いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

ETFやETNを投資初心者にオススメしていない理由(「ETF」とは?「ETN」とは?)

なんと東京証券取引所からお声がけをいただき、来週催される「ETF・ETN市場に関する意見交換会」に参加できることになりました。

私のようなおふざけ自己満ブロガーが、世界三大証券取引所のひとつに数えられることもある東京証券取引所から「日本のETF・ETN市場へのご示唆をいただきたい」などとお声がけいただくなんざ、なにかの間違いかと思いましたが、せっかくの機会なので東証に乗り込んできます。


主催の東証の方や業界関係者(ETF組成会社やETFの指定参加者※)などの「プロ」と、「アマ」である7名のブロガーが一堂に会して、日本のETF・ETNマーケットのさらなる成熟や活性化のための議論を交わす予定となっているようです。

※指定参加者についてご存じない方は、以下の記事をご参照ください。
マーケットメイカーとは
指定参加者の役割とは



◎そもそも、ETFとかETNってなに??


実は、これまで当ブログでは、「ETF」や「ETN」について詳しく言及したことはありませんでした。

「ETF(上場投資信託)」とは、すごーく簡単にいうと、株式のような取引方式で売買する低コストの投資信託です。

「ETN(上場投資証券)」とは、すごーく簡単にいうと、ETFみたいな金融商品です(簡単すぎますかね?)。



同じような金融商品に投資するなら、より低コストである方がよいのは当然であり、そういう意味では「ETF」はとてもよい金融商品だと思います。

また、同じような金融商品に投資するなら、より高品質である方がよいのは当然であり、そういう意味では、裏づけ資産は持たないものの様々な対象への投資が可能で、トラッキングエラー(基準価額と対象指標との乖離)の発生しない「ETN」も悪くない金融商品だと思います。



◎普通の人にはハードルが高い


ただし、私が想定している当ブログのメイン読者層は、「投資が趣味や仕事ではない普通の人」や「投資初心者」です。

ただでさえ、リスク資産への投資というものは、預貯金しか知らなかった人にとっては高いハードルです。

そんな普通の人や投資初心者が、株式市場(取引所)の開いている平日の昼間に、売買口数や「指値」やら「成行」やらを選択して売買を行うのは難しいだろうと考えて、ETFやETNは紹介してきませんでした(夜間取引などもできますが、それでも普通の投資信託の売買よりは、やはりメンドクサイと思います)。


ましてやアセットクラスごと(国内株式やら海外先進国株式やら海外新興国株式やら海外債券やら)のETFを、それぞれの比率を考えつつ買い付けるなんてことは、普通の人や初心者には簡単ではありません。

分配金の再投資も今のところ自動ではできず、資産取り崩しのときにも市場売却が必要になります。

「5万円分買いたい」とか「10万円分売りたい」というような分かりやすい売買形態が可能で、積み立てや分配金の再投資、さらには定期解約などをも自動的に行うことができる普通の投資信託に比べると、ETFやETNは紹介しにくいと考えていたわけです。

実際私もコストにこだわって、国内外の最低コストETFを投資商品のメインに据えていた時期もありましたが、色々と面倒臭くなって、現在に至っています。

(参考記事→アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ



◎意見交換会では前向きに考えて発言してきます!


今でも、普通の人や投資初心者にはETFやETNは、ややハードルが高いだろうと思っています。

しかし、来週参加するのは、その「ETFやETN」に関する意見交換会です。
売買方式やシステム以外は普通の投資信託とほぼ同品質で、しかも低コストなそれらが、よい金融商品であるということは紛れもない事実です。

ブロガーミーティング等に参加すると、ついつい私はマニアックな質問をしたくなるのですが、今回はテクニカルで小難しい問題提起や質問は我慢して、投資をしたことがないような普通の人に「ETFやETN」をオススメできるようになるには、どのような環境(商品)が整えばいいのか、という視点と切り口を考えつつ、意見交換会に参加してみようと思っています。


つづく
東京証券取引所の「ETF・ETN市場に関する意見交換会」に参加してきました


※普通の人や投資初心者にはETFやETNをオススメしにくいと書いてはいますが、ETFについては多少の面倒臭さと手間を厭わなければ(もしくは手間や面倒臭さを感じない人であれば)、普通の投資信託よりも低コストであり、その選択に経済合理性はあると思っています。

参考サイト→ETF・ETNスクエア(東京証券取引所)


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。

>
関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ