とてもいいことがあり、それ以来、職場でヘビを見つけて飼うといいことがある、と仲間うちで験を担ぐようになりました。
※2 自宅でヘビを飼育することに嫁からの猛反対があったことはいうまでもありません。

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