投資信託の購入・保有・売却コスト ‐ 購入(販売)手数料は0円(ノーロード・無料)が基本【いまさら聞けない投資信託シリーズ・その2】

タイトルのとおりです。
当ブログの読者さんにとっては当たり前すぎる話かもしれません。

んでも、購入手数料ゼロの投資信託(購入方法)があることを知らない人って、意外に多いんですよ。


知人から資産運用に関する相談を受けたり、個人投資家の集まりで話を聞いたりすると、「投資信託というものは、銀行の窓口で購入手数料を支払って買うモノ」というのが当たり前だと思っている人がけっこういて、

「投資信託の購入手数料は0円が基本でっせ!」

なんて言うと、

「それってホントですか!?そんなのあるんですか??」

というような回答があることは珍しくありません。


いまさら聞けない投資信託シリーズその1・投資信託とは・・ の続きです。



◎投資信託にかかるコスト


・購入(販売)手数料
→投資信託を買うときに支払うもの。購入金額の1~3%程度の場合が多いですが、ノーロード(無料)のものもあります。基本的にはノーロードの投資信託以外買ってはダメでしょう。

・運用管理費用(信託報酬)
→投資信託を保有している期間中ずっと支払い続けるもの。年率換算で保有している投資信託評価額の1~3%の場合が多いですが、0.2~0.9%のような低コストな商品もあります。基本的には1%以上する投資信託は買ってはダメでしょう。

・信託財産留保額
→投資信託を解約するときに支払うもの。売却にかかる内部コストを残された受益者に負担させないように、去っていく投資家が残す純資産です。売却金額の0.1~0.3%程度の場合が多いですが、すぐに売るつもりがない場合は、高い方がいいかもしれません。0%の場合もあります。まぁ、基本的にはあまり気にしなくてもよいと思います。

主にこの3つが、投資信託にかかるコストになります。

※マニアックな話をすると、上記の手数料以外にも、売買委託手数料だの、保管費用だの、監査費用だのと、色々細かい費用もあるのですが、通常それらはあまり大きくはならないので、ここでは割愛します(ホントは投資信託会社にはそれらすべてを含んだトータルコストを表示してもらいたいのですが・・)。また、売却時に利益が出ていれば税金もかかるので、それもコストと呼べるでしょう。



◎購入手数料は0円が基本だけど、インターネット利用が必須


品質が同じであれば、消費者にとって安い商品の方が良いことはいうまでもありません。

投資信託(特にインデックス型)の場合、コストが安くても、高コスト商品と同品質であるようなことは珍しくないのです。場合によっては、コストが高いほど品質が悪い、なんてこともあります。

さらに、同じ商品であっても、買う店(販売窓口)によって値段が違ったりします。買い手は賢くないとヤラれてしまいます。そして、購入手数料が0円(ノーロード)の良質な投資信託があることも事実です。手数料なんて、支払わなくて済むなら、それに越したことはありません。

ただし、銀行や郵便局(ゆうちょ銀行)の対面型の窓口販売では、残念ながらノーロードの投資信託は買えません。ノーロードで買うためには、ネット証券などの口座を開設し、インターネット上でお金を扱う必要があります。

インターネットでお金のやり取りをすることに抵抗感を持っている人も多いようですが、このハードルを越えることができないと、ノーロードの投資信託は買えません。

ただ、それさえできれば購入手数料という無駄な出費を避けられることも事実です。
そのことを理解・納得し、セキュリティ上のリスク等も許容したうえで、私はネット証券を利用しています。


※電話でのやりとりだけでノーロードの投資信託が購入できるところもありますが、それはそれで不安を感じる人もいるでしょう。



◎もっとも注目すべきコストは運用管理費用(信託報酬)


投資家から集めたお金を専門家が運用するのが投資信託です。
彼らはプロであり、ボランティアではないので、当然投資家の負担するコストが発生します。

現時点から過去のデータを見ると、世界中の株式と債券をその時価総額比(最もメジャーな分散度合い)で半分くらいずつ持ち続けていれば、年率平均で7%以上のリターンがあったことも事実なので、そのような利益を享受できるのであれば、ある程度のコスト負担は仕方ありません。

ただ、投資のリターンは不確実ですが、コストは事前に分かるので、なるべく抑えたいものです。

そこで、長期的に資産形成を行おうとしている現役世代の投資家が特に注目すべきなのは、この運用管理費用(信託報酬)でしょう。

これは、保有している投資信託の純資産から毎日引かれるものです。一日あたりに直すと気づかないくらいのコストですが、仮に約1億円の投資信託を保有していて、その運用管理費用が1%なら年間で約100万円かかります(1日当たり約2740円)。

銀行の預金金利なんかを考えると、1%だとしても「安い!」とは言えませんよね。コストに関してはシビアに考えた方がいいでしょう。



ネット証券の口座を開設することも、自分に合った低コストの投資信託を見極めることも、投資のリスクを理解することも、それぞれけっこう大変なことかもしれませんが、最初に大切なポイントおさえて、しっかりと「しくみ化」してしまえば、あとは定期的なメンテナンスだけで、資産形成はできるようになるはずです。

どうせなら、余計なコストを負担せずに、お金の心配から解放されるようになりたいものですね。


つづく
投資信託の基準価額とは (基準価額が高いと割高で、低いと割安??)へ

そのうち書きます。


※私がどのように自分のお金を管理して、どのような投資商品を選んでいるのかをまとめた記事があるので、ご興味のある方はご参照ください。
→当該記事:アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ

※投資は自己責任で!


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。

関連記事





プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてます→『迫力』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約12年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BIG tomorrow:2017年7月号
東証マネ部!・R25:2017年3月
R25・東証マネ部!:2017年1月
BIG tomorrow:2016年7月号
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイスポ!:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年8月30日号
日経ヴェリタス:2015年7月26日号
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

最近の人気記事ランキング

【第1位】
セゾン投信を投資初心者にオススメする理由


【第2位】
テレビ出演の影響


【第3位】
個人向け国債(変動10年)は最強の無リスク資産…メリット・デメリットを確認しておこう!


【第4位】
民間の保険はどの程度必要なのか、5つのポイントで検証(生命保険・医療保険・学資保険・火災保険など)


【第5位】
確定拠出年金ってなによ?…メリット・デメリット・注意点は?…企業型と個人型の違いやオススメの証券会社は?


【第6位】
私の武勇伝


【第7位】
持ち家か賃貸か…住宅について自分の考えを整理しておく


【第8位】
小説を書いてみました


【第9位】
賃貸契約更新時の値下げ交渉(更新料は支払わなくてもよい?)


【第10位】
関東近郊、宿泊してよかったオススメの天然温泉旅館5選


【第11位】
預金封鎖にはどのような対策をすればいいのか?


【第12位】
ローン返済と投資のどちらを優先すべきか…併用はありなの?


【第13位】
入院時の差額ベッド代は支払わなくてもよい?


【第14位】
投資信託や株式の元本割れ(含み損)が気になってモヤモヤしている人へ


【第15位】
なぜ投資をするのか


【第16位】
2016年12月末のアセットアロケーションとポートフォリオ(と今年下半期の投資と考察)


【第17位】
ドルコスト平均法は有利なの?不利なの?…積立投資と一括投資のメリットとデメリットの話


【第18位】
子供が友達のメガネを破壊…早速、個人賠償責任保険を請求してみた


【第19位】
インデックス投資を成功させるための3つのポイント


【第20位】
で、自分は現行NISAと積立NISAのどっちを利用するのかという話


全記事一覧

最新記事

広告

アクセスカウンター



当ブログ内検索

オススメのネット証券

SBI証券
管理人も利用中の最大手。
低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金用口座としてここを利用。
商品ラインナップやシステムはSBI証券に劣らない。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーン多し。
当ブログ内参考記事

セゾン投信
リスク資産をバランスファンド1本で管理したい人にオススメ。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。
当ブログ内参考記事

オススメの保険比較サイト

価格ドットコムで最安値圏を調べ、自分がどれだけぼったくられているのか確認してみることをお勧めします。
保険商品は、自分に必要なものを最低限、なるべく低コストで選びたいものですね。
当ブログ内参考記事

読みやすくてオススメの本

老後貧乏にならないためのお金の法則 老後貧乏にならないためのお金の法則
資産運用から、住宅・保険・年金・相続・贈与までのすべてを網羅したマネー本です。
当ブログ内参考記事


貧乏人のデイトレ
金持ちのインベストメント
貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵
投資理論の基礎を学ぶのに適した本だと思います。
当ブログ内参考記事


一番やさしい! 一番くわしい!
はじめての「投資信託」入門
一番やさしい! 一番くわしい!<br />はじめての「投資信託」入門
投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本です。
当ブログ内参考記事


半値になっても儲かる
「つみたて投資」
半値になっても儲かる「つみたて投資」
積立投資そのものを分析・解説している興味深い本です。
当ブログ内参考記事


ほったらかし投資術 ほったらかし投資術
投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレにします。
当ブログ内参考記事


生命保険の罠 生命保険の罠 保険の営業が自社の保険に入らない、これだけの理由
生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊です。
当ブログ内参考記事

注意事項

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

また、リンクや引用なら問題ありませんが、ブログ記事の無許可・無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。






お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。
メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。





にほんブログ村 その他生活ブログ 資産運用へ 
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。
リンク先には人気の関連ブログがたくさんあります。