2014
May
17
ETFやETNを投資初心者にオススメしていない理由(「ETF」とは?「ETN」とは?)
なんと東京証券取引所からお声がけをいただき、来週催される「ETF・ETN市場に関する意見交換会」に参加できることになりました。
私のようなおふざけ自己満ブロガーが、世界三大証券取引所のひとつに数えられることもある東京証券取引所から「日本のETF・ETN市場へのご示唆をいただきたい」などとお声がけいただくなんざ、なにかの間違いかと思いましたが、せっかくの機会なので東証に乗り込んできます。
私のようなおふざけ自己満ブロガーが、世界三大証券取引所のひとつに数えられることもある東京証券取引所から「日本のETF・ETN市場へのご示唆をいただきたい」などとお声がけいただくなんざ、なにかの間違いかと思いましたが、せっかくの機会なので東証に乗り込んできます。
主催の東証の方や業界関係者(ETF組成会社やETFの指定参加者※)などの「プロ」と、「アマ」である7名のブロガーが一堂に会して、日本のETF・ETNマーケットのさらなる成熟や活性化のための議論を交わす予定となっているようです。
※指定参加者についてご存じない方は、以下の記事をご参照ください。
→マーケットメイカーとは
→指定参加者の役割とは
◎そもそも、ETFとかETNってなに??
実は、これまで当ブログでは、「ETF」や「ETN」について詳しく言及したことはありませんでした。
「ETF(上場投資信託)」とは、すごーく簡単にいうと、株式のような取引方式で売買する低コストの投資信託です。
「ETN(上場投資証券)」とは、すごーく簡単にいうと、ETFみたいな金融商品です(簡単すぎますかね?)。
同じような金融商品に投資するなら、より低コストである方がよいのは当然であり、そういう意味では「ETF」はとてもよい金融商品だと思います。
また、同じような金融商品に投資するなら、より高品質である方がよいのは当然であり、そういう意味では、裏づけ資産は持たないものの様々な対象への投資が可能で、トラッキングエラー(基準価額と対象指標との乖離)の発生しない「ETN」も悪くない金融商品だと思います。
◎普通の人にはハードルが高い
ただし、私が想定している当ブログのメイン読者層は、「投資が趣味や仕事ではない普通の人」や「投資初心者」です。
ただでさえ、リスク資産への投資というものは、預貯金しか知らなかった人にとっては高いハードルです。
そんな普通の人や投資初心者が、株式市場(取引所)の開いている平日の昼間に、売買口数や「指値」やら「成行」やらを選択して売買を行うのは難しいだろうと考えて、ETFやETNは紹介してきませんでした(夜間取引などもできますが、それでも普通の投資信託の売買よりは、やはりメンドクサイと思います)。
ましてやアセットクラスごと(国内株式やら海外先進国株式やら海外新興国株式やら海外債券やら)のETFを、それぞれの比率を考えつつ買い付けるなんてことは、普通の人や初心者には簡単ではありません。
分配金の再投資も今のところ自動ではできず、資産取り崩しのときにも市場売却が必要になります。
「5万円分買いたい」とか「10万円分売りたい」というような分かりやすい売買形態が可能で、積み立てや分配金の再投資、さらには定期解約などをも自動的に行うことができる普通の投資信託に比べると、ETFやETNは紹介しにくいと考えていたわけです。
実際私もコストにこだわって、国内外の最低コストETFを投資商品のメインに据えていた時期もありましたが、色々と面倒臭くなって、現在に至っています。
(参考記事→アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ)
◎意見交換会では前向きに考えて発言してきます!
今でも、普通の人や投資初心者にはETFやETNは、ややハードルが高いだろうと思っています。
しかし、来週参加するのは、その「ETFやETN」に関する意見交換会です。
売買方式やシステム以外は普通の投資信託とほぼ同品質で、しかも低コストなそれらが、よい金融商品であるということは紛れもない事実です。
ブロガーミーティング等に参加すると、ついつい私はマニアックな質問をしたくなるのですが、今回はテクニカルで小難しい問題提起や質問は我慢して、投資をしたことがないような普通の人に「ETFやETN」をオススメできるようになるには、どのような環境(商品)が整えばいいのか、という視点と切り口を考えつつ、意見交換会に参加してみようと思っています。
つづく
東京証券取引所の「ETF・ETN市場に関する意見交換会」に参加してきましたへ
※普通の人や投資初心者にはETFやETNをオススメしにくいと書いてはいますが、ETFについては多少の面倒臭さと手間を厭わなければ(もしくは手間や面倒臭さを感じない人であれば)、普通の投資信託よりも低コストであり、その選択に経済合理性はあると思っています。
参考サイト→ETF・ETNスクエア(東京証券取引所)

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