私の武勇伝【その2-2・楽しいクリスマス会(後編)】

前回の記事(私の武勇伝【その2-1・楽しいクリスマス会(前編)】)の続き


たしか私が小学2年生だった頃の冬、クラスのクリスマス会で「プレゼント交換会」が催されることになりました。

「購入した既製品ではなく、自分が貰って嬉しい手作り品等」を各自用意するようにと担任の先生から指示を受けた私(昆虫大好き)は、熟慮の末、「オオカマキリ」をプレゼントとして持参することにしました。


クリスマス会当日。

クラス中がウキウキ・ワクワクしているなか、私も他のクラスメイトと同様にウキウキ・ワクワクしながら家を出ました。トイレットペーパーでぐるぐる巻きにしてセロハンテープでとめた「細い木の枝にこびり付いたオオカマキリの卵」を持参して。

大きな手さげ袋や、キラキラの包装用紙にリボンを巻いたプレゼントなどを持参し、笑顔で登校するクラスメイトたちは皆、私が手にしている「トイレットペーパーでぐるぐる巻きにされたプレゼント」を見て表情が凍てつきました。

誰もその話題には触れないものの、皆が私の「プレゼント」を警戒指数100%の視線で何度もチラ見し、トイレットペーパーの中に入っているものを想像しては怖気を覚えていたようです。

(後日、クラスメイトから聞いた話によると、トイレットペーパーの隙間からはみ出す「小さな緑の葉っぱ」が想像をより悪い方に膨らませたということでした。)


私は登校後、早速、クラスメイトたちの持参したプレゼントの事前リサーチを始めました。

ある男子生徒は、牛乳パックを使って作った「ペン立て」をプレゼントとして持参していました。

「そんなの、牛乳くせーよ!」という私の言葉に、彼は落ち込んでしまいました。

いま思い返すと心が痛みます。


また、別の男子生徒は、段ボール箱を使って作った「本棚」をプレゼントとして持参していました。

「そんなの、デカすぎて邪魔だろ!」という私の言葉に、彼は落ち込んでしまいました。

いま思い返すと心が痛みます。


そして、男子から一番人気のクラスのマドンナ的な存在の女子生徒は、なんと赤いマフラーを編んでプレゼントとして持参していました。

それはクラスの男子生徒全員が心の底から欲しがっていたプレゼントですが、「それ、どうせ、お母さんに作ってもらったんだろ!んおぉぉ?」という私の言葉に彼女は泣いてしまいました。

いま思い返すと心が痛みます。


ちなみに、誰も私の持参したプレゼントが何なのかということを尋ねてきません。ホントは尋ねて欲しかったのに。。


私という存在のせいで、楽しいクリスマス会に多少のスパイスが含まれることになりましたが、ついに待ちに待ったイベントが始まりました。

「椅子とりゲーム」や「クイズ大会」のことは、ほとんど覚えていませんが、「プレゼント交換会」のことは克明に記憶しています。


さて、メインイベントのプレゼント交換会です。

私たちは、椅子を教室内に円を描くように並べて着席しました。そして、歌のリズムに合わせて各自のプレゼントを隣の人に渡し、それを繰り返して流していきます。途中、先生が「はい、逆まわり~!」と声をかけると、プレゼントは逆回転をするといった具合です。

ウキウキ・ワクワクした雰囲気のなか、色とりどりに梱包されたプレゼントがグルグルと回りました。もちろん、クラスメイトが皆、私のプレゼントを汚物でも扱うかのように指先でつまみながら隣の人に回していたことはいうまでもありません。

そして、ついに先生からの運命の声がかかりました。

「はい、そこでスト~ップ!さぁ~て、みんなの手元にあるプレゼントはなにかなぁ♪」

クラス中の期待と興奮が絶頂に達し、皆、一心不乱に自分の手元にあるプレゼントを開封しはじめました。

そしてなんと、私の手元には、クラス中の男子が欲しくてたまらなかった、マドンナ的存在の女子が持参した赤いマフラーがありました!

私は「やった!俺はやったぞ!!」と内心では喜びが爆発しており、近鉄バッファローズにいたブライアントのようなガッツポーズをブチかましたいところでしたが、小学校低学年の男子としては、女子からのプレゼントで喜びを素直に表現することは照れくさいことでした(女性に関する下ネタも恥ずかしくて言えないデリケートでシャイなお年頃です)。

喜びを押し隠し、「なんだこれ?なんだ?」とかなんとか言いつつ、私は至宝である赤いマフラーを振り回しました。そして、マフラーをムチのようにして周囲の生徒をピタンッ!ピタンッ!と叩きました。

やがて、激しく振り回しているうちに、マフラーは教室の壁のフックに引っかかり、ビリビリィィィ~!!と破れてしまいました。私が赤いマフラーを手にして、わずか1~2分後のことです。

「キャ~!!む、む、虫とり小僧くんが、私が一生懸命作ったマフラーを~!!!」

と、プレゼント主のマドンナ(仮名)が、女子力を発揮し、周囲の同情を誘うすすり泣きを始めました。

女子は小学校低学年であっても、どのように泣けば可愛らしく男心をくすぐるのかを心得ています。この泣き顔を見て、またマドンナファンの男子が増えました。

私も内心、「やっちまった!マドンナに嫌われてしまう!」と激しい自責と後悔の念にとらわれてはいたものの、どうしていいのか分からずに、心とは裏腹に「泣いてんじゃねーよ!ボケがっ!」などと罵声を発してしまい、マドンナの泣き声が演技懸かったものから、ホンモノの泣き声に変わり、そのボリュームはMAXとなりました。

「こらっ!虫とり小僧くん!マドンナさんに謝りなさい!」

と、担任の先生が使い古された指導の言葉を私に浴びせ、私はケタケタ笑いながら教室中を走り回るというお決まりのパターンになってしまいました(お決まりのパターン参照記事→恐怖!駐車場詐欺)。


なんとか騒ぎが収まったとき、おっとりキャラの後藤くん(仮名)が、

「先生~。コレなんだろう~??」

と、トイレットペーパーでぐるぐる巻きにされた私の「プレゼント」を高々と持ち上げました。

他のクラスメイトたちは、そのプレゼントが自分に来なくてよかったという安堵感とトイレットペーパーの中身に対する好奇心がフィフティ・フィフティに入り混じった表情で、ことの成り行きを見守りました。

担任の先生(若い女性)は、必死で動揺を隠しつつ、

「あらぁ、なにかしらぁ?開けてごらんなさい」

というのが精一杯でした。


後藤くんがトイレットペーパーを破ると、細い木の枝に付着した茶色い塊(オオカマキリの卵)がボロンッ、と出てきました。


クラス中に重い沈黙が流れました。


先生は必死に平静を装って、

「あらぁ、カマキリの卵じゃないのぉ、後藤くん、よかったわねぇ」 

と、かなり無理のあるセリフを搾り出しました。

「おい!後藤ぉ~。それ、俺からのプレゼントだぞ!ありがたく思えよ!」

という横からの私の言葉に、

「うん、虫とり小僧くん、どうもありがとう」

という後藤くんの心のこもっていない弱々しい返答がありました。

いまは単なる社畜にすぎない私も、当時は鬼畜でした。

教室内の重い沈黙は、しばらく続きました。



それから数ヵ月後・・・

私はいつものように学校の帰りにあるすべての家の「ピンポン」を押しながら帰宅しました。

すると、私の母親が激怒しているではありませんか。

「さっき、後藤くんのお母さんから電話があったわよ!今朝、後藤くんの家の中に小さいカマキリがウジャウジャ出てきて、家中カマキリまみれだって!どうしてくれるのかって!!」

・・後藤くんは私のプレゼントした「カマキリの卵」を、居間のペン立てに刺しておいたらしいのです。

そりゃあ、孵化したら卵から大量のチビカマキリが発生して、大変なことになりますわな。



《武勇伝シリーズ続編→その3・席替え


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてます→『迫力』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約12年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BIG tomorrow:2017年7月号
東証マネ部!・R25:2017年3月
R25・東証マネ部!:2017年1月
BIG tomorrow:2016年7月号
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイスポ!:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年8月30日号
日経ヴェリタス:2015年7月26日号
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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