いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

投資信託には元本保証がないって、どういうこと?【投資初心者が投資信託に持つ疑問①】

親しい知人や親戚などから相談を受けて、投資を手ほどきするような機会が、なぜか私にはよくあります。
(最近も親友の泰政が投資を始めてみる気になったようで、相談に乗っているところです。)

人間には考え方や価値観の違いがあるので、他人へのお金のアドバイスというのは、ある程度の慎重さが求められる、けっこうデリケートな問題です。それでも、信頼関係が成立していて、かつ自己責任の原則を理解できそうな人から相談を受けると、ついつい私はお節介をしてしまいます※1


さて、実際に投資をはじめてみようと思っている方から一番よく受ける質問は、

「元本保証がないって、どういうこと?」

という質問です。

もう少し話を聞いてみると、

「仮に10万円投資したとして、それが8万円とか5万円とかになるかもしれないのは分かる。んでも、損失は最大で10万円だよね?100万円の支払い義務とか発生しないよね??」

と、このような心配をする人が意外に多いのです。



◎普通の投資信託なら、出資額以上の損失はないよ


普通の人にとって、「投資」という言葉がもたらす危ないイメージが原因なのか、レバレッジをかけたFXや信用取引などで大損ぶっこいた話などが一人歩きしているからなのかは分かりませんが、出資額(投資した金額)以上に損失が発生するのではないか?と心配になるようです。

「元本保証」が出資額を下回ることのない保証だと分かっていても、「元本保証なし」となると、どこまでリスクが大きくなってしまうのだろう?と思ってしまうようです。

うん、よく分かります。

思い返してみると、そういえば私も投資を始めるときに同じような疑問を持ちました。ただ、当時は恥ずかしくて誰にも聞けませんでしたし、当たり前のこと過ぎて、ネットで調べてもすぐにはよく分からなかったように記憶しています。


普通に株式を買ったり、公募投資信託※2を買い付けるだけであれば、出資した(投資した)金額以上に損失を被ることはありません。

10万円投資したのなら、その最大損失は10万円(0円になってしまうだけ)です※3



◎世界中の株式や債券に分散しとけば大丈夫


個別株式の売買を資産形成の手段として利用するのは、金額的にも知識的にも時間的にも、ややハードルが高いので、初心者の現実的な資産形成方法としては、少額から分散投資が可能な投資信託を利用するのが一般的だと思います※4

それを前提で書き進めると、例えばセゾン投信のファンドのような世界中の株式や債券に分散投資している投資信託なら、10万円が0円になってしまう可能性は限りなくゼロに近いでしょう。「0円には絶対にならないよ」と言ってもいいレベルだと思います。

個別企業の株式を購入するのであれば、その企業が倒産した際などに、株式が紙切れ(実際には、「紙」が存在するわけではなく、今ではどこで買っても、すべて電子上の「株式」となりますが)となって、その価値が0円になってしまうこともあります。しかしながら、例えば株式に投資したとしても、いくつもの銘柄に分散投資する投資信託を通じて投資しているのであれば、すべての企業の価値がゼロになる可能性はほぼないでしょう※5


まぁ、実際に投資を始めてみると、(当事者の性格にもよりますが)ごく僅かな損失であっても、けっこう精神的ダメージを受けたりもするのですが、投資を検討する最初の段階では、そのあたりをハッキリさせてから、色々と考えたいと思う方が多いようなので、記事にしてみました。

つづく
証券会社が破綻したら?



※1 受ける相談の入り口は、たいてい「投資はちょっと怖いけど、このまま預貯金だけで大丈夫なのかなぁ」と、いうようなカンジの内容です。
(参考記事→セゾン投信を投資初心者にオススメする理由

※2 公募投資信託とは、法律によって一定の制限がかけられていると同時に一定のセーフティネットが設けられている、いわゆる普通の投資信託のことです。これは一時期世間を騒がせた「村上ファンド」などのような私募ファンドとは違います。

※3 信用取引と呼ばれる手持ち資金以上の金額の取引を可能とする売買形態を行った場合は、出資額以上の損失を被る可能性があるので、ご注意ください(普通に売買していれば、信用取引にはなりませんし、公募投資信託を買い付けるだけでも信用取引にはならないので、そんなに心配する必要はありません)。また、「FX(エフエックス)」と呼ばれる「外国為替証拠金取引」もやり方によっては、出資額以上の損失を被る可能性があります。

※4 実は投資初心者だけでなく、金融業界の表も裏も知り尽くしているような方も、低コストの投資信託を資産形成に活用していることが少なくないようですが・・

※5 例えば、「eMAXISバランス(8資産均等型)」という投資信託だと、国内株式・国内債券・国内リート(不動産)・先進国株式・先進国債券・先進国リート(不動産)・新興国株式・新興国債券などに5千銘柄以上がパッケージ化されており、そのすべての価値がゼロになるようなことがあれば、それこそ世界破滅レベルの状況だと思います。
このような資産分散・国際分散の効いた投資信託であれば、ざっくり言って、「最悪、投資額の半分くらいになってしまうこともある」くらいの心構えがあれば、充分だと思います(ここでいう「最悪」とはリーマンショックよりも、もうちょいパワフルな暴落を想定)。


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


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リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

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