eMAXISバランス(8資産均等型)について(評価・解説)

eMAXIS(イーマクシス)バランス(8資産均等型)は、私が実践している「ほったらかし国際分散積立インデックス投資」のメインのファンド(投資信託)です。

当ブログのメールフォームを通じて送られてくる質問のなかには、「なぜ、eMAXISバランス(8資産均等型)を選んでいるのか?」「ETFを利用した方が安上がりになるのに、なぜインデックスファンドなのか?」「集中投資をした方が効率的に資産形成できるのではないか?」というような類のものがけっこうあります。

なので、eMAXISバランス(8資産均等型)について、チョロっと書いておきます。

8資産
三菱UFJ投信HPより)



◎なぜeMAXISバランス(8資産均等型)なのか


なぜこのファンドがメインになっているかについては、以前に書いた長ったらしい記事シリーズ(アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ)でクドクドと述べているので、ここで詳しく繰り返すことはしませんが、簡単にいうと、

手間がかからないし、何がどうなってもそれなりに対応してくれそうな無難な商品だから、なんとなく・・

というようなカンジです(詳しくはこちらを→なぜインデックス投資を選んだのか)。
まあ、ハッキリ言って、あまり深いこだわりはありません。

(関連記事→アセットアロケーションやポートフォリオの理想と現実

バランスファンドを利用することそのものにも議論の余地があるとは思いますが、バランスファンドの中では最も分散が効いていて、最も低コストであるというところが決め手だったような気がします。分かりやすくて、シンプルな設計も悪くないと思っています。

もちろん、物足りなく感じている点もありますが、同じeMAXISシリーズの8資産※1をそれぞれバラで購入した場合の平均信託報酬よりも、これ一本にまとめた方が信託報酬が安上がりになる点は、けっこう評価できるのではないでしょうか。



◎eMAXISバランス(8資産均等型)について


このファンドは、比較的低コストで、8つものアセット(資産)クラス※1がファンドマネージャーの意思に関係なく決められた割合(均等)で組み込まれているので、機械的にその時点で他のアセットクラスに比べて安値になっているものを購入してくれる仕組みになっています。
常に逆張りですが、それぞれの保有比率(12.5%ずつ)という限度が決まっているので、過剰に突っ込みすぎることもありません。

もちろん、このファンドでは短期間の大勝ちはあり得ませんが、8つものアセットクラスを均等に保有しているので、どの資産の好調も逃さずにそれなりに取り込んでくれます。世界中の海の至るところに釣り糸を垂らしているようなイメージでしょうか(このファンドを一本保有しているだけで、なんと、間接的に5千銘柄以上に投資することになります!)。



◎「インデックス投資の中の平均」を実現しそうなファンド


このファンドが真価を発揮するのは、様々な資産の価格が上がったり下がったりを繰り返しつつ、ときにバブルの形成や崩壊を経て、ある程度の期間と波を経た後のことでしょう。リバランス※2の効果が実感できるのにも長い時間がかかるはずです。
(参考関連記事→8資産に投資するということ

1~2年単位で見てパフォーマンスが突き抜けないのは当たり前です。なぜなら、8つものアセットクラスに分散してしまっているのですから。しかしながら、1~2年単位で突き抜けるパフォーマンスを上げるアセットクラスを事前に見分けることも常人には不可能でしょう。
主要なアセットクラスの騰落率の順位変遷の図をご覧ください※3

7資産
日興アセットマネジメント・楽読(ラクヨミ)「過去の好パフォーマンス資産から考える」より・画像はクリックすると別ウィンドウで拡大します) 

こんなにめまぐるしく順位が入れ替わるのでは、先のことなんてサッパリ分かりませんよね。法則性もありませんし、考えるものメンドクサイです。

ただし、おそらくeMAXISバランス(8資産均等型)は、どの年も中位の成績を維持できる設計になっていて大負けしないので、長い時間軸で見るとそれなりのパフォーマンスにはなるはずです。「インデックス投資の中の平均」を実現するファンドといったところでしょうか※4


同じeMAXISのバランスファンドで、一定の比率でトレンドフォロー(高パフォーマンスの資産クラスを買い増す)をするタイプの「波乗り型」もありますが、長い目で見れば「8資産均等型」と同じようなパフォーマンスになるだろうと思っているので、そもそもの設計がシンプルで分かりやすい方を選んでいます。



◎のんびり行きましょう


また、eMAXISシリーズの運用会社である三菱UFJ投信は、定期的にブロガーミーティングなどをひらいて個人投資家の声に耳を傾ける姿勢を持っており、そういう点においても評判は悪くありません※5
(参考記事→第 6 回 eMAXISブロガーミーティングに参加しました

私は、資産配分の効率そのものよりも、手間をかけずにシンプルに管理することを優先する投資スタンスなので、より低コストで分散投資できるような商品や環境が整えば、メインの投資商品を変更する可能性もありますが、今のところはeMAXISバランス(8資産均等型)に大きな不満はありません。

そもそも、どんな資産配分(アセットアロケーション)が将来好成績を残すのかは事前には分からないので、投資方法を含め自分なりの最大公約数で、のんびりやっていきたいと考えています。

あんまり気合入れたって、投資パフォーマンスがよくなるわけではありませんからね。

(ちなみに私はSBI証券でeMAXISバランス(8資産均等型)を買い付けています。ファンド保有残高に応じてポイントが付与される「投信マイレージサービス」による現金還元が最大0.24%と、ネット証券のなかでは最もよいというセコい理由が大きいです。)


【関連記事→「iFree 8資産バランス」に、私が「eMAXIS バランス(8資産均等型)」からすぐに乗り換えない3つ理由

【関連記事→eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、超低コストのファイナルアンサー的なバランスファンド



※1 国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・海外リートの8資産です。

※2 リバランスとは、一定の時期(もしくは乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却し、下がっているものは買い増して元に戻すことです。主目的はリスクコントロールですが、価格の下がった資産を買って比率を戻すことで、長期的には高パフォーマンスが期待できるといわれています。
もちろん、リバランスによる長期的な高パフォーマンスを期待するためには、株価や債券価格や為替の上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)という前提が必要ですし、このファンドの場合は、こまめに買い増しリバランスを行う設計なので、「高値買いの安値売り効果」はちょっと薄めかもしれませんが・・

※3 この図だと、8資産から日本債券クラスの抜けた7資産のデータになっていますが、グラフから読み取れる傾向や言いたいことに変わりはありません。

※4 時価総額に関係なく各アセットクラスに均等配分されていることで、リートや新興国アセットの影響力が強くなってしまう傾向はあります。

※5 そういえば、つい前日、eMAXISシリーズの運用残高が1000億円を突破したニュースが流れていたのも記憶に新しいところです。


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてます→『迫力』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約12年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
東証マネ部!・R25:2017年3月
R25・東証マネ部!:2017年1月
BIG tomorrow:2016年7月号
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BIG tomorrow:2016年1月号
ザイスポ!:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年8月30日号
日経ヴェリタス:2015年7月26日号
某大手テレビ局:2014年夏?
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日経新聞:2013年7月3日
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