投資判断の的中は、実力なのか、運なのか?

最近のマーケットを見ると、昨年の秋くらいにメジャーどころの日本株を買っていれば、ほとんどの銘柄が大きく値上がりしているような状況です。

外国資産についても、昨年の秋くらいを起点として見れば、為替が円安方向へ動いて利益が乗り、世界各国の株価も上昇しているところが少なくありません。

もっと細かいことを言えば、5月の日本株急落前に一旦リスク資産を現金化し、急落時に買い直していれば、大きな利益が出ていることでしょう。
事前にそのようなことを想定したポジションを取っていた投資家は、きっとウハウハだと思います。

ただ、事前にそのように見通しを立てて的中させることが出来た人がいたとして、果たしてそれは実力だったのでしょうか?



◎運なのか実力なのか・・


個別銘柄の選定眼が優れていたのかもしれません。
世界の景気回復の流れと日本の特殊事情を予見して、大局的な投資判断を的中させたかたもいるでしょう。
実力を持っているかたも一定数はいると思います。
勘の鋭さで一時代を築いてしまう英雄だっています。

ただ、私が個人的に自分に強く言い聞かせていることは、

たとえ予測が的中したとしても、それは実力なのか運なのか分からない

ということです。

もしも、株価や為替などについて先々の予測を立ててみて、予測通りに動いたとしても、自分の見立てた要因で動いたのかどうかを正確に検証する方法はありません。

たまたま運が良かっただけの可能性も十分にあるのです。
(これまでに何度も書いているような気もしますが、大切なことだと思っているので何度でも書きます。)



◎個人的な投資経験を振り返ってみると


私個人の浅い投資暦を振り返ってみると、投資を始めた当初の2年間ほどは絶好調でした。

一応「将来のことは分からない」という原則のもとに投資を始めてみたはものの、イキがって日本の景気や新興国の台頭を考慮して、為替や世界の株価などの見通し予測をしちゃったりしていました。

そして、その予測はことごとく的中しました。そして気持ちよくなりました。しかもなぜか、投資を始めたばかりの約2年間はとても長く感じられました。

今となってはただ恥ずかしいだけなのですが、そのときに感じてしまった全能感のような感覚は、アホな自分を勘違いさせるのには充分なものでした。私は、水族館の水槽の中で己を神だと勘違いして毎日ダンスしているウツボ(カワイイので閲覧推奨)のようなものでした。

しかし、その後、ズルズルと為替と株価が逆回転を始め、やがてファイヤーすることになるのは、以前に書いたとおりです(参考記事→リーマンショックのナイアガラっぷり)。



◎勘違いだけはしないようにしたい


ただ、その経験は私にとって、大変貴重なものでした。

自分の予測が当たり続けた最初の数年は、ただ運よくじゃんけんゲームに勝ち続けていただけだと思えるようになったからです。

幸運を実力と勘違いして、後戻りできなくらいに偏ったポジションをとって再起不能になるような事態を回避できるようになれました。あのまま、勘違いが続いていたら、ひょっとしたら、私の投資スタンスも変わっていたかもしれません。

個人の資産形成のための投資ごときに、過大なリスクは禁物です。


2008年のサブプライム問題からの世界金融危機は、己の勘違いを強烈に叩きつけてくれましたが、その後、謙虚に相場を眺めてみると、もっと小さなマーケットの日々の値動きからも、すべてを正確に予測することなど不可能だと身体が覚えました。

私はすべての人にそういう実力がないと言っているわけではありません。
私にはそのような実力がないと思っているだけです。

だから私は、これからも投資信託を利用した積立投資を通じて、日本を含む世界中の通貨や株式・債券・リートなどを、可能な限り幅広く全部持つことを資産形成の柱にしていくことにします。そうすれば、大儲けはできないかわりに、長い目で見れば大損ぶっこく可能性も極めて低いと考えているからです。

(参考記事→投資の前提なぜインデックス投資を選んだのか


(投資判断は自己責任においてお願いします。)


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プロフィール

虫とり小僧

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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてます→『迫力』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約12年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
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東証マネ部!・R25:2017年3月
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